
トラックの操作方法を知りたい
このページでは、KORG Gadgetにおける「トラック」の操作方法について解説します。
目次
トラックとは
通常の場合、ひとつのソングは複数のトラック(マルチトラック)で成り立っています。一つ一つのトラックは、それぞれ楽器音源(ガジェット)と、ガジェットを演奏するためのシーケンサー(クリップ)、それに音量やエフェクトなどを調整するミキサーで構成されています。
トラックをバンドに例えると、楽器を演奏するメンバー・パートと言い換えることができるでしょう。
トラックを作成/追加するには
KORG Gadgetでの曲作りは、新しいトラックを作成し、そのトラックにガジェットを割り当てることからスタートします。
新規にソングを作成する場合
はじめてKORG Gadgetを起動した時や、「ファイルメニュー」→「新規」と選択した場合は、ソングタイトルの入力後にガジェットセレクターが起動します。
好きなガジェットをタップすると、そのガジェットが割り当てられた状態で新規トラックが作成されます。
作成中のソングにトラックを追加する場合
ミキサーセクションの+ボタンをタップしましょう。
ガジェットセレクターが起動します。好きなガジェットをタップすると、そのガジェットが割り当てられた状態でトラックが追加されます。


トラックを複製するには
トラックは、演奏データの中身ごと複製することができます。
メイン画面にて「Function」ボタンをタップすると①、ミキサーセクションの各トラックに「複製」ボタンが表示されますのでタップしてください②。そのトラックの右側に、同じトラックが複製されます。


トラックを移動させるには
各トラックは、好きな並び順に変更することができます。
メイン画面にて「Function」ボタンをタップすると①、ミキサーセクションの各トラックに「<」「>」ボタンが表示されますのでタップしてください②。そのトラックが左、または右に移動します。


ドラム系ガジェット、リード系ガジェット…など、同じ属性のガジェットを固めると、より曲作りがしやすくなるでしょう。
トラックをフリーズして動作を軽くするには
古いiPhoneやiPadでは、ソングのトラック数が増えてくるとCPUへの負荷が高まり、いわゆる「プチノイズ」や「音切れ」が発生する場合があります。そこでトラックをフリーズすることで、CPUへの負担が軽くなります。
メイン画面にて「Function」ボタンをタップすると①、ミキサーセクションの各トラックに「フリーズ」ボタンが表示されますのでタップしてください②。そのトラックがフリーズされます。


なおフリーズ中は、そのトラックを編集することができなくなります。編集する場合はフリーズ解除③してください。
それでもノイズが発生する場合は、レイテンシー値の変更や、より軽いガジェットへの差し替えも考えましょう。

トラックを削除するには
不要なトラックを削除するには、メイン画面にて「Function」ボタンをタップすると①、ミキサーセクションの各トラックに「削除」ボタンが表示されますのでタップしてください②。「OK?」と最終確認されますのでタップすると、そのトラックが削除されます。


なお、この操作はやり直せませんので注意しましょう。
特定のトラックの音だけを出すには(ソロ)
各トラックの音のみ出力する場合は、ミキサーセクションの各トラックに「Solo」ボタンがありますのでタップしてください①。するとボタンが点灯し、そのトラックのみ音が出るようになります。


なおSoloは、複数のトラックに適用することができます。
多くのトラックで構成されるソングにおいて、特定のトラックのみ試聴したい場合に便利です。
特定のトラックの音だけを消すには(ミュート)
各トラックの音のみ出力する場合は、ミキサーセクションの各トラックに「Mute」ボタンがありますのでタップしてください①。するとボタンが点灯し、そのトラックのみ音が消えます。


なおMuteは、複数のトラックに適用することができます。
Solo同様、各トラックのチェック用に使えますが、ソングの展開を考える時にも活用できるでしょう。

ソロとミュートを一度に解除するには
SoloやMuteを複数トラックで適用した状況を、一気にリセットすることができます。
ミキサーセクションの一番左にあるマスターフェーダーに「Solo/Mute」ボタンがありますのでタップしてください①。すると、全トラックのSoloまたはMuteが一斉に解除されます。


SoloやMuteで複雑に音を追い込んでも、「Solo/Mute Off」ボタンを使えば一瞬で元に戻せるため、非常に便利な機能です。
(エディット画面で)トラックを前後移動するには
ピアノロールとガジェットパネルで構成される「エディット画面」では、「メイン画面」に戻ることなく、前後のトラックに移ることができます。
エディット画面のヘッダーにある「◁」または「▷」をタップすると、エディット画面のまま「前」または「後ろ」のトラックへ移動します。
(エディット画面で)トラック間を直接ジャンプするには
ピアノロールとガジェットパネルで構成される「エディット画面」では、「メイン画面」に戻ることなく、別のトラックに直接移ることができます。
エディット画面のヘッダーにある「トラック名が表示されている所」を長押しタップすると①、「Jump to a track」というボックスが現れ、すべてのトラックに割り当てられたガジェットが一覧表示されます②。
移動したいトラックのガジェットをタップすると、エディット画面のまま、そのトラックへ直接ジャンプします。
トラックに名前をつけるには
トラックは、左から「Track 1」「Track 2」…と自動的に名付けられますが、あらかじめ用意された「ジャンル名」をプルダウン選択できたり、好きなトラック名を入力することができます。
メイン画面にて、「Track名が表示されている所」を長押しタップすると①、以下のプルダウン項目が表示されます②。
選択できる名称は以下の通り。
- Bass
- Lead
- Drum
- Pad
- Audio
- Edit
このうち「Edit」を選ぶと、好きなトラック名を付けることができます。「Save As」ボックスにて任意のトラック名を入力し①、Saveをタップすると確定されます②。
なお、元のトラック名に戻すには「Track名が表示されている所」を長押しタップ後、どの項目も選ばずそのまま離せばOKです。
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