- 「アンビエント」や「チルウェイブ」が得意なパッドシンセ。
- 音作りは極めてシンプル。KORG Gadget屈指の易しさ。
- サウンドの幅は広くないが、甘くドリーミーな雰囲気は唯一無二。
🇫🇮 Polyphonic Ambient Synthesizer "Helsinki"
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| タイプ | デジタルシンセ |
| プログラム | ファクトリー1:16音色 ファクトリー2:21音色 |
| リリース | 2014年 |
| for iOS | 対応 |
| for Mac | 対応 |
| for Plugins | 対応 |
| for Nintendo Switch | 対応 |
| for PlayStation | 対応 |
| KORG Gadget VR | 対応 |
| 価格 | Free |


Helsinkiとは
Helsinki(ヘルシンキ)は、トラックの空間を埋めるパッドサウンドに適した、ポリフォニック・シンセサイザー・ガジェットです。

出音が太いアナログシンセとは異なり、ドリーミーで繊細な音色が特徴です。
Lo-Fiと名付けられた、サウンドに「ザラつき」を与えるパラメーターがユニーク。実際は「デシメーター」というエフェクターで、あえてサウンドのサンプリング周波数とビット深度を下げる効果があります。

独自の内蔵リバーブの効果も相まって、Helsinkiから生まれる音はどこかノスタルジックな雰囲気です。
そして何よりの美点は、音作りのプロセスがシンプルであること。具体的には、はじめにGENERATORセクションで基本波形を選び、その倍音成分とNOISE量をスライダーで調節。
そうして生み出したサウンドを、後段のフィルター(LPF2種・HPF・BPFの中から選択可能)で削り、先に述べたLOFIとREVERBエフェクトで整えればOK。これらが1画面で完結します。
より詳細な音作りのやり方は、こちらの記事でご確認ください。

このようなパッド作りに特化したデザインゆえ、やさしいサウンドメイクである反面、音作りのバリエーションはそれほど多くありません。その事実を裏付けるかのように、プリセットで用意されている音色数は計37。コルガジェ音源随一の少なさです。
しかし、Helsinkiの甘く儚(はかな)い世界は圧倒的で、それこそがHelsinkiの持ち味です。
Helsinkiの使いかた
Helsinkiは1画面で完結し、6つのセクションで構成されます。

- GENERATOR サウンドを生み出す
- FILTER 音色を定める
- ENVELOPE 音量変化を与える
- LOFI ノイズを加える
- REVERB リバーブを与える
- OUTPUT Helsinkiの音量を定める
GENERATOR
サウンドを生み出すオシレーター・セクションです。

- Waveform 基本波形をTri / Saw / Squareから選択する
- Level 帯域ごとの音量レベルを定める
Low Level 低音域の音量
High Level 高音域の音量
Higher Level 最高音域の音量
Noise Level ノイズの音量
FILTER
Helsinkiの音色を形づくるシンプルなフィルターです。

- Filter Type フィルターのタイプを、LPF12(なだらかなローパス) / LPF24(シャープなローパス) / BPF(バンドパス) / HPF(ハイパス)から選択する
- Filter Freq フィルターのカットオフ周波数。ローパスの場合は、上げると明るい、下げるとこもったサウンドになる
- Filter Reso フィルターのレゾナンス。カットオフ周波数付近を強調してサウンドにクセをつける
ENVELOPE
シンプルなADSRタイプのEGです。音量に対する時間的変化を定めます。

- Env Attack アタック・タイム。鍵盤を押さえてからアタックレベルになるまでの時間
- Env Decay ディケイ・タイム。アタックレベルからサスティーンレベルになるまでの時間
- Env Sustain サスティン・レベル。鍵盤を押さえている間の持続レベル
- Env Release リリース・タイム。鍵盤を離した後の余韻(よいん)時間
LOFI
サウンドの解像度を下げて、ローファイな質感にします。

- Lofi Freq デシメーター。サンプリング周波数とビット数を下げてサウンドを粗くする
- Lofi Mix ローファイ音のミックス量
REVERB
サウンドの残響感を定めます。

- Reverb Time リバーブエフェクトでサウンドが響く時間
- Reverb Level リバーブの深さ
OUTPUT
Helsinkiの音量を定めます。

おすすめ利用シーン

Helsinkiが得意なのは、やはりチルウェイブやアンビエントといったジャンルや、そのような雰囲気をたたえたトラック。
音を伸ばして和音を奏で、曲全体を包み込んでやりましょう。トラックに奥行きが生まれます。
こうしたパッドトラックにはもちろん、アタックを速めて伸びやかなリードを弾いたり、歯切れのよいアルペジオを響かせてみても面白いですよ。


