- ポリフォニック仕様を活かしたコードバッキングやパッドなど、オールマイティーに使えるアナログシンセ。
- 奇抜さはないが、アナログシンセらしいウォームで存在感のあるサウンド。
- 王道のアナログサウンドゆえ、コルガジェでの曲作りにおいて「主戦力」となる重要ガジェット。
🇺🇸 Polyphonic Analogue Synthesizer "Phoenix"
![]() | |
| タイプ | アナログシンセ |
| プログラム | 88音色(ファクトリー1:48 ファクトリー2:40) |
| リリース | 2014年 |
| for iOS | 対応 |
| for Mac | 対応 |
| for Plugins | 対応 |
| for Nintendo Switch | 対応 |
| for PlayStation | 対応 |
| KORG Gadget VR | 対応 |
| 価格 | Free |


Phoenixとは
Phoenix(フェニックス)は、正統派のポリフォニック・アナログシンセです。

往年の名作アナログシンセを思われるルックス通り、ヴィンテージ感溢れる暖かなサウンドが得意。ポリフォニック仕様なので、ブラスを使ってゴージャスなコードバッキングを作れますし、ストリングスでパッドサウンドを鳴らしても味があります。
2VCO / 1VCF / 2EG / 1LFOと、シンセサイザーとして極めてオーソドックスな構成。ピッチやモジュレーションを操作できるコントローラーと、簡易的なディレイも搭載します。

ベンドホイールをうまく使えば、サビに向かってせり上がるビルドアップ・ライザーも表現できますね。
プリセット音色数は全88。分厚くツヤのあるブラスを始め、暖かみのあるストリングスやパッドサウンド、存在感あふれるリードにクラシカルなシンベなど、なかなか幅広いプログラム。
音色自体に奇抜さはありませんが、EDMを作る上で即戦力となるものばかりです。
Phoenixの使い方
Phoenixでの音作りは、SYNTH画面とMOD / FX画面を行き来しながら行います。

SYNTH画面
SYNTH画面は、3つのセクションで構成されます。

- OSCILLATORS 基本波形に関する設定
- FILTER 音色に関する設定
- ENVELOPES 音色と音量の時間的変化に関する設定
OSCILLATORS
オシレーターセクションでは、サウンドの基本波形に関する設定を行います。

- OSC1 Pitch ひとつ目のオシレーターの音程を定める
- OSC2 Pitch ふたつ目のオシレーターの音程を定める
- OSC Balance オシレーター同士のバランス。0にすると同じ割合でミックスされ、左に振り切るとOSC1だけ、右に振り切るとOSC2だけの音になる
- OSC1 Waveform ひとつ目のオシレーターの基本波形を、Tri / Saw / Pulseから選択する
- OSC2 Waveform ふたつ目のオシレーターの基本波形を、Tri / Saw / Pulseから選択する
- Pulse Width 基本波形をPulseにしたときのパルス幅を定める
- Portamento ポルタメント。鍵盤Aから鍵盤Bへ音程が滑らかに移行する時間を定める
- OSC2 Detune ディチューン。OSC2の音程をわずかにずらすことで音に厚みを出す
FILTER
フィルターセクションでは、音色づくりを行います。

- FREQUENCY フィルターのカットオフ周波数。上げると明るい、下げるとこもった音になる
- RESONANCE フィルターのレゾナンス。カットオフ付近の音を強調して音にクセをつける
- ENV. AMT. フィルターのエンベロープ・アマウント。上げるとエンベロープによる音色変化への影響が大きくなる
- KBD. AMT. フィルターのキーボード・アマウント。上げると音程が上がるにつれフィルターが開く
ENVELOPES
エンベロープセクションでは、音色と音量の時間的変化を定めます。

- FILTER ENVELOPE 音色に対する時間的変化を定める
ATTACK 鍵盤を押さえてからアタックレベルになるまでの音色変化時間
DECAY アタックレベルからサスティンレベルになるまでの音色変化時間
SUSTAIN 鍵盤を押さえている間の持続レベル
RELEASE 鍵盤を離してから音色変化がなくなるまでの時間 - AMPLIFER ENVELOPE 音量に対する時間的変化を定める
ATTACK 鍵盤を押さえてからアタックレベルになるまでの時間
DECAY アタックレベルからサスティンレベルになるまでの時間
SUSTAIN 鍵盤を押さえている間の持続レベル
RELEASE 鍵盤を離してから音が消えるまでの時間
MOD / FX画面
MOD / FX画面は、3つのセクションで構成されます。

- PITCH 音程変化に関する設定
- MODULATION モジュレーション(LFO)に関する設定
- DELAY ディレイ・エフェクター
- MASTER Phoenixのマスターレベルに関する設定
PITCH
ピッチセクションでは、ピッチベンドとビブラートをコントロールします。

- ピッチベンド
Pitch Bend Range 音程を変化させる範囲を定める
Pitch Bend 音程を手動で操作する - ビブラート
Vibrato Rate 音程を周期的に変化させるビブラートの速度を定める
Vibrato Depth ビブラートの深さを手動で操作する
MODULATION
モジュレーションセクションでは、LFOに関する詳細設定を行います。

- LFO
Waveform LFOの波形を、Sine / Saw / Rect(矩形波) / S&H(サンプル・アンド・ホールド)から選択する
LFO Rate LFOさせる速度を定める
LFO BPM Sync Onにすると、曲のテンポにLFOの速度が同期する
LFO Key Sync Onにすると、鍵盤を押さえるたびにLFO波形がスタート位置に戻る - DEPTH
Pulse Width オシレーターの基本波形がPulseのとき、LFOの深さを定める
Filter フィルターのカットオフ周波数にかけるLFOの深さを定める
Amp 音量にかけるLFOの深さを定める
DELAY
ディレイセクションでは、Phoenixの内蔵エフェクター「ディレイ」(やまびこのような効果)の設定を行います。

- Level ディレイするときの音量レベルを定める
- Time ディレイするときの繰り返し時間を定める
- Tone ディレイするときの音色変化を定める。絞ると徐々にこもったトーンになる
MASTER
マスターセクションでは、全体的な音量レベルと、ユニゾンに関する設定を行います。

- Level Phoenixの音量レベルを定める
- Unison Detune ユニゾンをOnにしたときのディチューン量。音程をずらすことで音に厚みが出たり「うねり」が生まれる
- Unison SW Onにするとユニゾン効果が生まれる
おすすめ利用シーン

「アナログシンセサイザーの王道」といえるガジェットとして、あらゆるジャンルでオールマイティーに使えます。
得意のエレクトリック・ミュージックにはもちろん、その暖かみのあるサウンドは、バンド系のバッキング・パートにもよく馴染みます。
なお、Phoenixに似た傾向のシンセガジェットに、同じポリフォニック仕様のWolfsburgや、より艶やかなサウンドが持ち味のアプリ内課金ガジェットLisbonがあります。


しかしどちらもゴージャス仕様ゆえ、トラック数が増えると動作が重くなる可能性があるので、シンプルで軽快なPhoenixは捨てがたいところです。
Phoenixは、KORG Gadgetでの曲作りにおいて、絶対に欠かすことのできない「主戦力ガジェット」です。


