- ド派手で艶っぽいサウンドが自慢の「宇宙シンセ」。今日的なベース・ミュージック作りに最適。
- 独自のアルペジエーター&完全独立5系統のマルチFXで、多彩なサウンドメイクが実現。
- 初心者にも易しい、洗練された音色作成フロー。最小努力で最大効果をもたらす「スターリング・ガジェット」。
🇵🇹 Polyphonic Sci-Fi Synthesizer "Lisbon"
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| タイプ | デジタルシンセ |
| プログラム | 70音色 |
| リリース | 2017年 |
| for iOS | 対応 |
| for Mac | 対応 |
| for Plugins | 対応 |
| for Nintendo Switch | 非対応 |
| for PlayStation | 非対応 |
| KORG Gadget VR | 非対応 |
| 価格 | ¥1,840(for iOS) |
| 入手方法 | アプリ内課金 |


Lisbonとは
Lisbon(リスボン)は、極めて今日的なフューチャー・サウンドを生み出すポリフォニック・デジタルシンセです。

コルグの「矜恃」をも感じる強力なシンセシス・エンジンによる、分厚く、ブライトなエレクトロニック・サウンドが持ち味。明らかに最先端のベース・ミュージック作りを意識した、高揚感を伴うハイエナジーな出音です。
70ほど用意されたプリセット音色はどれも出来が良く、鋭いリードに分厚いパッド、独自のアルペジエーターを生かしたトリッキーなものまで、非常にEDM映えするサウンドが揃います。
それでいて、Lisbonにおける音作りはシンプルそのもの。分かりやすいパネルデザインのおかげで、多彩な音色を生み出す割にはやさしいガジェットと言え、狙いのサウンドが即座にゲットできます。
まずは、VCOにあたるGENERATORセクションで基本波形を定めつつ、倍音を強調させるupperや、ザラつきを加えるdiffuseといった、効果が明確なパラメーターでサウンドを探ります。

次に、ローパス・バンドパス・ハイパス間の割合が無段階に可変する、珍しいタイプのフィルターで音色を整え…

最後にLFOやEGを適用するという、シンセサイザーとして極めてオーソドックスな流れです。

Lisbon独自のアルペジエーターも強力。様々な分散和音パターンを選ぶことができ、サウンドに妙味をもたらします。

そして、パネル1画面分を費やした専用のマルチ・エフェクターが圧巻。

この独立5系統というスペックは、KORG Gadgetのガジェットの中でも屈指のパワフルさ。多彩なサウンドメイクを可能とします。
しかも、これら5系統のエフェクターはすべて固定。このような「いい意味」での割り切り設計も、Lisbonの明快さにつながっています。
Lisbonの使いかた
Lisbonは、synth画面とfx画面で構成されます。パネル上部にあるボタンで行き来します。

各画面共通エリア
どちらの画面にいても常に表示されるエリアです。5つのセクションで構成されます。

- SOUND PROGRAM Lisbonの内蔵音色を呼び出す
- 画面切替スイッチ synth画面とfx画面を行き来する
- master Lisbonのマスターボリューム
- chord / key 切替スイッチ chordにすると指先ひとつでコード演奏できるパッドが表示され、keyにすると通常のキーボードが表示される
- アルペジエーター 分散和音に関する設定を行う
SOUND PROGRAM
Lisbonに内蔵されたプリセットプログラム(音色)が格納されています。作ったプログラムはユーザーフォルダで保存し、呼び出すこともできます。

画面切替スイッチ
synth画面とfx画面を切り替えます。

master
Lisbon全体の音量を定めます。

chord / key 切替スイッチ
Lisbonの演奏モードを切り替えます。
chordモード
指先ひとつで、ゴージャスなコード演奏を行えます。

- パッド Lisbon独自のパッドコントローラー。②で定めた和音を演奏する
- コード選択 ①で演奏する和音を、メジャー系8種類、マイナー系8種類から選ぶ
keyモード
通常の鍵盤演奏を行うことができます。

- キーボード 他のガジェットと同じ鍵盤演奏を行う
- scale 他のガジェットと同じスケール機能を呼び出す
アルペジエーター
Lisbon独自のアルペジエーターです。分散和音を演奏できます。

- Arp SW
Off アルぺジオ演奏を行わない
On キーボードの時は、同時に押さえた鍵盤の音がアルペジオする。パッドの時は、そのコード構成音でアルペジオする
Latch 鍵盤を離してもアルペジオ演奏が保持される - TYPE アルペジオのタイプを、上昇・下降・ランダム・トリガーなど10種類から選択する
- SPEED アルペジオさせる速度を、1/2(2分音符)から1/32(32分音符)の間で定める
- GATE アルペジオさせる音ひとつひとつの長さ。小さくすると歯切れよくアルペジオ演奏される
synth画面
実際に音作りを行う画面です。5つのセクションで構成されます。

- GENERATOR 基本波形を定め、サウンドを特徴づけるセクション
- FILTER 音色を形づくるセクション
- LFOS サウンドに周期的な揺らぎを与えるセクション
- ENVELOPES 音色や音量に時間的変化を与えるセクション
- AMP 音量に関するセクション
GENERATOR
LisbonのVCOセクションです。基本波形を選択し、サウンドをキャラ付けします。

