Gadget Tips

CPUの処理が限界…!「音切れ」を回避するための5つの方法。

iOS音楽制作アプリ・KORG Gadgetは、多くのシンセ音源をiOS上でドライブします。

軽快に動作するガジェットもありますが、出音の良さや高度なシンセシスと引き換えに「重たい」ガジェットも存在します。

「Lisbon」や「Volfsburg」などが、その代表格ですね。

これらのガジェットを多用すると、iPhoneやiPadのCPUの処理が限界に達し、演奏時や再生時にノイズが発生したり、音が途切れ始めたりします。

最悪、再生自体が破綻し、制作作業を続けられなくなることも。

そこで今回は、KORG Gadgetで楽曲制作を行う上での宿命である「音切れ問題」を、少しでも改善する方法について考えます。

① Gadget全体のバッファサイズを見直す

もっとも手軽で現実的な改善策は、やはり設定変更。

iOS設定の「Audio Latency」においてバッファサイズを増やすことで、音切れが改善する可能性があります。

やり方は簡単。Gadgetアプリの「設定ボタン」(歯車マーク)をタップし、表示されたポップアップにて「その他の設定」の「OPEN」をタップするか・・・

iOSの「設定」をタップし、

設定から「Gadget」をタップすると・・・

Gadgetの設定画面に入ります。ここで「Audio Latency」をタップすると・・・

バッファサイズを設定できる画面になります。

デフォルトは512サンプルですが、音切れしなくなるまでこの値を上げてみてください。

技術的な説明は割愛しますが、CPUへの負荷が減り、音切れが改善する可能性があります。

ただしバッファサイズを引き上げると、今度はトレードオフとして「レイテンシー」(鍵盤を押して発音されるまでの遅延時間)が生じます。

もし、バッファサイズを2048サンプルにしてガジェットの鍵盤を押さえると、ワンクッション置いて発音される事にハッキリ気づくと思います。

これは、特にリアルタイム録音時には致命的になりえますね。。

② 「フリーズ機能」で、トラックをオーディオ化する

バッファサイズを増やせない、または増やしても音切れが改善しない場合は「フリーズ機能」を試してください。

トラックをオーディオ化する事で、CPUへの負荷軽減を計ります。

やり方は、メイン画面にてフッターにあるFunctionボタンをタップし、フリーズしたいトラックで「フリーズ」をタップ。

オーディオへの変換処理が終わると、トラックがこのように「フリーズ」されます。

これを複数トラックに適用するほど、CPUへの負荷を軽減できます。

しかし、文字通り「フリーズ」するため、そのトラックでの編集作業ができなくなります。

「フリーズ解除」を行えば再びエディットできるようになりますが、都度オーディオ化のためのレンダリング処理(数秒かかります)が発生。ちょっと面倒ですね。

フリーズ機能を使うなら、既に完成し、これ以上編集を要さないトラックに行うのが良さそうです。

③ 「軽い」ガジェット音源に置き換える

ここからは、設定ではなく「工夫」になってしまいますが…。

この記事の冒頭で、特に処理の重いガジェットとしてLisbonを取り上げましたが、他のガジェットでも近いサウンドを出すことは十分可能です。

ガジェット音源は、今や30あまりもありますしね。

例えば、シンセ・ブラス系音色ならPhoenixで代用できるかもしれませんし、

もしLisbonの持ち味「アルペジエーター」が惜しいのなら、Chicagoを使う手もあります。モノフォニックですが。。

苦肉の策ですが、別のガジェットで似たような音色作りにチャレンジするのも楽しいですよ!

④ トラックの数を減らす

それでも音切れが改善しない場合、いよいよトラック数の削減に着手してください。やむを得ません。

扱うトラックが増えてくると、いつの間にか似たような音色を鳴らす別のトラックが出てくるもの。

そんな時は一つのトラックに統合し、もう一方は潔く削除しちゃいましょう!

⑤ 最新のiPad ProやiPhoneXに買い換える

これまでに紹介した設定や工夫をもってしても改善できない場合、最早お使いのiOSデバイスのCPU能力では、あなたの要求に応えられない可能性が高いです。

これは最後の手段ですが、愛機との別れを検討しましょう。もし古い機種からの買い替えの場合、抜本的な対策になり得ます。

さいごに

筆者は、Gadgetで最大28トラックのソングを作ったことがあります。

ダブのようにミュートで抜き差しながら曲を作るタイプなので、どうしてもトラック数が増えて行くんですよね。

そのソングでは、バッファサイズをMAXにしても複数トラックのフリーズを試みても、再生時は音切れを通り越し「無音」になってしまいましたが、今回紹介した方法を駆使してなんとか乗り切りました・・・新しいiPadは買えませんでしたけども。笑

この記事が、あなたが困った時の助けになれば幸いです。

それではまた。Have a nice trip!

関連記事

  1. テクニック

    iOSの”Slide Over”機能が邪魔になる時の対処方法。

    iOS待望の新機能が思わぬ弊害にiOS 9から搭載された2画面同時…

  2. Gadget Tips

    たった1分でコード進行を作れるiOSアプリ「Chordbot」が超便利!

    今回は、私たちKORG Gadgetユーザーにとって大変便利なiOSア…

  3. テクニック

    画面外にある演奏データを「全選択」する方法

    今回は、ちょっとしたTipsをひとつ。KORG Gadgetの…

  4. テクニック

    ガジェットの鍵盤を、通常の並び(ドレミファ…)に戻す方法。

    KORG Gadgetでシンセ系ガジェットを呼び出してキーボードを弾く…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

サウンドハウス

非公式楽曲コンペ「GadgetSonic 2018」特集ページ

KORG Gadget for Nintendo Switch 特集ページ

PICKUP

SERIES

LATEST ARTICLE

  1. KORG Module

    KORG Moduleの高品位サウンドをGadgetで。「別売」追加ライブラリー…
  2. nanoKONTROL Studio

    nanoKONTROL Studioの使い方③「DAWモード」編。万能フィジコン…
  3. Lifestyle for DTMer

    モバイルDTMerが持ち歩くべき「カバン」についての一考察。
  4. Montpellier (Mono/Poly)

    「コード・メモリー」「ユニゾン機能」で、あなたのプレイに彩りを。 Montpel…
  5. テクニック

    かんたん打ち込みギター講座① エレクトリックギター編。ちょっとのコツでとってもロ…
PAGE TOP