GadgetSonic 2021 グランプリ作品発表
KORG Gadget
COMPOSITION COMPETITION
GadgetSonic 2021
🌴 GREEN FIELD 🌴
👑 BEST OF SONIC 👑
015「憩いの極相林 / Climax Forest」by potatomahawk
選評:Gadget2 で勇壮な世界観を見事に表現。緩急工夫された曲の構成。 KORG Gadget のオートメーションを積極的に活用していることが分かる。ベル、ストリングス系の音色の使い方が上手く、曲全体の静動をうまく表現。曲の終盤からは、ピアノのアルペジオがこの曲のスピード感を出している隠し味となってフィナーレに向けて一気に駆け抜けていく。構成、テクニカル、アーティスト性で高い評価を勝ち取り、グランプリに相応しい一曲として選出しました。今回別エントリー曲の「The Frozen Azure Sea」 も三拍子を基調とし、今人気のコア系の作品として、最後まで選考に残っていました。こちらも迫力、展開、技術は文句なし。甲乙付け難かったのですが、今回は、作者のオリジナリティーをより感じることの出来た「憩いの〜」を選出させていただきました。グランプリおめでとうございます!
You are Winner !‼︎ Congratulations ‼︎!
KORG Gadget
COMPOSITION COMPETITION
GadgetSonic 2021
🌴 GREEN FIELD 🌴
SONIC OF THE YEAR
029「雷鳴」by waterdropsound 129
選評:スピード感のある1小節分のピアノのメインリフを土台に、終始5拍子で奏でられる。この聴き手を惹きつけるメインリフが、強力かつ美しい! 後半曲調が変わるのもいいアクセントとなっており、最後まで聞き入ってしまう。この疾走感あるプログレ曲、本当にカッコ良い一曲でした。
097「Yumeji」by vionan
選評:曲の組み立て方&テクニカル部分でに文句なしの作品。聴いた後にSwitch版だったと知った時には本当に驚いた一曲。iOS版に比べ制約の多いSwitch版を、アイデアと工夫で克服し、曲の厚み、緩急について、iOS版と遜色ないクオリティーでの仕上がりとなっている。ボリューム、スライスがかかったかのような作者によるオートメーションを極めた作りには脱帽!
036「ZEN HORIZON」by RAWSEQ
選評:かなり渋いファンクSlap Bassのリフに、chiptuneが重なり、まさかのMarseille尺八。どうなっていくのかという展開も上手くまとめられており、少なめの音数の中で、一つ一つの音が丁寧に配置されている。コンセプトがハッキリしており、生音、ピコピコ、和風と、タイプの違う音色を、違和感なく融合して仕上げられている。個性の光る極みの一曲として選出しました。
131「Yugure - Twilight」by takefumi_s @ WAVEFORM LAB
選評:アコピ、エレピから始まるメロディーライン に80’sブリティッシュな雰囲気。時折挟み込む女性コーラスも前に出過ぎず、ちょうどいい塩梅で味がある。 聴きながら夏の夕暮れをふと見上げてしまう。そんなアダルトなフュージョンナンバー!
147「One Theory」by KOBABOO
選評:冒頭に金属音、はじまりを期待させるベースラインとシンセリード。その後金管楽器達による、ちょっとおどけた楽団の演奏会が始まります。同じリフを色々なパートに担当させていく構成、ブラス系の音色の扱いに一日の長を感じさせる。 作者の音楽歴のバックグラウンドが活かされた、個性の出ている秀曲!
003「Underground」by Kaseki Hunter
選評:曲は2小節の進行を繰り返すシンプルな構成ながらも、ピアノとギター系の音色、そして本曲のアクセント「Glasgowのcomputer talk」と、上物の展開を変化させていくことにより聴き手が飽きさせないように工夫している。リバーブ系エフェクトの掛け方も絶妙。 聴き手は、聴き始めた瞬間から、作者の構築した地下世界に一気に引きずり込まれていくことになる。
046「東山線」by yorozulabel
選評:実際電車内でつり革掴んで、ユラユラ揺られながら聴きたいノリノリハウスナンバー。技術拮抗&激戦区のテクノ&ハウス。本曲の選曲理由の一つは曲に「ストーリー性」が感じられたこと。名古屋地下鉄東山線の駅のホームでサンプリングされた構内の音が曲中3度タイミング良く使われている。 出勤?ショッピング?楽しい気持ちの中、主人公は二駅目に到着。その後、電車に乗り続けたのか降りたのか、展開は聴き手に委ねられていく。。。
085「BADHABIT 〜皆の居る島国」by thickone
選評:少ないトラック数の中での表現のため、1音1音、間が絶妙。Marshall、Recifeガジェットをメインとしたシンプルな構成。 1トラックづつパーツを鍵盤で手弾きして曲を完成させていくアナログ感のある方法を取っている。聴き手は、実際に演奏を聴いているライブ感、人間味を感じる。 エントリー中、唯一無二の作風、作者の個性が光る良作!
116「色泡のはじけ消えるや遠花火」by necobit電子 ねこびっとでんし Electronic Control Product
選評:遠花火を題材にしたエントリー曲。ピアノの独奏で始まり、フェードアウトで終わらせず、最後はピアノの独奏に戻り、曲を締めるしっかりした構成で表現されていると感じます。 どこか、懐かしさを感じる。そんな素敵な一曲でした。選者の頭の中には、合唱団による美しい歌声が響いていました。 また、曲名が俳句とは洒落ています。是非曲名を噛み締めてから、曲のご試聴をお勧めします。皆さんには頭の中にどんな映像が浮かんできましたか。
010「SLOW LIFE」by フリー音楽素材 花鳥風月
選評:映画の劇伴曲のように聴いていて心地の良い一曲。音数は少なく抑え、構成もA-B-Aとシンプルに仕上げてある。左右の音色の配置も丁寧で、曲に立体感を感じる。 高音域が抜けるような感じで、全ての音域がクリアに聴こえるミックスは全作品中、群を抜いて優れていると評価。外部マスタリングツールを使えない中、内部IFX設定を相当工夫していると思われるが、選者も是非教えを乞いたいレベルの仕上がりとなった良曲。
🔥 RED STAGE 🔥
🐠 BLUE LAKE 🐠