4-1 基本的なベースフレーズを打ち込む

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今回のチュートリアルは、ベーストラックを作っていきます。基本的には前回のチュートリアルで作ったコード進行に基づき、その構成音から音程を選ぶことになります。とりわけメインとなるのは、そのコードのルート音…つまり、コードがC#m7であれば「C#」を使うことです。そして、他のトラックとの兼ね合いを考えながらリズムを作れば、基本的なベースフレーズの完成です。

今回のチュートリアルで完成を目指すベーストラックです。PLAYボタンをタップするとプレビューできます。

目次

ベーストラック用のガジェットを選ぼう

ベーストラックには、これまでのチュートリアルで覚えてきたドラムやコードトラックとは異なる特徴があります。それは「一度に一音ずつ打ち込む」こと。裏を返せば、一度に一つの音しか出せない音源(モノフォニック・シンセ)でもOKということです。

ということで今回は、シンセベースづくりに適したモノシンセDublinを使って進めていきます。

くらんけ

KORG Gadgetに標準搭載されているモノフォニック・シンセは、DublinのほかにもChicagoBerlinMiamiBrusselsがあります。このチュートリアルを卒業したら、ぜひ試してみましょう!

まずはベーストラック用のTrack 3を作ります。前のチャプターコードトラックを作ろうからのつづきです。

メイン画面で、+ボタン①をタップ。

ガジェットブラウザが起動するので、今回はBass / GuitarカテゴリにあるDublin②を選んでください。新たにTrack 3③が出現します。

Track 3のクリップ、またはガジェットアイコン④をタップして、エディット画面⑤に移ってください。

ベースラインの要素について

これから作っていくベースラインは、リズムメロディーがポイントになります。

ベースのメロディーについて

メロディーに使う音ですが、このチュートリアルのデモソングで用いている「C#ドリアン・スケール」内であれば、どれでもOKです。

どの音を使うかはセンスやひらめきによりますが、曲作りに慣れるまでは、各コードのルート音である1度をメインに、3度5度を意識するのが、安定したベースラインを作るコツです。

たとえばコードがC#mのときは、C#①,E②,G#③の音です。

ベースのリズムについて

使う音がわかったら、今度はリズムを考えてみます。コツとしては、ほかのトラックとの兼ね合い…つまり、ドラムやコードバッキングのフレーズを意識することです。
このあとお示しする作例を参考に、まずは基盤となるフレーズをつくり、ノートの長さを変えたりタイミングをずらしたりして、ベースライン作りを楽しんでください!

ベーストラックを打ち込んでみよう

以上を踏まえて、かんたんなフレーズづくりからはじめましょう。はじめにDublinのプリセットから、シンセベースにふさわしいプログラムを呼び出します。

SOUND PROGRAM①をタップし、17. Pick Bass②を選んでください。

ピアノロールをScale On③にすると、このチュートリアルのデモソングで使っているC#ドリアン・スケールの音だけが表示され、便利です。

Drawモード④に切り替えます。今回のベースラインも「ステップ入力」で打ち込んでいきます。

基本的なフレーズを打ち込む

まずは1 Barで、こんなフレーズ①を打ち込んでみましょう。この小節のコードはC#mだったので、とりあえずルート音(1度)のC#だけに打ち込みます。

2 Barに移動②し、フレーズ③を打ち込みます。2小節目のコードはF#だったので、ここでもルート音F#を打ち込みます。コードトラックとの兼ね合いで、2.4だけパターンが違うことに注意しましょう。

3 Barに移動④し、フレーズ⑤を打ち込みます。ノートの配置は1 Barと同じですが、音程を3小節目のコードD#mのルート音D#にしています。

そして4 Barに移動⑥して、4小節目のコードG#mのルート音G#に、こんなフレーズ⑦を打ち込んでください。区切りとなる4小節目でパターンを変え、アクセントをつけてみました。

これで、基本的なベースフレーズができました!ベーストラック最初のチュートリアルは、一旦ここまでにしておきましょう。

次回は、基本的なフレーズに音の高低をつけたり、長さを変えたりして、かんたんなベースラインを作っていきます。

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