- wave 基本波形を、Tri / Saw / Square / Pluse 25% / Pluse 10%から選択する
- trans 音程を半音単位で調節する
- upper 倍音成分が付加される
- grit サウンドにザラつき感を与える。ゼロに近づくにつれ素の基本波形に近づく
- diffuse VCOの音程をわずかにずらし、サウンドに拡がり感を与える
- spread ステレオの振り幅を定める
- glide 異なる鍵盤を弾いたとき、音程が滑らかに変化する時間を定める
FILTER
LisbonのVCFです。音色を形づくるセクションです。

- type フィルターのタイプ。スライダーの位置により、ローパス・バンドパス・ハイパスフィルター間の比率を定める
- env1. EG1から影響を受ける度合いを定める。マイナスにするとEGのADSR波形が逆転する
- kbd. amt キーボードアマウント。音程によって音色が変化する度合いを定める
- freq フィルターのカットオフ周波数。上げると明るく、下げるとこもったサウンドになる
- peak フィルターのレゾナンス。カットオフ周波数付近を強調して音にクセをつける
- lfo1 LFO 1による影響の度合いを定める
- lfo2 LFO 2による影響の度合いを定める
LFOS
周期的に音を揺らす、LFOに関するセクション。2系統を別々に設定できます。

- lfo 1 / 2 これから設定を行うLFOを選択する
- wave LFO波形を、Tri / Saw Down / Saw Up / Square / S&H から選択する
- freq LFO周期を、④がOnのときは1/8(8分音符)〜1/32(32分音符)から定め、Offのときは周波数で定める
- bpm Onにすると、LFO周期が曲のテンポと同期する
- key Onにすると、鍵盤を押さえるたびにLFO波形がリセットされる
ENVELOPES
FILTER(音色)とAMP(音量)の時間的変化を定めるセクションです。

- envelopes
env.1 FILTERセクションの時間的変化を定める
env.2 AMPセクションの時間的変化を定める - adsr
a アタックタイム。アタックレベルになるまでの時間
d ディケイタイム。アタックレベルからサスティンレベルになるまでの時間
s サスティンレベル。鍵盤を押さえている間の持続音レベル
r リリースタイム。鍵盤を離してから音量がゼロになるまでの時間
AMP
音量を定めるセクションです。2つのLFOでトレモロ効果を加えることもできます。

- env2 ENVELOPESセクションのenv.2から影響を受ける度合いを定める
- lfo 1/ 2 LFOSセクションのlfo1および2から影響を受ける度合いを定める
fx画面
Lisbonの内蔵FXに関するセクションです。synth画面で作った音色を、5種類の効果で仕上げます。

- PITCH ピッチベンドで音程を半音単位で上げ下げする。ビブラート効果も得られる
- SHAPER サウンドをドライブやトーンコントロールでデザインする
- MODULATION モジュレーション系FX。コーラス、フランジャー、フェイザーの中から選ぶ
- EQUALIZER 2バンドのパラメトリック・イコライザー。
- DELAY 曲のテンポと同期可能なステレオ・ディレイ。
- REVERB リバーブ。プレートやアポロ?といったユニークなものも。
PITCH
音程をコントロールするピッチベンド。lfo1のモジュレーションによりビブラート効果を与えることもできます。

- pitch bend 音程をリアルタイムにコントロールする
- lfo 1 LFOSセクションのlfo 1によって音程を揺らす度合いを定める
SHAPER
サウンドを形づくるFXです。

- shaper sw onにすると当セクションが有効になる
- type シェイパーFXのタイプを、valve / soft clip / hard clip から選択する
- drive オーバードライブによる歪(ひず)み感を定める
- tone サウンドのトーンを定める
- mix シェイパーFXの混合率を定める。ゼロにすると効果がなくなる
MODULATION
モジュレーション系FXです。

- shaper sw onにすると当セクションが有効になる
- type モジュレーションFXのタイプを、コーラス・フランジャー・フェイザーから選択する
- depth ②で定めたFXの度合い
- freq ②で定めたFXの周期
- mix モジュレーションFXの混合率を定める。ゼロにすると効果がなくなる
EQUALIZER
3バンドのパラメトリック・イコライザーです。

- equalizer sw onにすると当セクションが有効になる
- high 高域のゲインを定める
- mid
freq 中域における周波数帯域を定める
gain 中域のゲインを定める - low 低域のゲインを定める
DELAY
ディレイ(やまびこのような効果)に関するFXです。

- delay sw onにすると当セクションが有効になる
- feadback
bpm sync sw Onにするとディレイがテンポと同期する
feadback ディレイのフィードバック量を定める - time
left 左チャンネルのディレイタイムを定める
right 右チャンネルのディレイタイムを定める - level ディレイ音の音量レベルを定める
REVERB
リバーブ(残響)に関するFXです。

- reverb sw onにすると当セクションが有効になる
- type リバーブ感を、room(部屋) / hall(ホール) / plate(プレート) / apollo(宇宙空間?)から選択
- time リバーブさせる時間を定める
- tone リバーブのトーンを定める
- mix リバーブFXの混合率を定める。ゼロにすると効果がなくなる
おすすめ利用シーン

記事の冒頭でも述べた通り、昨今のEDM映えする「ド派手でツヤっぽいサウンド」が即座に手に入るLisbon。
元々ダンス・ミュージックに強いと言われるKORG Gadgetにあって、象徴であると言って良いガジェット音源です。
音色の作成フローもシンプルで分かりやすくユーザーフレンドリー。こちらもコルガジェらしい美点だと感じます。
そんなLisbonはアプリ内課金アイテムですが、最小の労力で最大限の効果を上げるので、真っ先に購入を検討すべき優良シンセ・ガジェットです。


