- 固定ノブ8つを駆使し、選んだ音色によってパラメーターが変化するハイブリッド・デジタルシンセ。
- iOSアプリ「KORG Module / Pro」をインストールすると使えるようになる。
- 音色ライブラリーが極めて豊富。楽器からではなく、作りたいジャンルやシチュエーションから選ぶスタイル。
🇺🇸 Hybrid Digital Synthesizer "Fairbanks"
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| タイプ | 鍵盤楽器 (デジタルシンセサイザー) |
| プログラム | 30音色(拡張可) |
| リリース | 2020年 |
| for iOS | 対応 |
| for Mac | 対応 |
| for Plugins | 対応 |
| for Nintendo Switch | 非対応 |
| for PlayStation | 非対応 |
| KORG Gadget VR | 非対応 |
| 価格 | ¥4,800(KORG Module Pro) |
| 入手方法 | KORG Module / Proをインストールする |
| 追加アイテム | 多数 |
KORG Moduleの場合、1種類のデジタルシンセ音色しか使えません。アプリ内ストアで"Essential Hybrid Synth"を購入すると30種類に増強されます。
KORG Module Proを購入すると、KORG Gadgetで7種類のガジェット(Salzburg・Montreal・Glasgow・Firenze・Alexandria・Fairbanks・Osaka)が使えるようになります。


Fairbanks(フェアバンクス)は、ハイブリッド・デジタル・シンセサイザー。

最大の特徴は、ガジェットパネルに配置された8つのノブ。選んだ音色に合わせてパラメーターが自動的に切り替わる仕様になっています。

こちらは別のプログラムをロードした時の様子。各ノブのパラメーターが切り替わったのが分かります。

こうした工夫により、最小限のノブで多彩なパラメーターを定めることができるのです。
つまり、その音色に必要なパラメーターのみ割り当てられ、プレーヤーは「美味しいサウンド」だけを求めることができます。
こうしたスマートさは、バーチャルシンセならでは。最小限の労力で最大限の成果を得られる、理にかなった設計です。
またGlasgowと同じく、膨大な別売音色ライブラリーも魅力。ただしサウンドの傾向は異なり、オーケストラやクワイア、ビンテージ・シンセといった真面目なGlasgowに対し、Fairbanksはユニークなコンセプト系ライブラリーが多い印象です。

たとえば、別売ライブラリーの一つ90s IDMは、その名の通り90年代に盛んだったIDM(インテリジェンス・ダンス・ミュージック)づくりに特化したもの。


他にも、「つまびく」「叩く」サウンドばかりを集めたPlucks & Malletsや、女性ダンス&ボーカルグループkolmeで活動中のMIMORIさんによるボイスをフィーチャーした、mimoPopというパックまであります。
このようにFairbanksの追加ライブラリーは、作りたい音楽ジャンルや、シチュエーションにマッチするものを選ぶといった感じです。

おすすめ利用シーン

欲しいサウンドを、シンセの基本波形から作り始めるのは大変です。しかしFairbanksにプリセットされているプログラムは、どれもすぐ使える形でエディットされています。
それでいて自らもエディットしやすい設計で、非常によく練られたガジェットだと思います。
多くの別売ライブラリーで拡張性を発揮し、あらゆるサウンド趣向に応えるFairbanksは、オリジナルプロダクトであるKORG Moduleを象徴するハイブリッドシンセ。やりたい音楽が何であろうと、欲しい音色が必ず見つかります。
すべてのコルガジェ・ユーザーにおすすめできる逸品です。

