3-1 キーとスケールを設定する

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高さのことなる、ふたつ以上の音を同時に鳴らした「和音」のことをコードといいます。世の中には、ひとつのコードしか使わないワンコードの楽曲もありますが、たいていは場面ごとにコードをチェンジさせて曲の雰囲気を変えていきます。これをコード進行といいます。
コードを理解して曲作りに活かすには、キーやスケールといった音楽知識を要しますが、KORG Gadgetは「知識ゼロ」でもコード進行を作ることができます。そのやり方も含め、このチュートリアルで覚えていきましょう。

今回のチュートリアルで完成を目指すコードトラックです。PLAYボタンをタップするとプレビューできます。

目次

コード用のトラックを作る

まずは、コード・バッキング用のトラックを作りましょう。前回のチュートリアルドラムトラックを作ろうからのつづきです。

新しいトラックを追加するには、メイン画面で+ボタン①をタップします。

ガジェットブラウザが起動するので、今回はSynthカテゴリにあるWolfsburg②を選んでください。新たにTrack 2③ができます。

「キー」「スケール」とは

コードトラックを打ち込むにあたり、この曲のキースケールを決めたいと思います。
キーは曲の調性で、「ハ長調」「ニ短調」などと呼ばれるものです。12種類の中から選びます。
スケールは音階で、この種類によって曲の雰囲気が大きく変わります。西洋音楽でおなじみの「ドリアン」や「リディアン」から「マイナーブルース」、エキゾチックな響きの「アラビック」「琉球音階」など、さまざまです。KORG Gadgetは、50種類以上あるスケールから選べます。

このチュートリアルで用いるキーとスケールは、次のとおりです。

キー|C#(=D♭)
スケール|Dorian(ドリアン)

C#とD♭は異名同音といって、ちがう名前ですが同じ音です。このチュートリアルではC#の方で解説します。

キーとスケールを定めるには、エディット画面でガジェットパネルのSCALE①をタップ。表示された吹き出しでChord off②にして、スケールに関する設定③を行います。

とりあえず、このように設定してください。

項目設定値意味
Scale TypeDorianスケールの種類を定める
KeyC#キーを定める
Oct Position3表示する鍵盤の音域を定める
Oct Range2鍵盤のオクターブ数を定める
Scale Step7オクターブあたりの鍵盤数を定める

ここでピアノロールを見ると、音名表示が明るいものと暗いものに分かれています④

これは、先ほど設定したC#ドリアン・スケールで演奏するための音をガイドしています。逆にいうと暗い音はスケール外であり、打ち込みの際に避けるべき音です。

C#ドリアン・スケールを楽譜にしてみました。ピアノロールと見比べてみましょう。

「コードトラック編」最初のチュートリアルはここまで。キーとスケールの意味を知ることができ、ガイドされたスケールの音だけを選んで打ち込むことで、誰でもモーダルな旋律を作れることが分かりました。

次回は、実際にコードトラックを打ち込んでみましょう。

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