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Gadget楽器の演奏&操作

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KORG Gadgetの特徴は、なんといっても46種類に上るヴァーチャル楽器群ガジェットの存在。実機をモデリングしたものを含む数々のシンセサイザー・ガジェットをはじめ、ドラムマシン、サンプラー、グランドピアノやオルガンなどと、様々なガジェットを組み合わせて曲作りを進めていきます。
このページでは、そんなガジェットの種類やパネル構成、基本的な操作方法について解説します。

目次

ガジェット(音源)の選び方

KORG Gadgetに登場するシンセサイザーやドラムマシン、サンプラーといった仮想音源ガジェットです。KORG Gadgetアプリを購入すると20種類のガジェットが付属し、ユーザーが自分好みの別売26ガジェットを追加することもできます。

どんなガジェットがあるかを知りたい

KORG Gadget for iOSで使用可能な46ガジェットは次の通りです。

標準搭載ガジェット
Gadget名ビジュアルジャンル特徴
Berlinシンセアナログリード
ChicagoシンセTB-303ライク
Phoenixシンセアナログポリ
Miamiシンセワブルベース
WolfsburgシンセEDMポリ
Brusselsシンセデジタルリード
Dublinシンセパッチシンセ
Kievシンセベクターシンセ
Chiang maiシンセFM音源
Helsinkiシンセパッドシンセ
Kingstonシンセピコピコ系
Marseille鍵盤楽器生楽器系
Londonドラムマシン標準ドラム
Tokyoドラムマシンチープドラム
RecifeドラムマシンEDMドラム
Amsterdam効果音インパクト系SE
Rosarioギターアンプギタリスト必携
Durbanベースアンプベーシスト必携
Zurichレコーダーボーカリスト必携
TaipeiMIDIアウト外部コントロール
追加別売ガジェット
Gadget名ビジュアルジャンル特徴
Kamataシンセnamco音源
EbinaシンセTAITO音源
LisbonシンセEDM特化
DarwinシンセM1
LexingtonシンセARP ODYSSEY
MilpitasシンセWAVESTATION
MontpellierシンセMono/Poly
MemphisシンセMS-20
PompeiシンセPolysix
WarszawaシンセELECTRIBE Wabe
Fairbanksシンセハイブリッド
Salzburg鍵盤楽器ピアノ
Montreal鍵盤楽器エレピ
Glasgow鍵盤楽器生楽器系
Alexandria鍵盤楽器オルガン
Firenze鍵盤楽器クラビ
GladstoneドラムマシンRock特化
OtoriiドラムマシンSEGA音源
Bilbaoサンプラーワンショット
Abu Dhabiサンプラースライサー
Vancouverサンプラーメロディ
StockholmサンプラーRexファイル
Sydneyサンプラータイムストレッチ
Santa Anaギターリズムギター
Madridベース生ベース
DeeMaxマキシマイザ音圧アップ

ガジェットパネルはどこにあるの?

ガジェットの演奏や操作を行うガジェットパネルは、エディット画面の下部に表示されています。メイン画面にて、クリップまたはガジェットをタップするとアクセスできます。

iPadを縦画面にした時の表示

iPadを横画面にした時の表示

iFXページやPlayページの時は、Gadgetボタンをタップするとガジェットパネルに切り替わります。

ピアノロールだけでガジェットパネルが見えない場合は、ヘッダーにある↕️ボタンをタップしましょう。

新たなガジェットを追加する

新たなガジェットを追加するやり方は、次のとおりです。

メイン画面にバックしトラック追加ボタンをタップして、新しいトラックを追加しましょう。
続いてガジェット・ブラウザーが表示されるので、追加したいガジェットを選択します。

くらんけ

このようにKORG Gadgetでは、ガジェットを追加することと、トラックを追加すること同義となります!

今使っているガジェットを変更する

演奏データはそのままでガジェットを変更するやり方は、次の通りです。

エディット画面最上部に表示されている「Track ○ - Gadget」のところをタップすると、ガジェット・ブラウザが表示されます。好きなガジェットに変更しましょう。

ガジェットブラウザの表示方法は、ListSearchの2通りがあります。

ガジェットを一覧リストから選ぶ(List表示)

「シンセサイザー」や「ドラム」といった、ガジェットをカテゴリ別リストから選ぶやり方は、次のとおりです。

ガジェット・ブラウザにてList表示に切り替えると、ガジェットがカテゴリ別に並びます。1画面に表示しきれない場合はドラッグしてスクロールさせましょう。

カテゴリの種類は、次のとおりです。

カテゴリガジェット例
Drum / SELondon,Recife,Tokyo,Amsterdam,Gladstone など
Bass / GuitarChicago,Miami,Dublin,Madrid,SantaAna
SynthBerlin,Brussels,Phoenix,Chiangmai,Helsinki 他多数
KeyboardMarseille,Salzburg,Montreal,Alexandria,Darwin など
AudioZurich,Rosario,Durban
MIDITaipei

