ストックホルム(KORG Gadget)

- あらゆるビートやフレーズを自由に解体・再構築。「ブレイク・ビーツ」製作ガジェット。
- Propellerhead Reasonの「Rexファイル」を取り込み、KORG Gadgetで利用可能。
- それぞれのスライスに対し、ピッチ・パン・逆再生など、様々なエディットが行える。
🇸🇪 Octo-Sample Loop Player "Stockholm by Reason"
ビジュアル | ![]() |
タイプ | サンプラー(スライサー ) |
得意パート | オーディオ |
得意ジャンル | クラブ/ダンス ロック/ポップス |
プログラム数 | 39キット 約240ループ |
リリース年 | 2018年 |
Switch対応 | 非対応 |
価格 | ¥1,840(2024年現在) |

Stockholm by Reason(ストックホルム・バイ・リーズン)は、ループプレーヤー・ガジェット。
KORG Gadget for iOSにおいては、アプリ内課金で入手することができます。
KORG Gadget for Mac および for Plugins には、最初から搭載されています。

オーディオ波形を切り刻み、その断片を並べ替えることで、新たなフレーズを作る手法、いわゆるブレイク・ビーツを行えます。
各断片はMIDIノートが割り当てられるので、ピアノロールで「演奏」できるわけですね。イメージ的には、こんな感じです。

上のように、波形の断片を順番通り演奏させたのがこちら。
今度は、このようにバラバラに演奏してみました。

すると、こんなビートに変貌します。
このように、既存のビートやフレーズを解体・再構築し、オリジナルのループに作り直せるのが、Stockholmの面白い所。
また、スライスした波形一つ一つに、ピッチやパン、ディケイ・タイムの調節といった様々なエディットが可能。逆再生も行えます。

SYNTH画面に切り替えると、フィルターや各種モジュレーションなどを、トータルにかけることも可能です。

ちなみに Stockholm by Reason は、Propellerhead社のDAW・Reasonに実装されている、ループ・プレーヤーDr.OctoRexをガジェット化したもの。
Reasonでスライスを扱うためのファイル形式「Rex」(.rx2)を、8つまで扱えることから、その名が付いています。
Stockholmは、このRexファイルを取り込むことができ、Reasonで作ったループをKORG Gadgetで扱うことが可能。

もし手持ちのRexファイルがなくとも、Stockholmには膨大な数のループが収録されているので、それらを組み立て直すだけでも、十分楽曲制作に行かせます。

その内訳は以下の通り。筆者が一つ一つ数えているので、誤差はご容赦ください。
Breaks | 41 |
Drums | 27 |
Tops | 28 |
Perc | 29 |
Synth | 25 |
Keys | 41 |
Bass | 20 |
Music | 12 |
Vocal | 15 |
Total | 238 |
※ Gadget-Junkies.net調べ。
SynthやBassなど、音程感のあるループは「キー」別に収録されていますから、制作中の楽曲に合わせることもできますね。
おすすめ利用シーン

通常のドラム系のガジェットではなかなか難しい「ブレイク・ビーツ」を身近にしてくれるStockholm。
ラップやヒップホップ制作に威力を発揮するのは言うまでもありません。
また、テンポを上げればドラムン(ドリルン)・ベースを、下げればトリップ・ホップを作ることもできます。
ドラムループだけでなく、ギターやシンセ、ヴォーカルなどあらゆるサウンドを組み立て直し、新たなオリジナルフレーズとして楽曲に取り入れてみましょう。