Tips & テクニック
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ここでは、KORG Gadget for iOSを使う上で知っておくと便利な小技や、Tipsをご紹介します。
音が途切れたり、プチノイズを解消する
多くのガジェットを起動していくとCPUへの負荷が増大し、iPadやiPhoneのスペックによっては音が途切れたり、ノイズが発生することがあります。
そんな時は、次の対処方法を試しましょう。
動作の軽いガジェットに置き換える
KORG Gadget for iOSに標準搭載されているガジェットは、その多くが2014年のリリース当時から存在するもので、現在からすると動作の軽いガジェットが多い印象です。一方で追加課金ガジェットの多くはハイスペックゆえ、処理が複雑である傾向があります。
たとえば、Lisbonといったパワフルでヘビーなガジェットをあまり多用せず、同じポリフォニックシンセであるPhoenixに置き換えるなど検討しましょう。これで音途切れやノイズが改善する可能性があります。
トラックをフリーズさせる
トラックをオーディオ化するフリーズ機能も有効です。クリップをエディットできなくなる代わりに、CPUへの負荷が軽減することで、ノイズや音の途切れが改善する場合があります。
フリーズ機能はいつでも解除できるので、積極的に試してみましょう。
メイン画面にてFunctionをタップ①し、オーディオ化したいトラックのフリーズボタンをタップ②してください。レンダリング処理後、トラックがフリーズされます。
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オーディオ・レイテンシー値を見直す
オーディオ・レイテンシーの値を大きくすることで、CPUへの負荷が軽減されます。ただし、レイテンシー値の変更により、演奏や操作時に遅延が生じることがあります。
メイン画面の設定(歯車ボタン)をタップし、続けてその他の設定をタップ。
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GADGET設定のPREFERENCESにあるAudio Latencyをタップし、レイテンシー値を大きくしてください。
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オートメーションを滑らかに描く
オートメーションを描く時の解像度は、その時に設定されたグリッド値に依存します。
グリッドをoffにすることでグリッドに縛られず、より滑らかに描画することができます。そのやり方は次のとおり。
エディット画面にてFunctionをタップ①し、表示されたポップアップにてグリッドをoff②にしてください。
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メトロノームの音量を調節する
リアルタイム録音時に活躍するメトロノームですが、その音量を調整する方法は次のとおりです。
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メイン画面の設定(歯車ボタン)をタップし、メトロノームの音量で調節しましょう。
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ヘッダーのバーが点滅するのを防ぐ
Ableton Linkが起動しているのが原因です。この機能を使わないのであれば、次の手順でオフにしましょう。
メイン画面にて設定(歯車マーク)をタップし、Ableton LinkをOFFにしてください。これで点滅しなくなります。
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小さくて使いづらいガジェット・パネルを拡大表示する
iPhoneやiPad miniでは、ガジェット表示が小さすぎて、操作に支障が出るケースがあります。そんな時は、ガジェットパネル本体の何もないところでダブルタップすると拡大表示することができます。
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こちらは横画面で拡大表示した様子。ガジェットが画面いっぱいに広がります。これならiPhoneのパネルでも楽々操作できますね。
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ピアノロールやガジェットの鍵盤を、通常の並び(ドレミファ…)にする
KORG Gadgetではスケール機能により、指定したスケールの鍵盤のみを表示させることができます。このスケール機能を使わず、鍵盤やピアノロールを普通の並びにするやり方は、次のとおりです。
ガジェットパネルのSCALEボタンをタップし、Scale TypeをChromatic、Scale Stepを12にしてください。1オクターブだけ表示する場合は、Oct Rangeを1にします。
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Oct Rangeを2にすると、2オクターブ分の鍵盤が表示されます。
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グリッドに依存せず自由に録音する(Quantize Off)
グリッサンドやオフビートなど、グリッドを無効化して自由に録音するやり方は、次のとおりです。
エディット画面にて、フッターにあるQuantizeボタンをオフにして録音します。
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アンドゥを直前だけでなく、任意の場所から行う(Undo長押し)
ピアノロールやオートメーションの操作を直前の状態に戻すUndo(アンドゥ)は、5ステップ前であれば任意の状態に戻すことができます。そのやり方は次のとおり。
エディット画面のフッターにあるUndoボタンを長押しします。
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シーンを任意の位置から再生する
ピアノロールの小節数が表示されている箇所でダブルタップすると、その位置から再生することができます。シーンの先頭から再生する必要がなくなるので極めて便利。必須のテクニックです。
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シーンの先頭からしか再生できない場合は、次のとおりAbleton LinkをOffにするとOKです!
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トラックのカラーを変える
各ガジェットにはトラックカラーが定められていますが、これを好きな色に変更することができます。そのやり方は次のとおり。
ガジェットパネルの上部右手にある○をタップすると、トラックカラーを指定するためのポップアップが表示されます。続いてUse Custom Colorをタップ。
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既存のガジェットと同じカラーにしたければカラーパレットから選び、オリジナルのカラーを作りたければRGBのスライダーを操作してください。
Remove Custom Colorをタップすると元に戻せます。
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iPad専用アプリのガジェットをiPhoneでも使う(リモート・インストール)
iPad専用アプリであるiM1、iMS-20、iPolysixをお持ちの方は、この後説明するリモート・インストールを行うことで、iPhone版KORG Gadgetでもガジェットとして使うことができます。そのやり方は次のとおり。
ここでは、iPadアプリiM1のKORG Gadget版Darwinを、iPhoneで使うやり方で例示します。
まずはアプリがインストールされているiPadとiPhoneを、同じWi-Fiネットワークで接続してください。
iPhone版KORG Gadgetのガジェット・ブラウザにて、Darwin from KORG iM1の購入をタップ。
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もしDisable Auto-Lockがオフのときは、有効化させてください。
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続いてリモート・インストールをタップします。接続されましたが表示されたらタップして、インストールを始めてください。
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インストールが完了すると、iPhoneでDarwinを使うことが出来るようになります。
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リモート・インストールを行うには、iPadとiPhoneを同じiCloudアカウントで同期する必要があります。
曲作りの息抜きに「ブロック崩し」で遊ぶ
Kamataをお持ちのあなたは、なんとガジェットパネル上でブロック崩しをプレイできます。そのやり方は次のとおり。
KamataのガジェットパネルにあるPAGE SELECTを長押しすると、その音色の波形でブロック崩しゲームがスタート。
VALUEノブを回すと自機を左右移動できるので、バウンドするボールを受け止め続けてください。すべての波形ブロックを消せばラウンドクリア。3個のボールを失うとゲームオーバーです。
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