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KORG Gadget ワールド・ツアー・ガイド 〜ガジェット楽器を選ぶコツ

KORG Gadgetで扱うことができるガジェット楽器は、アプリのリリース後も順調に増えていき、アプリ内課金でゲットできるものも含めると今や28種類にのぼります(2017年1月現在)。

どれも優れたガジェットですが、特に初心者の方にとっては、音源がたくさんあって迷ってしまいますよね。

そこで今回は、あなたがKORG Gadgetの世界を旅する前に迷子にならないよう、各ガジェットの特色を、ざっくりとご紹介したいと思います。

目的別に探す

まずはあなたが何のジャンルの音楽をやろうとしていて、どのようなサウンドを求めているのかを確認しましょう。

それが分かったら、ガジェット楽器を以下のように「目的別」に分類してみましたので、あなたのお気に入りを探してみてください!

  1. リードサウンドが得意なシンセ
  2. ベースサウンドが得意なシンセ
  3. パッドサウンドが得意なシンセ
  4. オールマイティーなシンセ
  5. アコースティックサウンドが得意なシンセ
  6. 飛び道具として使えるシンセ
  7. ドラムマシン
  8. サンプラー

これから目的別にガジェット楽器を紹介していきたいと思います。

a. リードサウンドが得意なシンセ

メインメロディーやシンセリフなど、楽曲の「上モノ」トラックを作る際に威力を発揮するガジェットです。

“Lexington”は、iOSアプリ”ARP ODYSSEi”を購入すると入手できるガジェットです。

Berlin (アナログモノシンセ)

「うねり」のあるリードサウンドが持ち味のアナログ・モノ・シンセ。

オシレーターシンクによる過激なモジュレーション・サウンドを、簡単操作で手軽に作ることができます。

→Berlinの特集ページはこちら

Brussels (アナログモノシンセ)

昨今のエレクトロ・ミュージックのリードトラック向けに特化した、分厚くて今っぽいサウンドを生み出すモノ・シンセ。

「今が旬」な音を1画面に収めたシンプルなパネル操作で素早くゲットできる、美味しいガジェットです。

Lexington (ARP ODYSSEY:アナログデュオシンセ)

細野晴臣さんやディープ・パープルのジョン・ロードも愛した伝説のアナログ・デュオフォニックシンセ”ARP ODYSSEY”をガジェット化。

オシレーターシンクによるモジュレーションサウンドをエグいフィルターで削り落とし、鋭く強烈なリードサウンドを自在に作ることができます。

 b. ベースサウンドが得意なシンセ

シンセベースやアコースティックベースなど、楽曲のボトムを支えるガジェットです。

Chicago (TB-303ライクなアナログベースシンセ)

あの“ROLAND TB-303″ライクなブリブリしたアシッドハウス・サウンドを生み出す、シンセベースに強いアナログ・モノシンセ。

クラシカルなシンセベース・サウンドから、エゲツないほど強力なアルペジエーター・フィルター・エフェクトを駆使した下品な音まで、幅広く作ることができます。

Dublin (MS-20ライクなアナログモノシンセ)

今度は”KORG MS-20″のように太っといベースサウンドが持ち味のアナログ・モノシンセ。

パッチングで自由なサウンドメイキングができるのが大きな特徴。

信号の流れを組み立てながらの音作りになるので、アナログシンセの基本を学ぶことができます。

Miami (アナログモノシンセ)

ダブステップに不可欠な「ワブル・ベース」サウンドを作りやすいように設計された、アナログ・モノシンセ。

テンポに同期したLFOをかけることができたり、クロスモジュレータや強烈なフィルターなど、ひたすら不気味な音を作るための操作が1画面だけで完結します。

このほかLexingtonも、ベースサウンドに強いガジェットだと思います。

C. パッドサウンドが得意なシンセ

シンセパッドなど、楽曲を包み込むような「上モノ」トラック作りが得意なガジェットです。

“Milpitas”はiOSアプリ”KORG iWAVESTATION”を購入すると入手できるガジェットです。

Kiev (デジタルベクターシンセ)

4つあるオシレータの音色を選択し、X-Yパッドで互いにモーフィングするというユニークなデジタルシンセ。

ベクターシンセならではの不思議で空間的なパッドサウンドを作ることができます。

Helsinki (アナログポリシンセ)

チルウェイブやアンビエントのパッドサウンド作りに特化したポリフォニック・シンセ。

わざと音を汚すLOFIノブやリバーブなどを駆使し、甘く切なく空間を埋めるサウンドを、極めて簡単に作ることができます。

Milpitas (KORG WAVESTATION:デジタルベクターシンセ)

