チェンマイ(KORG Gadget)

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  • KORG Gadgetでは貴重なFM音源シンセ。
  • キラキラしたベルサウンドや硬質なベースなど、80年代に大流行したサウンドが持ち味。
  • FMの難解な音作りから解放され、シンセ初心者でも扱いやすい。
目次

🇹🇭 Variable Phase Synthesizer "Chiangmai"

タイプデジタルシンセ(VPM方式)
プログラムファクトリー1:45音色 ファクトリー2:41音色
リリース2014年
for iOS対応
for Mac対応
for Plugins対応
for Nintendo Switch対応
for PlayStation対応
KORG Gadget VR対応
 価格Free
音作りが難解なFM音源の世界をカジュアルに楽しめる。硬質なサウンドが持ち味。
音作りが難解なFM音源の世界をカジュアルに楽しめる。硬質なサウンドが持ち味。

Chiangmaiとは

Chiangmai(チェンマイ)は、金属的で煌びやかなサウンドが持ち味のポリフォニック・デジタルシンセです。

OSC / FILTER 画面

「Variable Phase Modulation Synthesizer」(VPM音源)と銘打たれていますが、実体は1980年代に一世を風靡した「FM音源ガジェット」です。
しかし、Chiangmaiの音作りは良い意味でデフォルメされていて、難解なFMシンセと異なりアナログシンセに近く、気軽に音作りを楽しめます。

その証拠に、DX7のような加算方式のシンセでは存在しない「FILTERセクション」があります。

EG / AMP 画面

音作りの流れを紹介すると、まず2基あるオシレーターの基本波形を定めつつ、Chiangmaiのキモとも言えるVPMセクションで「倍音の比率」と「その度合い」を定めてミックスするというシンプルさ。
そうして作った音色をフィルターで削り、最後にChiangmai独自のコーラスとディレイで整えれば、オリジナル音色の出来上がりです。そこには、FM音源とは切っても切れない「アルゴリズム」や「オペレーター」といった概念は存在しません。

純粋なFMサウンドとは異なるものの、とにかく難解なFM音源による音色作りを、ライトユーザーでも楽しめるよう工夫されています。

サウンドの特徴はとにかく硬質。キラキラとしたベルサウンドをはじめ、クセのあるリードやバキバキなチョッパーベースなど、どれもアナログシンセでは再現できない音色です。

Chiangmaiの使いかた

Chiangmaiは、OSC / FILTER画面と、EG / AMP画面で構成されます。

それぞれの画面へは、パネル上部のボタンで行き来します。

OSC / FILTER画面

OSC / FILTER画面では、オシレーターと、フィルターに関する設定を行います。

  1. OSCILLATORS オシレーターセクション。基本波形を生み出し変調をかける
  2. FILTER フィルターセクション。変調がかかった音色を整える

OSCILLATORS

Chiangmaiには2基のオシレーターがあり、それぞれ独立して基本波形を生み出します。

  1. LEVEL オシレーターの音量
  2. WAVEFORM 基本波形を、Sin / Tri / Saw / Square / Pulseから選択
  3. PITCH オシレーターの音程を半音単位で定める
  4. VPM HARMONICS モジュレーション周波数を、オシレーターの倍音として定める
  5. VPM DEPTH モジュレーションの深さ
  6. VPM ENV EGによるVPM DEPTHへのモジュレーション量

FILTER

Chiangmaiは、FM系シンセでありながらフィルターがあります。アナログシンセと同じように音色を変えることができます。

  1. FREQUENCY フィルターのカットオフ周波数。上げると明るい、下げるとこもった感じのサウンドになる
  2. RESONANCE フィルターのレゾナンス。カットオフ周辺を持ち上げて音にクセをつける
  3. ENV AMT エンベロープアマウント。EGによるカットオフへのモジュレーション量
  4. KBD AMT キーボードアマウント。上げると音程が上がるにつれフィルターが開く

EG / AMP画面

EG / AMP画面では、フィルターとアンプのエンベロープ・ジェネレーターと、Chiangmai独自エフェクトのコーラス、ディレイに関する設定を行います。

  1. FILTER EG フィルターのEG。音色に関する時間的変化を定める
  2. AMP EG アンプのEG。音量に関する時間的変化を定める
  3. CHORUS コーラス効果を加える
  4. DELAY ディレイ効果を加える
  5. OUTPUT Chiangmaiの出力レベル

FILTER EG

フィルター用のEGです。音色に対して時間的変化を与えます。

  1. ATTACK アタックタイム。鍵盤を弾いてからアタックレベルに達する時間
  2. DECAY ディケイタイム。アタックレベルからサスティンレベルに達する時間
  3. SUSTAIN サスティンレベル。ディケイタイム後、鍵盤を押さえている間に持続するレベル
  4. RELEASE リリースタイム。鍵盤を離した後、レベルが0になるまでの減衰時間

AMP EG

アンプ用のEGです。音量に対して時間的変化を与えます。

  1. ATTACK アタックタイム。鍵盤を弾いてからアタックレベルに達する時間
  2. DECAY ディケイタイム。アタックレベルからサスティンレベルに達する時間
  3. SUSTAIN サスティンレベル。ディケイタイム後、鍵盤を押さえている間に持続するレベル
  4. RELEASE リリースタイム。鍵盤を離した後、レベルが0になるまでの減衰時間

CHORUS

Chiangmai独自のコーラス・エフェクターです。

  1. DEPTH コーラスの深さ
  2. SPEED コーラスのスピード

DELAY

Chiangmai独自のディレイ・エフェクターです。

  1. TIME ディレイタイム。やまびこのような効果を音符単位で定める
  2. LEVEL ディレイレベル。やまびこのような効果の度合い

OUTPUT

Chiangmaiの最終段にあるマスターボリュームです。

おすすめ利用シーン

ChiangmaiのFMサウンドを用いると、途端に80年代のニューウェーブっぽいトラックになります。エレキギター・ベース・ドラムスといった編成のバンドサウンドによく馴染みます。
EDMトラックでもキンキンした音色を活かし、楽曲のアクセントとして使っても非常に有効です。
往年のビデオゲームで大活躍したFM音源ゆえ、チップチューンを作ってみても面白いですね。

ちなみにKORG Gadgetのアプリ内課金ガジェットに、本物のビデオゲームから収録したFM音色コレクションEbinaというマニアックなガジェットもあります。

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