GadgetSonic 2020 グランプリ作品発表
Excellent !! 準グランプリ「SONIC OF THE YEAR」はこちら!!
ここからは、惜しくもグランプリを逃した名手たちが集う SONIC OF THE YEAR の発表です。
今時なフューチャーベースやグリッチホップあり、ポップなトラックあり、しっとりとしたアコースティック作品あり、ボーカル・ボカロ曲あり、果ては変拍子を駆使したプログレまで・・・KORG Gadgetのポテンシャル、そしてユーザーレベルをまざまざと見せつける極上プレイリストが、ここに完成しました。音楽ファンなら絶対に楽しめる、絶対自信のラインナップです。
今年のガジェソニを彩るキラ星楽曲の数々、じっくりとご堪能ください。すべての受賞作品にはコメントを掲載しています!
GREEN Field(10作品)
151:BeatNicSter–Impulse (music by beatnicster)
疾走感のあるダンスナンバー。全体的にバランスの良い音色で透明感があるなというのが第一印象。フュージョン感のあるスラップ系ベースのリフが、前半のシンセ、後半のピアノパートのまとめ役で良い仕事してます。
113:Hiroyuki Arata–Beach Sandals
ボサノバ調のリズムに、ピアノとストリングスが絡んでくる大人の曲。午後のひととき、エンドレスでずっと聴いていられる。テクノ系ツールと思われがちなKORG Gadgetでもこんな表現できるんだと感動。
少し物悲しく、どこか懐かしいビートが哀愁を誘う。時折流れるリードの音色と、硬めのピアノ、曲を覆ってくるPad系、ディレイの使い方が、自然と氷の世界を連想しました。it’s cool ‼︎
110:Makiko YY–Forgotten city(忘れられた街) inspired by Fernand Khnopff
劇伴曲のように、映画で街の風景をゆっくり流して撮っている場面が浮かんできた。生演奏テイスト、低音やノイズが効果的に使用されていることで、曲に漂う独特の世界観が物凄い。この世界観の表現はMakikoさんならでは。
078:mistyminds–Bit of Cake / mistyminds
一撃めのタタンタタンのメインリフが強烈に突き刺さり、その後リフは音色を変えながら曲全体をまとめています。宇宙系stab系の音色と、チップチューン系音色の配分が秀逸。ポップな良作テクノナンバー!
曲全体を包み込むピアノの高速アルペジオが印象的。特に1:00前後からのシンセリード〜ベル系のメロディの下りは必聴です。エンディングも美しく素敵でした。文句なし!
ストレートなPluckサウンドを前面に押し出したEDMナンバー。このPluckサウンドがとにかく主役のYukimi.Dさんらしい個性的な曲。今後の作品も期待させる作品でした。
134:TanimuraPaper–Space Mosquito
ハイテンポの楽しげな曲調のチップナンバー。 奥でなっている柔らかめのエレピ系のバッキングが、チップチューンながらも、どこか独特の雰囲気を醸し出している。
透明感のあるバッキングや展開が素敵で、空に浮かぶ風船が浮かんでくる。ミキシングもうまく、耳触りが良い。まだまだ聴いていたかったので、ぜひ続きの曲展開が聴きたい。
16分音符のピアノと8bit音源のユニゾンシーケンスがカッコいい。メインパートは基本ループだが、1分過ぎから30秒程度、雰囲気がガラッと変わる展開が飽きさせず、最後まで聴き入ってしまうホットなチップチューン!