シンセやパーカッション・SEなど、異なるオブジェクトの音の断片をつなぎ合わせて一つの波形を作る「ベクター・シンセシス」を用いた”KORG WAVESTATION”をガジェット化。

その難解な概念をモノにすれば、あなたは世界に2つと無いアブストラクトな音の世界を作れることでしょう!

d. オールマイティーなシンセ

リード・ベース・パッドなど、どのパートにも対応できる万能型ガジェットです。

“Darwin”は、iOSアプリ”KORG iM1″を購入すると入手できるガジェットです。

Phoenix (Prophet-5ライクなアナログポリシンセ)

出音といいルックスといい、あの”Sequential Circuits Prophet-5″を徹底的に意識したと思われるアナログ・ポリフォニック・シンセ。

印象的なブラスサウンドを始めとするアナログの暖かみを抱きながら、今のEDMトラックにもばっちりハマる懐の深い音を生み出すことができます。

Wolfsburg (ハイブリッドポリシンセ)

オシレーター2基、エフェクト2系統、4種類のフィルター、LFO2系統を持ち、挙げ句は2つのモジュレーションパラメータが設定できる4系統のマトリクスを搭載した、自由自在に美味しい音を作り込めるハイブリッド・オールインワン・シンセ。

もし30年前にこの仕様のハードシンセが出てたら、恐ろしく高額になっていたでしょうね。いい時代です。。

Chiang Mai (FM音源ライクなVPMデジタルシンセ)

“YAMAHA DX-7″でおなじみのFM音源に似た”VPM”という変調方式を用いるデジタルシンセ。

パキっとしたチョッパーベースや、キラキラ金属的な響きのエレピ、ベルサウンドなど80年代に一世を風靡した煌びやかな音色が持ち味。

FM音源習得の鬼門である「アルゴリズム」や「オペレータ」といった難解さを一切排除した、アナログシンセライクな音作りが可能です。

→Chiang Maiの特集ページはこちら

Darwin (KORG M1:デジタルPCMシンセ)

あの”KORG M1″をガジェット化した、デジタルPCMシンセ。

独特な存在感を持つM1ピアノや、現実ではありえないけど「ゲームやCMなんかで聴いたことあるぞ」的な、いわゆる「M1の音」を手に入れることができるのが最大の特徴だと思います。

M1の膨大なサウンドライブラリーから狙った音を、iPadならではの検索性で即座に呼び出すことができますよ!

e. アコースティックサウンドが得意なシンセ

生音系のサウンドが欲しいときに即戦力となってくれる、頼もしいプリセットが満載なガジェットです。

“Salzburg”,”Montreal”,”Alexandria”,”Firenze”,”Glasgow”の5種類のガジェットは、iOSアプリ「KORG Module」を購入すれば、まとめて入手できます。

“Gladstone”,”Madrid”は、アプリ内課金で入手できるガジェットです。

Marseille (デジタルPCMシンセ)

他のシンセ系ガジェットでは決して鳴らすことのできない、フルートやストリングス、ギター、トランペットといった生楽器系のプリセット音色を数多く取り揃えたガジェットです。

鍵盤を単音弾きするだけで、あらかじめ決めておいた音階(スケール)内のコードを奏でることができる「CHORD機能」も、初心者の方には便利で嬉しい機能ですね。

Salzburg (アコースティック・ピアノ音源)

PCのDAWに匹敵する高音質のピアノ音源です。

これだけでも十分たおやかな音が手に入りますが、別売りの”ivory 2″をアペンドすることで、さらにリアルなピアノサウンドを拡張することができますよ。

Montreal (エレクトリック・ピアノ音源)

甘く切ないエレピサウンド。このガジェットを使えば、あなたのトラックは淡く儚いノスタルジックな雰囲気に包まれるでしょう。

思いっきりトレモロを効かせた揺らぎのあるサウンドなんてのも、空間がとろけるようになってオススメ。

Alexandria (オルガン音源)

実に渋く味のあるビンテージ・オルガン音源。

たった1画面でのエディットですが、ロータリースピーカーの回転速度やビブラート&コーラス設定、各種エフェクトをかけることができる本格派です。

シメはオーバードライブ回路で歪ませて!

Firenze (クラビネット音源)

あの「カリッ」「パキッ」とした、切れ味のあるClavサウンドが手に入ります。

Clavの音といえばFM音源で作るのも定番ですが、やはり本物のシミュレートは音の迫力が違いますね。

Glasgow (生楽器系PCM音源)

PCM音源ガジェット・Marseilleをさらに拡張するアコースティックサウンド群。

ストリングスやブラスといった高品位な生楽器系サウンドが充実しています。

コルグ社製ハイブリッドシンセ”TRITON”からの厳選音色もゲットできますよ。

Gladstone (アコースティック・ドラムマシン)

リアルな生ドラムサウンドを数多くプリセット。

Londonがダンス系特化なら、Gladstoneはロックやポップス、ジャズなどに強いドラム音源です。

1ドラムキットにつき10パートまで音色を割り当てられるのも嬉しい!

