KORG Gadget
COMPOSITION COMPETITION
GadgetSonic 2026
🔥 FIRE RED STAGE 🔥
👑 BEST OF SONIC 👑
064|Pheny ”Gleaming Asterisms”
選評:タイトルを読まず動画を見ずに再生を開始したが、目の前は恒星船からの景色になっていた…あらゆる観点を吹っ飛ばして食らい付かせる傑出した音楽の力。DTMにはこういうことが可能なのだと再認識させられる。
その力を発揮させる作者のテクニックが卓越。
楽曲全体に行き渡った透明感は、各パートの優れた配置バランスと音色に合わせた空間系エフェクトのなせるわざ。
疾走感あふれるトランスを基に、他ジャンルも緩急も織り混ぜ、メドレー形式的に次々と新しい要素が現れ消えるなか、唯一繰り返し登場するメロディの存在が、ストーリーを喚起させ没入感を深めている。
音楽に伴う映像が聞き手に与える効果にまで配慮が行き届いている点も注目されたい。
KORG Gadgetのポテンシャルを最大限に生かし、丁寧・繊細に、しかしながら大胆にまとめ上げた、グランプリに相応しい作品!!
KORG Gadget
COMPOSITION COMPETITION
GadgetSonic 2026
🔥 FIRE RED STAGE 🔥
🎖️ SONIC OF THE YEAR 🎖️
102|Fujita Katsumi ”Parade (HBDSR90)”
選評:昨年 KORG Gadget 上に『個』を生み出した作者は、今大会で『群』を作り上げた。
顕微鏡の世界を覗くようでもあり、現実の自分を高次元から見られているようでもある。
正統的ミニマルミュージック手法(反復・持続・変化)と、識別しやすい音作りが、聞き手を本作の世界へ誘い込む効果を発揮している。
繰り返される音型の中に作品内時間/ドラマの経過を見出すことができ、気がつけば次に何が起こるか聞き逃すまいと完全に『彼ら』に惹きつけられていた。
ベースの出退がクラップを合図にしているなどに気づき始めれば、もうあとはこの作品に深く深く呑み込まれていく愉しさばかり。
音の一粒にも宿っているキャラクター個性、それらの関係性、変化の意味と行く先は……無限に想像力を掻き立てられてやまない。
155|masamifresh ”OMA fishing.wav“
選評:お祭り現地録音をAbu Dhabiガジェットでスライス。それを曲に乗せるのではなく、メインのビートとして構築したなんとも粋!なトリップ作品。
開始10秒で意図がわかる明確なビートは、他トラックとの一体感もよく、真っ只中に飛び込んだ爆発的な高揚感を鮮やかによみがえらせる。
和モノで終わらせないラテン要素の掛け合わせ、轟音の中で山と谷を繰り返すうねりの効いた構成で、日常が血肉の通った異空間に変わる、あの形容し難い瞬間をスタイリッシュにひとつの音楽へ昇華させた。
086|Kick = co-shi ”MOTOR”
選評:Switch版 KORG Gadget がどれほど可能性を秘めているか、全世界に知らしめたい作品がまたひとつ誕生。
過不足なくきっちり作られた重厚感とスピード感に加え、ギターの陶酔感まで味わえる逸品。
隅を突くように聞けば iOS版に出来て Switch版にないことも見えてくるが、そこを凌駕してこその面白さも分かってくる。
音色選びと組み合わせのセンスで生み出す厚みと奥行き、習熟した作り込みを駆使して、制約を思い通りの表現へ。DTMの醍醐味を鮮烈に焼き付ける秀作。
156|Moai b ”Rainbow 今日は変な天気“
選評:真夏のミックステープに入れるならこの曲。温度と匂いまで想像できる空気感がとても丁寧に作り込まれ、いつ聴いても『あの感じ』に…。
日本においては乾いたのも湿ったのも夏らしさ、そんな湿度までもサウンド空間に含まれていて、セクションごとのメロディ高揚感の変化も生んでいる。
にわかな天候や日照度合いを思わせる揺らめき、気持ちがもう一段浮き上がる間奏の効果など、曲全体が4小節のコード進行だけで出来ていると思わせにくい巧みな仕上がり。
056|RAWSEQ ”悲しげなハーモニーに陽気なメロディーが通りますよ〜”
選評:作曲テクを存分に活かした快作!このカラクリを知ると音楽のマンネリは劇的に改善されます!!
