- KORG Gadgetでは貴重なFM音源シンセ。
- キラキラしたベルサウンドや硬質なベースなど、80年代に大流行したサウンドが持ち味。
- FMの難解な音作りから解放され、シンセ初心者でも扱いやすい。
🇹🇭 Variable Phase Synthesizer "Chiangmai"
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| タイプ | デジタルシンセ(VPM方式) |
| プログラム | 45音色 |
| リリース | 2014年 |
| for iOS | 対応 |
| for Mac | 対応 |
| for Plugins | 対応 |
| for Nintendo Switch | 対応 |
| for PlayStation | 対応 |
| KORG Gadget VR | 対応 |
| 価格 | Free |


Chiangmai(チェンマイ)は、金属的で煌びやかなサウンドが持ち味のポリフォニック・デジタルシンセ。

「Variable Phase Modulation Synthesizer」(VPM音源)と銘打たれていますが、実体は1980年代に一世を風靡したYAMAHA DX7や国内のパソコン内蔵音源、そしてアーケードゲームで広く採用されたFM音源ガジェットと言えましょう。
しかし、Chiangmaiの音色エディット術は良い意味でデフォルメされており、アナログシンセライク。シンセ初心者でも気軽に音作りを楽しめます。
その証拠にガジェットパネルには、DX7のような「加算方式」のシンセでは存在しないFILTERセクションも見えます。

サウンドの特徴はとにかく硬質。キラキラとしたベルサウンドをはじめ、クセのあるリードやバキバキなチョッパーベースなど、どれもアナログシンセでは再現できないものばかり。
とりわけ有名なFMエレピは、「これぞジ・エイティーズ!」と言いたくなるような音色です。
音作りの流れを紹介すると、まず2基あるオシレーターの基本波形を定めつつ、Chiangmaiのキモとも言えるVPMセクションで「倍音の比率」と「その度合い」を定めてミックスするという、この上なくシンプルなもの。
そうして生成した音色をフィルター部で削り、最後にChiangmai独自のコーラスとディレイで整えれば、オリジナル音色の出来上がりです。
そこには、FM音源とは切っても切れない「アルゴリズム」や「オペレーター」といった概念は存在しません。
純粋なFMサウンドとは異なるものの、とにかく難解なFM音源による音色作りを、ライトユーザーでも楽しめるよう工夫されています。
おすすめ利用シーン

ChiangmaiのFMサウンドを用いると、途端に80年代のニューウェーブっぽいトラックになります。エレキギター・ベース・ドラムスといった編成のバンドサウンドによく馴染むでしょう。EDMトラックでもキンキンした音色を活かし、楽曲のアクセントに使えるのでは?
そして、往年のビデオゲームで大活躍したFM音源で、チップチューンを作ってみても面白いですね。
ちなみにKORG Gadgetのアプリ内課金ガジェットに、本物のビデオゲームから収録したFM音色コレクションEbinaというマニアックなガジェットもあります。



