2ガジェット&在宅限定コンペティション「#KG_stayhome」グランプリ発表!

世界中が新型ウイルスの脅威に見舞われた2020年春。我が国でも緊急事態宣言が発出されました。

ウイルスの感染拡大を防ぐべく「ステイ・ホーム」なる掛け声のもと、全国民に不要不急の外出自粛が呼びかけられるという、まさに未曾有の事態に直面。

そんな最中、いちKORG Gadgetユーザーとして何か出来ることはないか・・・そう考え企画し、緊急開催したのが「おうちで作曲ワールド・ツアー」#KG_stayhome と銘打ったユーザー・コンペティションです。

その主なルールは、次の2つ。

  • 「診断メーカー」で引き当てたガジェット音源1つと、好きなガジェット1つを組み合わせて曲を作ること。
  • 必ず「おうち」で作曲すること。

当初終わると言われていた2020年5月7日のエントリー終了までの2週間で、57楽曲のエントリーをいただいた #KG_stayhome。今宵いよいよ、栄えあるグランプリ3作品を発表させていただきます。

見事グランプリに輝いたお三方には、当Gadget-Junkies.net より、以下の機材の中からお好きな品一点が贈られます。

【重要】#KG_stayhomeは、株式会社コルグ、株式会社ディチューン、およびすべての権利所有者とは全く無関係の、非公式・非営利なユーザー草の根イベントです。ご了承ください。 

さぁ、大変長らくお待たせしました。新たにKORG Gadgetの名手として名を刻むことになる、グランプリ作品を発表いたします!

グランプリ楽曲は、この3曲!!

最初のグランプリ作品は、MN:tron@mikio_nakatron さん作曲の Good Day (Demo track) です。

【使用ガジェット】
① Chiangmai(キラキラFMシンセ)
② Zurich(レコーダー)

実に知的で、クールな響きを持つチルホップ・トラック。

2ガジェットゆえのシンプルでスタイリッシュな音の流れは、聴いていると身がほぐされていくような、リラクゼーション的な感覚を覚えます。

Chiangmaiによる浮遊感あふれるフレーズと、全方位的にカバーするレコーダーZurichの威力がいかんなく発揮されたサンプル使い。決して音数は多くありませんが、非常に緻密な音の配置がなされています。

シンプル、かつ極めて洗練された、非常に大人っぽい感触を抱く逸品。「Demo Track」とのことですが、完全版のリリースを心待ちにしたいですね。

グランプリ2曲目は、だまさんだよ~ん@damasandayon さん作曲の I dream of the deep sea です。

【使用ガジェット】
① Glasgow(PCM音源)
② London(ダンス向きドラムマシン)

「深海の夢を見る」という印象的なタイトル。作者曰く「グラスゴーが出たので、UK繋がりでロンドンをチョイス」とのことです。

マルチPCM音源Glasgowによる随所で聴こえる重厚なブラスや、ストリングスの調べも美しい、アンビエント・トラック。

とはいえ作者が選択した相棒はアッパードラムのLondonゆえ、一筋縄とはいきません。太いキックでボトムを効かせつつ、カナモノ系の繊細なパーカッションが駆使され、独特のグルーヴを宿しています。

2ガジェットという制約をものともしない、作者の確かな技量が存分に発揮された名曲です。

そして最後のグランプリは、RAWSEQ(ロウゼク)@RAWSEQ さん作曲の StayHome and Dance WithMe です。

【使用ガジェット】
① Amsterdam(効果音)
② Madrid(リアルベース)

底抜けにハッピーな曲調で、どんなガジェットを使っているのか…と思いきや、なんとシンセサイザーが一切使われていないんですね。その代わりAmsterdamのワンショット系サンプルが機密なエディットを伴って駆使されており、一方で作者自らが選択したガジェットMadridの生ベースが曲を支え、コラージュ・ミュージックっぽく展開します。

そしてこの作品のストロングポイントは、実にチャーミングでピースフルな動画付きであること。ボク・ママ・おじいちゃん・ねこ・・・そんな家族らに囲まれる中、坊やが音楽を奏でながら「ステイ・ホーム」を楽しむという内容です。

まさに#KG_stayhome の理念そのもの。わずか2週間という短期間での作曲と動画作成は大変だったと思いますが、この作品はKORG Gadgetユーザーがなし得た偉大な足跡、永遠のアンセム・ソングとして、コルガジェ史に刻まれることでしょう。

以上、「#KG_stayhome」グランプリ3作品を発表しました。

受賞されたお三方へは、後日Twitterのダイレクト・メッセージでご連絡させていただきます。暫しお待ちください。

ほんのタッチの差。「準グランプリ」作品はこちら!

さてここからは、惜しくもグランプリを逃した「珠玉の10作品」をご紹介。どれもグランプリに選ばれて何らおかしくない、ハイレベルなトラックです。

なお掲載順はエントリー順ゆえ、作品の順位を示すものではありません。それではどうぞ!

