「ドラムトラックを作ろう」最後のチュートリアルは、トラックにアクセントをもたらすクラッシュシンバルの打ち込みに挑戦します。
今回はパート8を使います。iPhoneの場合は、ガジェットパネルの右ボタンをタップすると表示されます。


パート8のプログラムを変更します。"08 FX C-ROBO"①をタップして、表示されたプログラムリストを上へスクロールさせ、Cymbalカテゴリにある"CY HighGain"②をタップします。




ピアノロールで1 Bar③に切り替え、パート8の先頭④にノートを打ち込めばOKです。


リバースシンバルを入力する
最後まで残っていたパート2に、リバースシンバルを打ち込みます。リバースはサンプルを逆回転させるテクニックで、トラックのアクセントや場面転換に有効です。ぜひ覚えておきましょう!
リバースシンバルのための設定を行う
パート2のプログラムを変更します。"02 PC SynClave"①をタップして、表示されたプログラムリストを上へスクロールさせ、Cymbalカテゴリにある"CY High"②をタップします。

ガジェットパネルの中段に2つのノブがあります。TUNEを0②に、TIMEを127③にしてみましょう。「音の高さ」と「長さ」を変えることができます。


そして、IFXボタン④をタップして表示を切り替え、REVボタン⑤をOn③にすると、音の鳴り方が反転します。ちなみに右隣にあるMFX(エフェクト)ボタンは、今は不要なのでOffにしておきます。


リバースシンバルのためのノートを打ち込む
こうして作ったリバースシンバルを、8小節目の最後に配置して、シーンのアクセントにしてみましょう。
8 Bar①へ移動し、Function②をタップ。画面右上にパネル③が現れます。


グリッドを1/32④にして、パート2のここ⑤にノートを打ち込んでください。


プレイしてみましょう。今のテンポ134.0と、先ほど定めたTime127との兼ね合いにより、ノートを置いたところから鳴り始めたリバースシンバルがシーンの最後でピタッと止まります。こうなれば狙い通りです。
シーンの最後に届かず音が止まったらノートを右へ、シーンが終わっても音が止まらなければノートを左へ移動してみましょう。
各パートのパラメーターを整える
ドラムトラック入力編の締めくくりとして、ガジェットパネルの最終形を見ていきます。このとおりに設定すれば、デモトラックと同じように演奏されると思います。各ボタンやノブの機能を説明しますので、あなた好みのアレンジを加えてみてください!
EDITモードでの設定

EDITモードで設定できるパラメーターは、次のとおりです。
| パラメーター | 機能 |
|---|---|
| TUNE | 音の高さ(-24〜24) |
| TIME | 音の長さ(0〜127) |
| GATE | ノートの長さだけサンプルが鳴る |
| ONESHOT | サンプルを最後まで鳴らし切る |
IFXモードでの設定

IFXモードで設定できるパラメーターは、次のとおりです。
| パラメーター | 機能 |
|---|---|
| PUNCH | 音にパンチを加える(0〜127) |
| LOW BOOST | 低域を強調する(0〜127) |
| REV | サンプルの再生波形が反転する |
| MFX | London独自のエフェクトがかかる |
MIXERモードでの設定

MIXERモードで設定できるパラメーターは、次のとおりです。
| パラメーター | 機能 |
|---|---|
| PAN | ステレオ定位(-63〜63) |
| MUTE | そのパートがミュートされる |
| Group OFF | グループに属さず単独で鳴る |
| Group A/B | 同じグループ同士が連動して鳴る |
おつかれさまでした!少し長くなりましたが、ドラムトラックの作り方を覚えることができました。このチュートリアルを最後までこなしたあなたは、KORG Gadgetの基本的な操作方法をマスターできたと思います。
一息ついたら、引き続きコードバッキングやベース、メロディートラックを作っていきましょう!