Audioトラックの時は、それ以外用のガジェットを選択できません。
また、Audioトラック以外の時は、Audio用ガジェットを選択できません。

List表示では検索窓にGadget名の一部を入力して、ガジェットを絞り込むこともできます。

お気に入りのガジェットをすぐに呼び出す(Favorite機能)

ガジェット・ブラウザでリスト表示時に☆をタップすると、そのガジェットだけを最上段にまとめるすることができます。Favoriteは複数指定可能です。

目的の音色を検索する(Search表示)

目的の音色(プログラム)があっても、それがどのガジェットにあるのか分からない…そんなときは、ガジェット・ブラウザをSeerch表示にしてみましょう。
求める音色を直感的に絞り込んだり、プログラム名を文字列検索したりして、ガジェットを横断して目的のプログラムだけを抽出表示することができます。

ガジェット・ブラウザにてSearch表示に切り替えると、画面上部にカテゴリ、その下にカテゴリから抽出されたプログラム群(サウンド・ブラウザ)が表示されます。

試しに、アコースティック・ギターを抽出してみましょう。
カテゴリ部分を右へドラッグしてGuitarカテゴリを探し、Acousticをタップすると、サウンド・ブラウザにアコースティック・ギター全63プログラムが抽出されます。

サウンド・ブラウザのPlayボタンをタップすると、そのプログラムを試聴できます。
気に入ったプログラムが見つかったら、Playボタン以外のところをタップすると…

サウンド・ブラウザで選んだプログラムが呼び出された状態で、ガジェットが立ち上がります。

プログラム(音色)に関する基本操作

ここでは、ガジェットに標準搭載されているプログラムを選んだり、エディットしたプログラムを保存するやり方を紹介します。

ガジェット内蔵のプログラムを呼び出す

ガジェットパネルには、格納されたプログラムを呼び出すためのプログラム・ディスプレイがあります。ここをタップするとプログラム名がリスト表示されるので、上下スクロールして目的の音色を探しましょう。

大型のプログラム・ディスプレイに、音色リストが常時表示されているガジェットもあります。こちらもスクロールで目的の音色を探してください。

ガジェット内蔵のプログラムを「音色番号順」に呼び出す

目的のプログラムが特になく、ファクトリープログラムを片っ端から試したいこともあると思います。そんな時は、プログラム・ディスプレイそばにある+-ボタンをタップ。音色を番号順に呼び出すことができます。

エディットしたプログラムを保存する

ユーザーの手によってエディットされたオリジナル音色は、ユーザーフォルダに保存しましょう。そのやり方は次の通り。

エディットしたオリジナル音色を保存するには、プログラムリスト右上にあるSave Asをタップします。

ポップアップがSave Asに切り替わります。新しいプログラム名を入力して、Saveをタップ。

保存が完了するとユーザーフォルダに切り替わり、オリジナル・プログラムとして追加されたことがわかります。

くらんけ

ファクトリーフォルダのプログラムをエディットした後、同じファクトリーフォルダに上書き保存することはできません。
ファクトリーフォルダ内のプログラムは、あくまでも読み出し専用のROMだと捉えてください!

保存したユーザープログラムを呼び出す

ユーザーフォルダに保存済みのオリジナル・プログラムは、いつでも呼び出すことができます。そのやり方は次のとおり。

プログラム・ディスプレイをタップし、表示されたプログラムリスト下部にあるユーザーをタップ。
ユーザーフォルダにて保存済みのオリジナル・プログラムがリスト表示され、再び呼び出すことができます。

ユーザーフォルダ内の全プログラムをエクスポート/インポートする

ユーザーフォルダにて保存されたすべてのオリジナル・プログラムは、ひとつのファイルにまとめてエクスポートすることができます。エクスポートしておくことでインポートが可能となり、オリジナル・プログラムを再度取り込むことができるようになります。

ユーザーフォルダ内のプログラムを一括エクスポートするには

プログラムリストにてユーザーフォルダに移動し、Exportをタップ。

これからエクスポートファイルを作成しますので、ファイル名を入力してSaveをタップ。デバイスのDocumentsフォルダに一括エクスポートされます。

一括エクスポートしたプログラムをインポートする

プログラムリストにてユーザーフォルダに移動し、Importをタップ。

エクスポートファイルはデバイス内にあるので、Filesをタップ。

Ducumentsにて、エクスポートファイルを探してタップするとインポート完了。
今回のケースでは、すでに存在するプログラムに、インポートしてきたプログラムが追加された形となりました。したがって、インポートを行ってもユーザーフォルダに元からあるプログラムは、上書かれることなく保全されます。

ガジェットの演奏と基本操作

ここでは、ガジェットの鍵盤またはパッドを使っての演奏や、パネル上のノブ(ツマミ)やスライダーでの調整といった、ガジェットの基本操作方法について説明します。

シンセサイザー・ガジェットを演奏する

46種類もあるガジェットですが、一部の例外を除くと鍵盤楽器系打楽器系に大別できます。まずはシンセ・ガジェットを用いた鍵盤演奏を行ってみましょう。

メイン画面のヘッダーにあるファイルボタンをタップし、続いて新規をタップ。曲のタイトルを入力してOKをタップしてください。

くらんけ

タイトルが思い浮かばない時はKORG Gadgetが提案してくれるので、とりあえずそれを使ってもOK。曲のタイトルは、後からでも変更できます!

