- いにしえのアナログシンセサイザー ARP ODYSSEY をガジェット化。
- シャープなフィルターと豊富なモジュレーション、強力なエフェクトで、多彩なサウンドを作成可能。
- 音色作成の難易度は高いが、モノにできれば「アナログ・シンセサイザーの真髄」を味わうことができる。
🇺🇸 Duophonic Analogue Synthesizer "Lexington"
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| タイプ | アナログシンセ |
| プログラム | 100音色(Max 200音色) |
| リリース | 2016年 |
| for iOS | 対応 |
| for Mac | 対応 |
| for Plugins | 対応 |
| for Nintendo Switch | 非対応 |
| for PlayStation | 非対応 |
| KORG Gadget VR | 非対応 |
| 価格 | ¥3,680(ARPODYSSEi) |
| 入手方法 | アプリ"ARPODYSSEi"をインストールする |
| App内課金アイテム | Odyssey Rev1(50音色) Odyssey Rev2(50音色) |


Lexington(レキシントン)は、1972年にリリースされたデュオフォニック・アナログシンセ”ARP ODYSSEY”をガジェット化したもの。

切れ味鋭いフィルターと豊富なモジュレーションによる、バリエーション豊かな音作りが可能。
実機は基本的にモノフォニック仕様で、搭載されている2基のVCOを別々に鳴らすことにより、2音ポリ(デュオフォニック)シンセとして扱うことができました。
しかしLexingtonはボイス・アサイン・モードにより、オリジナルでは不可能だった和音の演奏が実現。もちろん、モノやデュオのままにもできます。

あらゆるモジュレーションを適用でき、VCOの出力波形にFM(周波数変調)やパルス・ウィズ(パルス幅変調)、オシレーター・シンク、リング・モジュレーションもかけることが可能。
ここまで強力なモジュレーション機能を有するガジェットは、他に「Mono/Poly」のMontpellierや、「MS-20」のMemphisぐらいでしょうか。
素晴らしく効きの良いフィルターも相まって、音色作成のバリエーションは極めて多彩。まさにアナログシンセサイザーの真髄を味わうことができます。

さらに、実機にはなかった6種類のエフェクト(コーラス系3種・ディレイ・リバーブ・ディストーション・フェイザー・EQ)が、ユニークな音色作りを力強くバックアップします。

なお実機ODYSSEYには、製造された時期により3つのリビジョン(初期型:Rev1・中期型:Rev2・後期型:Rev3)が存在します。
リビジョンによってフィルターの特性が異なるのですが、VCFセクションにあるVCF TYPEスイッチで切り替えることができます。

ちなみにLexingtonのデフォルトは後期型のRev3で、Rev1およびRev2については、App内課金アイテムとして購入することが可能。


もちろんスキンが違うだけでなく、異なるフィルターの特性を活かした拡張音色が、各50サウンド収録されています。
おすすめ利用シーン

強烈なモジュレーションを存分に効かせたリードはもちろん、タイトなシンセベースや、ポリフォニック仕様を活かした分厚いパッドなど、あらゆる電子音楽にベストマッチ。
シャープなフィルターを用いた非常にアクの強い音色も、思いのままに作れます。
YMOのようなテクノに合う(実際、シンセベースなどで多用されていた)のは言うまでもなく、ダフト・パンクなど昨今のエレクトロ・トラックでも威力を発揮。
さらにディープ・パープルのジョン・ロードや、ジャズ・ミュージシャンのハービー・ハンコックもODYSSEYを愛用しており、ジャンルの垣根を超え大活躍するでしょう。
多彩なサウンドメイクが実現する分音色作成の難易度は高いと言えますが、強力なプリセット音色群のおかげで、初心者でも「いにしえのARPサウンド」を活かした曲作りが可能です。


