- 「アンビエント」や「チルウェイブ」が得意なパッドシンセ。
- 音作りは極めてシンプル。KORG Gadget屈指の易しさ。
- サウンドの幅は広くないが、甘くドリーミーな雰囲気は唯一無二。
🇫🇮 Polyphonic Ambient Synthesizer "Helsinki"
![]() | |
| タイプ | デジタルシンセ |
| プログラム | 16音色 |
| リリース | 2014年 |
| for iOS | 対応 |
| for Mac | 対応 |
| for Plugins | 対応 |
| for Nintendo Switch | 対応 |
| for PlayStation | 対応 |
| KORG Gadget VR | 対応 |
| 価格 | Free |


Helsinki(ヘルシンキ)は、トラックの空間を埋めるパッドに適した、ポリフォニック・アナログシンセ・ガジェット。

Helsinkiという名の通り、まるで北欧で見られるオーロラのような繊細な音色が特徴。
"Lo-Fi"と名付けられた、サウンドに「ザラつき」を与えるパラメーターがユニーク。それと独自の内蔵リバーブの効果も相まって、Helsinkiから生まれる音はどこかノスタルジックな雰囲気です。
そして何よりの美点は、音作りのプロセスが極めてシンプルであること。
具体的には、はじめにGENERATORセクションで基本波形を選び、その倍音成分とNOISE量をスライダーで調節。
そうして生み出したサウンドを、後段のフィルター(LPF2種・HPF・BPFの中から選択可能)で削り、先に述べたLOFIとREVERBエフェクトで整えれば完了。わずか1画面で完結します。
より詳細な音作りのやり方は、こちらの記事でご確認ください。

このようなパッド作りに特化したデザインゆえ、非常に易しいサウンドメイクが実現する反面、音作りのバリエーションはそれほど多くはありません。
その事実を裏付けるかのように、プリセットで用意されている音色数は16。コルガジェ音源随一の少なさです。
しかし、Helsinkiの紡ぎ出す甘く儚いドリーミーな音世界は圧倒的で、他のガジェットで表現することは難しく、それこそがHelsinkiの持ち味であると言えましょう。
おすすめ利用シーン

Helsinkiが得意なのは、やはりチルウェイブやアンビエントといったジャンルや、そのような雰囲気をたたえたトラック。
音を伸ばして和音を奏で、曲全体を包み込んでやりましょう。トラックに奥行きが生まれます。
こうしたパッドトラックにはもちろん、アタックを速めて伸びやかなリードを弾いたり、歯切れのよいアルペジオを響かせてみても面白いですよ。


