東京(KORG Gadget)
- ハウスやテクノポップに適した「良い意味でチープな」アナログドラムマシン。
- 定番の「TR-808」や「909」風エレクトリック・パーカッションも手に入る。
- ドラムマシンだが、音色作成のプロセスは極めてシンセサイザー的。
🇯🇵 Analog Percussion Synthesizer "Tokyo"
ビジュアル | |
タイプ | ドラムマシン アナログシンセ |
得意パート | ドラムス |
得意ジャンル | クラブ/ダンス |
プログラム数 | 16プログラム |
リリース年 | 2014年(オリジナル15) |
Switch対応 | 対応 |
価格 | Free |
Tokyo(東京)は、KORG Gadget唯一のアナログ・ドラムマシン。
iOS版には最初から搭載されており、Nintendo Switch版でも扱う事ができます。
あの「ペチペチ」「ポスポス」という、80年代にROLAND社がリリースしたTR-808、TR-909に近い質感のサウンドをゲットできます。
Tokyo1台につき、キック・スネア・タム・パーカッション専用の4モジュールを搭載。それぞれに最適化された6つのノブ+αを使い、音色を作っていきます。
たとえば「bd201」というキック専用モジュールなら、はじめに選択スイッチで出力波形を定め、tune・decay・bend・boost・level・panの各パラメーターで、狙いのサウンドに仕上げる…といった具合。
他にも、スネアモジュール「SD302」にはNOISEノブが見られたり、パーカッション用の「PCS503」に至っては、サウンドを各種モジュレーション・ソースで捻じ曲げたりする事も可能。
そう、このTokyoはドラムガジェットでありながら、極めてシンセサイザー的であると言えましょう。それがLondonやRecifeなど、他のPCM系ドラム音源との違いです。
またTokyoは、25種類の中から選べるマルチエフェクターを1系統装備。コンプレッサーやディストーションなどを駆使し、全体的なサウンドのトリートメントを行えます。
プリセットで用意されている16プログラムは、あらかじめ4つのモジュールに対し、ある程度チューンナップされた音色がセットされます。
例えば14番目のプログラム「TO-Eight」は、明らかにTR-808を意識したサウンドデザインです。
おすすめ利用シーン
ドラムガジェットながら極めてシンセサイザー的だと先述しましたが、それゆえTokyoのサウンドは、アナログシンセでのドラム作りよろしくチープな質感。
ただ、このチープさこそTokyoの持ち味であり、テクノポップやハウス、ヒップホップといったジャンルで大活躍するはずです。
押しの強さに乏しいサウンドを逆手に取り、Tokyoで作ったループを隠し味的に添えるといった使い方もオススメ。トラック全体に、独特のグルーヴ感がもたらされるでしょう。
とは言え、Tokyoはひたすらチープなだけでもなく、キックを矩形波にしてdecayを伸ばしbendを調節すれば、ド派手で凶悪なガバキックなんかも簡単に作れる、懐深いシンセドラムです。
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