これを話のネタにとどまらせず、鮮やかに分かりやすく聞かせる一曲にまとめた才能に感服。
作者本人レクチャーも欲しいところですが、?マークが浮かんでいる方は、悲しげなハーモニーと陽気なメロディー(&ベースから推測できる通常のコード進行)を採ったり比べたり共通点を探したりして、ぜひ自分の手と耳で目から鱗を落としてみてください。
125|pokoshi ”たぬきのはなうた”
選評:ほっこり始まる安心感に、エレピが紡ぐほんのり落とした色合い。のほほんとしたメロディをちょいちょい切なくゆらす洗練された定石コード進行。転調とはなうた良メロディの繰り返し。
お手本とも言える定番的構成が抜群に効果を発揮して、聞き手の感傷をほころばせていく隙のない完成度。
この転調、切なさレベルが上がる効果になっているの知っての措置でしょうか…。もう消え入りそうな予感と終わってほしくなさで胸いっぱい…。
軽々しく再生ボタンを押したのが申し訳ないダークホースでした(たぬきだけど!)
135|BOUYA BO-YA ”My Janky Beats“
選評:作者が今大会エントリーされた7曲はどれもハイレベルだが、この作品は他6曲より個性が押し出されていると感じ、そしてそれが何より魅力的。
終始貫く音圧、鋭いキレ、曲中登場するあらゆる要素が絶妙なバランスでまとめられ、絡み合うのでなく全てが同じ前方を見つめ一心に突き進んでいく。
それはきっと作者自身の強さそのものではないだろうか。
035|ニゴー “SHINKAI COMMUNICATION”
選評:シンプルな繰り返しとしっかりした起承転結構成。満たされたこの楽園世界にそれ以上の展開などいらない。
KORG Gadget の音色をさまざまに工夫した、ファンタジックなマリンサウンドで散りばめられた海の泡から始まる音楽は、神秘的な雰囲気から親しみやすいメロディへの移り変わりも秀逸。
イルカ声?の音もキュート。作曲始めて一年でお見事入賞です!
028|萬屋権兵衛 “LONESOME COWBOY”
選評:冒頭のギターカッティングは、曲が進めば進むほど土臭く男臭い魅惑的な熱量を増していく…。
無骨なかっこよさは単にギター音色の作りだけでなく、周囲のパートの配置効果も高い。
来るぞ来るぞと思ったところで入るキメどころ、終わると思わせておいて最後にもうひと鞭打って夕陽に駆け去るラストなど、愛すべき王道の爽快満足度。
また、作者は今大会18曲ものエントリーを、クオリティとオリジナリティを貫いて完走された点も付記したい。
063|simizy ”Workaholic”
選評:すぐに思い浮かぶのは、アイソメトリックな俯瞰視点で描かれるデフォルメオフィスの情景。
機械効果音のような細かめ連打音がメロディラインへ仕立て上げられていくのはお見事。
ちゃかちゃか多忙な動きをどっしり歩調のリズムで押して全体を前進させていく…これがロボット/コンピュータっぽい音楽にならず、人間らしいマルチタスク思考の見事な表現となっている。
本編よりドタドタなイントロ、疲れて終わらず明日を見据えて区切りをつけるようなエンディングなど、(決して楽ではなさそうだけど)充実した今とその先にある未来をあれこれ想像できる作品。
🌴 GREEN EARTH FIELD 🌴
🌊 BULE WATER LAKE 🌊
🎖️ SONIC MEDAL 🎖️