#2 DORAYAKI ”ウォーキング #kg_stayhome”

【使用ガジェット】
① Glasgow(PCM音源)
② Bilbao(ワンショット・サンプラー)

【筆者コメント】Glasgow 10トラックとBilbao 1トラック。しかし同時に響くのは厳選された音のみゆえ、ワビサビ的な味わい深さが楽しめる曲。大人っぽく、ジェントルなフレーズがフリーフォームに飛び交う。この曲の作者が相当な手練れであることは疑いようもない。そんなミュージシャンに選ばれるiOS音楽制作アプリ「KORG Gadget」の実力を、改めて思い知る。

#6 KeterBear ”Cobalt”

【使用ガジェット】
① Wolfsburg(ゴージャスシンセ)
② Recife(ダンス向きドラムマシン)

【筆者コメント】制約された環境のせいか、ダウナー系のエントリーが目立つ?今大会では珍しい、自粛疲れを吹き飛ばすかのようなアッパーでハッピーで、アーバンな疾走感が魅力のドラムンベース・トラック。曲名もイカす。

#14 F.L.a.T. “Still Dreamin’”

【使用ガジェット】
① Chiangmai(キラキラFMシンセ)
② Salzburg(グランドピアノ)

【筆者コメント】寂しげでメランコリックな景色が浮かぶ、心に沁みいるアンビエント・トラック。ノスタルジックなChiangmaiのリフに乗せ、グランドピアノSalzburgの名プラグイン「Ivory Am D」で即興演奏される。美しくも儚い、この作者だけがなしうる独特の音世界。

#30 こばぶ〜 Journey from Lisbon to Darwin -Serene Hours-

【使用ガジェット】
① Lisbon(宇宙シンセ)
② Darwin(KORG M1)

【筆者コメント】この暗い世相の中、誰もが笑顔になれるキュートでピースフルなトラック。コミカルな作風だが一方で音質が非常によく、ソングライティング能力同様、作者の確かな技量が窺える。この曲と合わせて制作されたポップなCG動画も見どころ。

#43 BrainCloud – 脳雲 – ”Innocent sunny weather”

【使用ガジェット】
① Kingston(ファミコン音源)
② なし

【筆者コメント】素直で伸びやかな電子音が印象的だが、この曲最大の魅力は、実にキャッチーで親しみやすいメロディー。使用ガジェットをKingstonのみ絞るというストイックな姿勢が、この曲を他にはないユニークな楽曲へと押し上げている。

#46 xxkadotani ”Futurelight”

【使用ガジェット】
① Lexington(ARP ODYSSEY)
② London(ダンス向きドラムマシン)

【筆者コメント】ガジェット米英同盟。そんなロイヤル・ネイビーが生み出すグルーヴに乗せ、レキシントン級航空母艦による意匠を凝らしたアープサウンドは、そこはかとなくファニーな感触。前回大会「3 Gadget Challenge!! 2020」でグランプリを獲得した作者の力量が、またしても炸裂した。

#49 Imori(イモリ) ”Impulsive Edges”

【使用ガジェット】
① Miami(凶悪なワブルベース)
② Kingston(ファミコン音源)

【筆者コメント】こちらはワルな?ガジェット北中米同盟。ボトム感あふれるMiamiの「今ドキEDMサウンド」と、Kingstonによるチープなノイズやキックといった「クラシカルなピコピコサウンド」が奇跡のフュージョン。いささか強引な出来なれど、有無を言わさぬワイルドな推進力がこの曲の持ち味。

#53 ShikaNekoPanda ”DUBLIN X 14 #KG_stayhome”

【使用ガジェット】
① Dublin(セミモジュラーシンセ)
② なし

【筆者コメント】使われてるのはモノフォニック・セミモジュラー・シンセサイザーDublin1種のみという、極めてチャレンジング、かつエクスペリメンタルなトラック。「ゆったり音作りを楽しみました」という作者の気高き姿勢は、まさに「#KG_stayhome」の精神、理念そのもの。

#54 あやみ(ayami) “STAR SHIP”

【使用ガジェット】
① Montreal(エレクトリックピアノ)
② Glasgow(PCM音源)

【筆者コメント】ガジェットで大西洋横断クルーズ。昨年開催「#GadgetSonic2019」の頂に立った作者が振りまく「キラキラ・キャッチーでストレートな美メロ」が、この曲でも放たれた。一方、拍子の切り替えや曲の最終盤でのテンポチェンジなど様々な工夫によって、KORG Gadgetの性能を最大限に活かしている。

#56 lili ”silence”

【使用ガジェット】
① Wolfsburg(ゴージャスシンセ)
② Zurich(レコーダー)

【筆者コメント】その名の通り、極めて静謐かつ孤高のアンビエント・ワークス。どこか宇宙的な神秘さも抱きつつ、えも言えぬ不思議な郷愁をも覚える「美しき静寂の旅」。

以上「#KG_stayhome」準グランプリ10作品の発表でした。

ここで明かすことはできませんが、苦渋の決断で選外とさせていただいたスーパー・トラックもたくさんありました。今回の大会も非常にハイレベルゆえ、選考は難航を極めました。残念ながら惜しくも選ばれなかった皆さん、どうかご容赦ください。

Gadget-Junkies.netでは、今後もKORG Gadgetユーザーの皆さんのため、作った曲を持ち寄り、発表しあえる催しを企画してまいります。

また、次のコンペでお会いしましょう。ありがとうございました!

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