【KGR #02】”ファミコンサウンド”への郷愁と偏愛…サクッと聴ける小粋なチップチューン・トラック「RETRO CHIP JAPAN!! – By RYOSONIC 」
先日、なんとなく「KORG Gadgetはチップチューン制作に向く」という趣旨のツイートをしました。
KORG Gadget、何気にチップチューン制作に向いてるんですよね。ファミコン音源のキングストン、FM音源のチェンマイ、波形メモリ音源のカマタ…で、スーファミやプレステみたいなPCM音源ならマルセイユとダーウィン。ね、完璧でしょ?笑 pic.twitter.com/j1PJ0CpkKp
— くらんけ*KORG Gadgetブログ (@Gadget_Junkies) 2017年7月3日
KORG Gadgetで制作された、とあるビデオゲームミュージックのカバーを聴いて思った事ですが、このツイートは思いのほか反響が大きかったです。
「チップチューン」の定義は諸説あり、「あくまでファミコンやゲームボーイ実機から鳴るもの以外認められない」という説や、
少なくとも半分以上のパートがチップ由来の音で奏でられていること(「チップチューンのすべて」田中治久著 より)
といった意見もあります。
つまり「チップチューン」という音楽ジャンルに、今もって明確な定めなど存在しないんですよね。
なので僕らは、これからも自由にピコピコ音楽を作っていけばいいと思います。
今回ご紹介する曲も、実機ではないKORG Gadgetで作られたチップチューン・トラックになります。
ビデオゲームミュージックに対する溢れる愛。それゆえ生まれた曲。
RETRO CHIP JAPAN!! - By RYOSONIC 実機ではないとはいえ、これはハッキリいってガチです。
ほぼKingstonのみで作られた曲だと思われますが、音色もさることながら往年のコナミサウンドを彷彿とさせる和な曲調。
1分ちょっとのトラックに、「ゴエモン」や「月風魔伝」といった、かつてのゲーム音楽作品へのオマージュというか…いわゆる「愛」が込められていると感じました。
なお、作曲者のRYOSONIC さんは、昨年(2016年)行われた「KORG Gadget Kamata Contest」のナムコリメイク部門にて「ワルキューレの冒険」のカバーを「ワルキューレの伝説」(いずれも元ナムコの川田宏行さん作曲)風にアレンジしたトラックを発表されています。
この方の、古き良きビデオゲームミュージックへの愛を感じざるを得ません。
それが、現代の最先端DAWであるKORG Gadgetで表現されていることに、なんとも言えない感慨を覚えました。
今回は、KORG Gadgetで制作されたチップチューン作品をピックアップ。
それではまた。Have a nice trip!
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