第7回|もうすぐ完成!GadgetSonicに出せる曲へ仕上げよう

前回までのミッションで、もう曲はできています。でも、GadgetSonicで人に聴いてもらう前に、あと少しだけ整えてみましょう。
がじぇ子64小節の曲が完成しました! 最初は8小節しかなかったのに、ここまでできるなんて思いませんでした。
よく頑張ったね。ここまで来たら、もう曲はできているよ。
でも、人に聴いてもらうには、もっと音を良くしないといけないですよね?
もちろん、整えられるところはあるよ。ただし、今回は本格的なミックスを勉強する回ではないんだ。



そうなんですか?
うん。今回の目標は、きみの曲を最後まで聴きやすい状態にすること。完璧を目指すのではなく、応募に向けて仕上げることだよ。
🎯 今回の目標
音量、響き、曲の展開を見直し、最後まで聴きやすい状態に仕上げる。
まずは音量を整えよう
音量は、どうやって調整すればいいんでしょう?
まずは各トラックの音量を確認してみよう。最初に全体を少し控えめにして、キックから順番に音を加えていくと、バランスを取りやすいよ。



キックを基準にするんですね。
そう。ただし、キックを大きくすればいいって意味じゃないよ。まずキックが聴こえる状態にして、そこにベース、コード、メロディを加えていくんだ。
たとえば、こんな順番で進めるのはどうかな。イメージとしては、キック→ベース→コード→メロディと、下から積み上げる感じだ。
1. 全トラックを少し下げる
2. キックを聴く
3. ベースを少し上げる
4. コードを加える
5. メロディを加える
6. 全体を聴く



じゃあ、具体的な音量の数値を教えてください!
「正解の音量」ってのはないんだよ。使う音色によって全然違うからね。だから、まずは「キックがちゃんと聴こえている?」を目標にするといいよ。
初心者のうちは音量の数値を気にせず、この3つを意識するだけで十分だ。
・キックが聴こえる?
・ベースがキックを邪魔していない?
・メロディがコードに埋もれていない?
なるほど。これなら数値に頼らなくても、耳で判断できますね!
とはいえ、今回のデモソングの音量バランスを教えておこう。あくまで参考程度にね。
これは、各トラックの音量を触ってない状態。肝心のキックが他の音源に埋もれ気味だし、あとで足したTrack 5のメロディが目立ちすぎな気がする。


そこで、一旦すべてのトラックを下げて、キックから音量バランスを見直してみたよ。


さらに、ドラムスを担当するTrack 2のハイハットを少し下げて、耳ざわりを改善してみた。こうやって、自分の耳で判断していくといいよ。




音量を調整した結果
音を響かせてみよう
音量は少し整いました。でも、コードやメロディが少し乾いた感じに聞こえます。
では、リバーブを試してみようか。音に残響を加えて、空間の中で鳴っているような雰囲気を作れるんだ。
リバーブなし
リバーブを少し加えた例



おお! 音に広がりが出ましたね!
そうだね。コードとメロディトラックに、少しだけ加えてみたんだ。
リバーブをかけるやり方はこうだ。
音源にリバーブを加えるには、MasterのReverbスイッチONで全体のかかり具合を調整し①、かけたいトラックのツマミを上げます②。


たくさん加えた方が、もっと広がりそうですが……
そう感じるかもしれないけれど、強くかけすぎると、音の輪郭がぼやけることもあるよ。「聴こえるようにする」のではなく、「なくすと少し寂しい」くらいでちょうどいいかな。
ビルドアップを、もう少し盛り上げよう
今回は無理して覚えなくても大丈夫だけど、ビルドアップが物足りないときに試したいテクニックを教えるよ。



曲作りに慣れてきたら、ぜひ参考にしますね。お願いします!
ドラムスのパーツの数を増やす
まずは、ハイハットを少しずつ増やす方法を試してみよう。初心者にとって、一番簡単なビルドアップだよ。
こんな感じで、徐々にハイハットの数を増やしてみましょう。








前のトラックよりも、ドロップに向かって盛り上がっていく感じがします!
そうだね。音を少しずつ増やすだけでも、期待感を作れるんだ。今回はハイハットで試したけど、クラップやスネアとかでもOKだ。
フィルターを少し開く
シンセのフィルターを使って、音を変化させる方法もあるんですよね?
こんな感じで……
あるよ。EDMらしくて良いんだけど、初心者には少し難しい。でも効果絶大だから、曲作りに慣れてきたら試してみよう。
たいていのシンセサイザーには、フィルター(VCF)というセクションがあるんだ。


フィルターのCUT OFFというツマミで、音色を変えることができるよ。上げると明るく、下げると「こもった」感じのサウンドになるんだ。


ドロップに近づくにつれて、音を少しずつ明るくしてみよう。「フィルターを開く」操作だ。



なるほど! これが、シンセサイザーで音を作るということですね。
最後に、曲を最初から最後まで聴こう
……少し休憩してから、曲を最初から最後まで聴いてみようか。
途中で止めずに聴くんですね?
そう。今は、細かな音の違いを全部直そうとしなくていいよ。
ただ3つだけ、最初に自然に始まるか。ドロップで盛り上がるか。最後にきちんと終わるか。を確認しよう。



最後まで聴いてみました。最初よりも曲の流れがわかりやすくなった気がします!
いいね。あとは、音が極端に大きくなっていないか、音が割れていないかも確認しておこう。



大丈夫。これなら、人に聴いてもらえそうです!
今回の成果を確認しよう
✅ キックを基準に音量を調整した
✅ ベースとキックのバランスを確認した
✅ パッドやメロディの響きを整えた
✅ ビルドアップのコツを覚えた
✅ 曲を最初から最後まで聴いた
✅ 応募に向けた最終チェックを行った
GadgetSonic初参加チャレンジ:7/8
曲を作るだけじゃなくて、聴き直して整えることも大切なんですね。
そうだね。でも、忘れないでほしいことは、完璧なミックスを作ることが今回の目的ではないんだよ。きみの曲を、最後まで聴ける状態にすることが目的なんだ。
なるほど……。もう少し直せるところがあっても、完成させていいんですね。
もちろん。完璧を目指していつまでも完成しないより、まずは1曲を完成させて、誰かに聴いてもらうことが大切だよ。
次回は、曲を公開し、GadgetSonicへの応募を目指します。近日公開!
おまけ 🎧 応募前・完成チェック
お疲れ様でした! ここまで7回のミッションを経て、GadgetSonicに初参加する曲を作ってきました。
最後に、実際に曲が完成できたかを自分なりに判断できる、かんたんなチェックリストを用意しました。
曲として
- □ 最初から最後まで再生できる
- □ イントロがある
- □ ドロップがある
- □ ブレイクがある
- □ 最後に終わる
音として
- □ キックが聴こえる
- □ ベースがキックを邪魔していない
- □ メロディが聴こえる
- □ 音が割れていない
- □ リバーブをかけすぎていない
展開として
- □ ずっと全部の音が鳴っていない
- □ ドロップで音が増える
- □ ブレイクで音が減る
- □ 2回目のドロップに少し変化がある
この14項目のうち、8つ以上がOKならば完成といっていいです。全部できていたら100点満点!
ただ、何度も言いますが、完璧なミックスを作ることが今回のテーマではありません。あなたの曲を他の人が聴いて、最後まで聴ける状態にすること。これこそがただ一つの目的です。










