KORG Module

あなたの引き出しを大きく拡張する「KORG Module」新ライブラリー3作同時レビュー。

コルグは2018年2月1日、iOS音源アプリKORG Moduleをアップデート。

3つのライブラリーが追加され、さっそくModuleアプリや追加ライブラリーの期間限定セール(2018年2月1日〜2月15日)が始まっています。

Moduleは、ピアノをはじめとする高品位なアコースティック系音源を多く搭載する「モバイル演奏アプリ」ですが、その音源の多くはGadget内でも使用可能。

もちろん、このほど追加されたライブラリーをModuleアプリ内で購入すれば、Gadget音源としても扱うことができるようになります。

今回は、Moduleに追加された3つのエクスパンション・サウンド・ライブラリーについて、Gadgetユーザーの視点でレポートします。

3つのエキスパンション・ライブラリーについて

このほど追加された3つの拡張音源は、一体どんなものでしょうか? ひとつずつ見て行きましょう。

① SCARBEE Classic EP-88M

SCARBEE Classic EP-88Mは、繊細かつ力強いサウンドが持ち味のエレクトリック・ピアノです。

このライブラリーを供給したSCARBEE社は、デンマークのバーチャル・インストゥルメントメーカー。

これまでもジャズベースやファンクギターなど、70年代の空気をたたえた高品位なマルチサンプル音源を数多くリリースしています。

ちなみにSCARBEE社は、こんなロケーションに位置するようです。笑

その中に、Native Instruments社のソフトサンプラー・KONTAKT上で動作するCLASSIC EP-88Sというエレピ音源があり、EP-88Mはそのモバイル版という位置付けでしょう。

実際に、EP-88Mをプレイしている動画がありました。ホントいい音ですよね。。

SCARBEE社の歴代エレピ音源を丹念にブラッシュアップしたライブラリーだけあり、さすがの表現力といったところです。

この名機を、KORG Gadgetではエレクトリックピアノ・ガジェット「Montreal」上で扱うことができます。

プログラム名「Clean DI EP」から「Open Flanger EP」までの20音色が、SCARBEE EP-88Mのサウンド。

Moduleのエレピは、標準搭載された16音色の他に、同じ別売りエレピ音源「Wurley Electric Piano」(14音色)もありますが、それらに比べEP-88Mの方は、より華やかなサウンドですね。

順に「コルグ標準エレピ」「Wurley」「EP-88M」の、ハード系エレピ音色。

EP-88Mは、ベロシティーレイヤーが多層で、かつ音色変化が顕著です。

しかもダイナミック・レンジが大きく、ライブ演奏すれば、さぞや映えることでしょう。

117.5MBのWurleyに対し、EP-88Mは1GBものライブラリーだけあって、とても丁寧に仕上がっています。

また、他の音色とのミックス(よくあるエレピ+ストリングスなど)がほとんどないのも好印象。さすがはSCARBEEサウンド!と言いたくなる出来です。

② KApro Orchestral Dreams

KAPro Orchestral Dreamsは、様々なアンサンブル・サウンドの他、ピチカートやオルガン、コンサートドラム、果ては交響曲合唱団といったオーケストラ・サウンドを60音色収録。

筆者は、ズバリこのOrchestral Dreamsが、今回のアップデートにおける目玉だと思います。

その理由は、遂にKORG Gadgetで本格的なストリングス・サウンドを扱えるようになったから。

試しに「KAPRO STRINGS & CELLO 2」という音色を弾いてみましたが・・・どうですか?この雄大で伸びやかな音色。

これまでのKORG Gadgetでまとう事ができなかった、「本物の」シンフォニック・サウンドが手に入ります。

それでいてポップスにも程よくマッチするので、KORG Gadgetにおける曲作りの幅が、劇的に広がることでしょう。

試しに、カーディガンズの名曲「Carnival」を、間奏部分だけですが打ち込んでみました。

このOrchestral Dreamsを制作したKAPro社は、かつてコルグのミュージック・ワークステーション「KRONOS」にライブラリーを提供した事もあるサウンドデベロッパー。

出典:http://www.korg.com/jp

リアルかつハイクオリティーな音色で、拡張音色にもかかわらず399ドル(!)という大変高価なライブラリーですが、KORG Module & Gadgetユーザーなら、わずか2,400円で手に入れる事ができます。

間違いなく「買い!」であると断言できる、本当に素晴らしいエクスパンションです。

③ KApro Dreamy Synths

最後に、同じくKAPro社製の拡張ライブラリー「Dreamy Synths」を紹介します。

様々なヴィンテージ・シンセの美味しいサウンドを取り揃えた、プレイバック・サンプラーといったところでしょうか。


暖かな質感のブラスやシンセ・ストリングスが充実していますが、いわゆるドローン系サウンドや、ベタなコンピューターボイスも収録されているので、飛び道具としても使えます。

Orchestral Dreams同様「Glasgow」上で動作するため、シンセのように自由な音作りはできませんが「すぐに使える」美味しいサウンド満載な、頼りになるライブラリーですね。

ライブラリーの入手方法と、Gadgetでの使い方

今回紹介した3つのライブラリーは、元々iOSアプリ「KORG Module」の拡張音色なので、まずはModuleアプリを購入する必要があります。

Moduleをゲットしたら、iOSデバイスからアプリを起動し…

Module画面右上にあるStoreをタップ。

購買画面にて、欲しいライブラリーを購入してください。

※価格はセール時のものです

これでModuleにて演奏が可能になりますが、ライブラリーをKORG Gadgetで使用する場合は、以下のガジェット音源を立ち上げてください。

  • SCARBEE Classic EP-88M・・・Montreal
  • KAPro Orchestral Dreams/KAPro Dreamy Synths・・・Glasgow

それらのガジェットにて、ライブラリー音色が追加されているはずです!

まとめと提言

今回は、KORG Moduleのエキスパンション・ライブラリー3種について取り上げました。

これらは、現在のところiOSアプリModuleとGadgetでのみ使う事ができ「KORG Gadget for Mac」には対応していません。

同じくModuleの別売アペンドであるプレミアム・ピアノ音源「ivory」(SYNTHOGY社製)もiOSのみの展開であることから、このような他社製ライブラリーはMac版には搭載されない可能性が大だと思われます。

おそらくライセンスの関係上だと思われますが、iOS〜Mac間の連携を考えた時、Macで使えないのはとても不便。

早急に、他社製ライブラリーもMacで使えるよう改善してもらいたいです。

また、KAPro社製の2ライブラリーは、いずれもマルチ音源ガジェットGlasgowに追加されることから、音色数が増えすぎて選ぶのがタイヘン。

2つのライブラリーに加え、別のアペンドであるTRITON Best Selectionも追加すると、なんと計274音色にのぼります。

ライブラリーが充実するにつれ音色が増えるのは必然であり仕方がない事ですが、音色をライブラリーやカテゴリー別に整理するなど、音色探しの検索性を高めて欲しいところ。

とはいえ、サードパーティーによる音色ライブラリーの供給に道筋をつけたことは、とても意義深いと思います。

かつて、様々なデベロッパーが音色をカートリッジで販売したYAMAHA DX7や、今日のデファクトスタンダードと言って良いソフトサンプラー「KONTAKT」のような施策を、KORG Gadgetにおいても望みますが、いかがでしょうか。

今回は、あなたの音楽的引き出しを必ずや拡張してくれる、頼もしいサウンド・ライブラリーについてレポートしました。

それではまた。Have a nice trip!

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