続いてガジェット・ブラウザーが表示されます。この時、List表示であればそのままでOK、もしSearch表示の場合は、List表示に切り替えましょう。
今回は、オーソドックスなアナログ・ポリシンセPhoenixをタップしてみてください。

ガジェット・ブラウザからメイン画面に戻り、Phoenixが割り当てられたTrack 1が追加されました。
クリップガジェットのどちらかをタップすると、ガジェットの演奏を行えるエディット画面に移動します。

ガジェットの鍵盤をタップしたりスライドすると音が鳴ります!

演奏する音域を上げ下げする(Oct Position)

演奏する音域を上げる、または下げるやり方は、2通りあります。

ガジェットパネル左下Octaveボタンがあります。◀️をタップすると1オクターブ下へ、▶️をタップすると1オクターブ上へと鍵盤がシフトします。

また、同じくガジェットパネル左下にあるSCALEボタンをタップして、Oct Positionでオクターブを直接変更することもできます。

演奏する時の音階を設定する(Scale Type)

ガジェットの鍵盤をスライドさせ、なぞるような演奏を行うと、普通のピアノとは違った「独特の響き」が得られることに気づくでしょう。
これは、最初からガジェットの鍵盤にスケール(音階)が適用されていて、そのスケール以外の音が存在しないから。つまり、誰でもその音階のルールから外れない演奏が、無意識でできているのです。

これは、デフォルトで設定されているCドリアン・スケール。通常の鍵盤の並び(ド・ド#・レ・レ#・ミ・ファ…)ではないことがわかります。そしてScale Stepの設定値により、1オクターブあたり鍵盤が5つしかありません。

こうすることで、ドリアン・スケールのような古典的な音階だったり、世界の民族音楽で聴かれるエキゾチックな響きで演奏することができるのです。
ここからは、スケール(音階)に関する設定方法について説明します。

ガジェットパネル左下のSCALEボタンをタップ①し、表示されたポップアップのScale Type②を上下スクロールさせて、好きなスケールを選びます。
ドリアンやリディアンといったクラシカルな旋法をはじめ、ブルース、ラガ、ハワイアンといったエキゾチックなスケールまで、実に51種類もの音階が収録されています。

鍵盤で発音する「調」を設定する(Key)

CやGといった、曲全体のキーを設定してみましょう。

ガジェットパネル左下のSCALEボタンをタップ①し、表示されたポップアップのKey②を上下スクロールさせて、目的のキーを選びます。

くらんけ

キーのルート音は、鍵盤上にドットで表示されます!

鍵盤の数を増減する(Oct Range)

ガジェットに表示される鍵盤を、好みの数に増減させることもできます。そのやり方は次のとおり。

ガジェットパネル左下にあるSCALEボタンをタップし、表示されたポップアップのOct Rangeで設定します。以下の例は、2オクターブ表示3オクターブ表示にした様子です。

演奏するスケールの鍵盤数を増減する(Scale Step)

たとえば、Cドリアン・スケールは「C,D,D#,F,G,A,A#」で構成されますが、Scale Stepステップ数を変更することができます。

ガジェットが小さく演奏しづらいので、表示を拡大させる

iPhoneやiPad miniなどの小型デバイスでは、ガジェットの演奏に支障が出るケースがあります。そんな時はガジェットを拡大表示させると良いでしょう。

ガジェットパネルの何もないところでダブルタップすると、ガジェットが拡大します。再度ダブルタップすると元に戻せます。

ドラム・ガジェットを演奏する

今度は、ドラム・ガジェットをパッドで演奏してみましょう。

メイン画面にてトラック追加ボタンをタップし、表示されたガジェット・ブラウザにてドラムガジェットLondonをタップしてみてください。

メイン画面に戻り、Londonが割り当てられたトラックが追加されました。
クリップガジェットのどちらかをタップすると、ガジェットの演奏を行えるエディット画面に移動します。
ガジェットのパッドをタップすると、割り当てられたドラム音が鳴ります

ノブの操作方法を変更する(Liner/Rotary)

ガジェットのノブ(ツマミ)を操作する時のアクションを、LinerまたはRotaryから選択できます。
実際に回転させるように回したければRotary上下スライドで操作したければLinerと設定します。

設定は、メイン画面にて歯車ボタンその他の設定をタップし、表示されたGadget 3の設定項目のうちKnob Gestureで行います。


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この記事を書いた人

KORG Gadgetエヴァンジェリスト。 http://www.Gadget-Junkies.net 運営。ロックなダンスビートにピコピコサウンドを乗せ、昔のビデオゲームっぽい音楽も作ってます!

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