Madrid (アコースティック・ベースマシン)

今度はリアルな生ベース・ガジェット。

通常のフィンガー・ピッキングはもちろん、フレットレスベース、ミュート奏法、スラップ(チョッパー)奏法も表現できます。

ベースアンプや各種エフェクトなど、サウンドメイキングのための機能も充実!

f. 飛び道具として使えるシンセ

ワンショット系の効果音やピコピコサウンドなど、トラックに変化を与えたり、彩りを添える「飛び道具」を作りやすいガジェットです。

“Bilbao”,”Kamata”は、アプリ内課金で入手できるガジェットです。

Amsterdam (ワンショット・サンプラー)

1ガジェットにつき4パートまで割り当てが可能な「効果音ポン出し」用ガジェット。

あなたの楽曲にアクセントやインパクトをつけるのに役立つ、アタック音やSFX音などのサンプルが、数多くプリセットされています。

サンプルをリバースさせる事ができるのも美点!

Kingston (ファミコン音源)

KORG Gadgetの快適な操作性を生かしたチップチューン音源。

いかにもテクノっぽい「ピコピコ・サウンド」も、手軽にゲットすることができます。

→Kingstonの特集ページはこちら

Bilbao (ワンショット・サンプラー)

ザラッとしたローファイなビートサウンドが持ち味のワンショット・サンプラー。

さらに外部からインポートしたサンプル音を5秒までロードすることができ、波形のスタートポイントやレングスの設定など、簡単なエディットも行えます。

Kamata (波形メモリ音源)

KORG Gadgetのチップチューン音源その2。 「マッピー」や「ドルアーガの塔」など、ナムコのアーケードゲームやPCエンジンで使われた「波形メモリ音源」をガジェット化。

コルグがバンダイナムコと共同開発して出来上がった、大変マニアックなガジェットです。

g. ドラムマシン

楽曲にグルーヴを生み出すために欠かすことのできない、ドラムパート専用ガジェットです。

London (ダンス向きPCMドラムマシン)

KORG Gadgetにおけるビート作成を担うスタメン・ガジェット。

ダンスミュージックに特化したドラムキットが63種類・全400以上の音色がプリセットされています。

もちろんユーザーがエディットした音色を、オリジナルのドラムキットに登録することもできます!

Tokyo (TR-808ライクなアナログ・ドラムマシン)

キック・スネア・タム・パーカッションという4つの音色制作用モジュールを統合した、ユニークなアナログドラムガジェット。

いい意味でチープなサウンドなので、ピコピコ系ガジェットとのタッグで、軽快なテクノポップを簡単に作ることができるでしょう!

Bilbao

こちらをご覧ください。

Gladstone

こちらをご覧ください。

h. サンプラー

世界中にあるすべてのサウンドをインポートでき、楽曲制作に活かせるサンプラーガジェットです。

“Abu Dhabi”は、アプリ内課金で入手できるガジェットです。

Abu Dhabi (ループ・スライス・サンプラー)

ループサンプルを取り込んでスライスし、ブレイクビーツのごとく新たなサンプルに再構築できるサンプラーガジェット。

スライスのみならず、サンプルを反復させたり、アルペジエーターによるビートの再構築など、無限の可能性を秘めています。

Bilbao

こちらをご覧ください。

KORG Gadgetのガイドページとしてご活用ください

以上駆け足でガジェットをガイドしてまいりました。

各ガジェット2行ほどの紹介というオーバービューでしたが、たとえば「あれ?パッドを鳴らしたいけど、どのガジェットだったかな??」なんて迷子になられた時、このページの「目次」や「目的別に探す」から調べていただけたらと思います。

今後は個別のガジェットについてフォーカスする記事も、順次書いていきたいと思います。

それではまた。Have a nice trip!

コメント

    • 違ってたらごめんなさい
    • 2017年 1月 09日

    詳細なガイドありがとうございます!
    まだ触ったことがないので恐縮なのですが、Phoenixは面構えのデザインはOberheim OB-8っぽいですが
    音はProphet似なんでしょうか…

      • くらんけ
      • 2017年 1月 09日

      違ってたらごめんなさい さん

      コメントありがとうございます。オーバーハイムのOB-8、知りませんでしたので画像検索したら…確かに、見た目ソックリですね!特に横ボーダーがパネルにあしらわれている所とか。更に動画検索で聴いてみたら、ブラスサウンドもよく似ていましたし。もしかしたら、フェニックスはOB-8がモデルなのかもしれませんね!

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