リスボン(KORG Gadget)
- ド派手で艶っぽいサウンドが自慢の「宇宙シンセ」。今日的なベース・ミュージック作りに最適。
- 独自のアルペジエーター&完全独立5系統のマルチFXで、多彩なサウンドメイクが実現。
- 初心者にも易しい、洗練された音色作成フロー。最小努力で最大効果をもたらす、スターリング・ガジェット。
🇵🇹 Polyphonic Sci-Fi Synthesizer "Lisbon"
ビジュアル | |
タイプ | デジタルシンセ |
得意パート | リード パッド |
得意ジャンル | クラブ/ダンス |
プログラム数 | 70音色 |
リリース年 | 2017年 |
Switch対応 | 非対応 |
価格 | ¥1,840(2024年現在) |
Lisbon(リスボン)は、極めて今日的なフューチャー・サウンドを生み出すポリフォニック・デジタルシンセ。
KORG Gadget for iOSにおいては、アプリ内課金で入手することができます。
KORG Gadget for Mac および for Plugins には、最初から搭載されています。
コルグの「矜恃」をも感じる強力なシンセシス・エンジンによる、分厚く、ブライトなエレクトロニック・サウンドが持ち味。
明らかに最先端のベース・ミュージック作りを意識した、高揚感を伴うハイエナジーな出音です。
70ほど用意されたプリセット音色はどれも出来が良く、鋭いリードに分厚いパッド、独自のアルペジエーターを生かしたトリッキーなものまで、非常にEDM映えするサウンドが揃います。
それでいて、Lisbonにおける音作りはシンプルそのもの。分かりやすいパネルデザインのおかげで、多彩な音色を生み出す割には易しいガジェットと言え、狙いのサウンドが即座にゲットできます。
まずは、VCOにあたるGENERATORセクションで基本波形を定めつつ、倍音を強調させる「upper」やザラつきを加える「diffuse」といった、極めて効果が明確なパラメーターでサウンドを探ります。
次に、ローパス・バンドパス・ハイパス間の割合を無段階に可変する、珍しいタイプのフィルターで音色を整え…
最後にLFOやEGを適用するという、シンセサイザーとして極めてオーソドックスな流れです。
Lisbon独自のアルペジエーターも強力。様々な分散和音パターンを選ぶことができ、サウンドに妙味をもたらします。もちろんテンポと同期させることも可能。
そして、パネル1画面分を費やした専用のマルチ・エフェクターが圧巻。
完全独立5系統というスペックは、KORG Gadgetの全ガジェットの中で最もパワフル。多彩なサウンドメイクを可能とします。
しかも、これら5系統のエフェクターはすべて固定。このような「いい意味」での割り切り設計も、筆者としてはリスボンの明快さに寄与していると感じます。
おすすめ利用シーン
記事の冒頭でも述べた通り、昨今のEDM映えする「ド派手でツヤっぽいサウンド」が即座に手に入るLisbon。
元々ダンス・ミュージックに強いと言われるKORG Gadgetにあって、象徴であると言って良いガジェット音源です。
音色の作成フローもシンプルで分かりやすく、とてもユーザーフレンドリー。こちらもコルガジェらしい美点だと感じます。
そんなLisbonはアプリ内課金アイテムですが、最小の労力で最大限の効果を上げるので、真っ先に購入を検討すべき優良シンセ・ガジェットだと言えるでしょう。
コメント