Kingston

チップチューン・ガジェットKingstonについて。唯一無二の「ピコピコサウンド」を

Kingston(キングストン:ジャマイカの首都)は、あのファミコンで使われていた音色波形を取り揃えた、ピコピコサウンド作りに特化したシンセ。

イニシエのゲームサウンドが得意なガジェットだけあって、シンセなのに「Jump」ボタンや「Run」ボタンなど、遊び心も満載という、簡単操作なガジェットです。

“Kingston”における音作りの流れ

Kingstonは、5種類の波形から選べるオシレータが1基搭載されています。

エンベロープのADSRで音を整えつつ、”Jump”ボタン(スゥイープ効果)や、”Run”ボタン(高速アルペジエータ)を用いての音作りとなります。

また、11種類のエフェクターを内蔵しており、これらを駆使して様々なサウンドを作ることも可能です。

各パラメータの説明

Kingstonは、“EDIT”と”EFFECT”の2画面で構成されています。

EDIT画面

オシレーター波形の選択や、ADSR、アルペジエータ、スウィープの設定などが行えます。

WAVEFORM(Triangle,Pulse50%,Pulse25%,Pulse12.5%,Noise)

オシレータの波形を「三角波」「パルス波50%(矩形波)」「パルス波25%」「パルス波12.5%」「ノイズ」の5種類から選択。

各パルス波の%は「デューティー比」といい、50%から0%(100%)に近づくにつれ、ブザーのような音→鼻をつまんだような音になっていきます。

TRANSPOSE(-2~2)

オシレータの「音の高さ」を設定します。5段階あり、3段階目を中心として±2オクターブまで設定可能。

ENVELOPE

ATACK(0~127)

「アタックタイム」(鍵盤を叩いてから最大レベルになるまでの時間)を設定します。このパラメータを上げると、音がふわっと立ち上がります。

DECAY(0~127)

「ディケイタイム」(サスティンレベルに至るまでの時間)を設定します。短くすれば歯切れの良い、長くすればゆったりとしたサウンドになっていきます。

SUSTAIN(0~127)

「サスティンレベル」(音が継続するレベル)を設定します。0 にすると、DECAYで設定した時間に音が消えます。

RELEASE(0~127)

「リリースタイム」(鍵盤から離れてから音が消えるまでの時間)を設定します。長くすれば余韻が増していきます。

Run!

TYPE(TYPE 1~TYPE 7)

「アルペジオのタイプ」を設定します。

各タイプのアルペジオ・シーケンスは以下のとおり(いずれもC3を打ち込んだ時の例)。

TYPE 1(2オクターブで下降)

C4→C3を繰り返します。

TYPE 2(3オクターブで下降)

C5→C4→C3を繰り返します。

TYPE 3(4オクターブで下降)

C6→C5→C4→C3を繰り返します。

TYPE 4(4オクターブで上昇)

C3→C4→C5→C6を繰り返します。

TYPE 5(3オクターブで上昇)

C3→C4→C5を繰り返します。

TYPE 6(2オクターブで上昇)

C3→C4を繰り返します。

TYPE 7(ランダム)

C3,C4,C5,C6をランダムに鳴らし続けます。

SPEED(0.00~10.00)

「アルペジオの速さ」を設定します。ちなみに”高速アルペジオ”は、チップチューンらしく聴かせるための定番テクニック。

Run!ボタン

「アルペジオのON/OFF」を設定します。

Jump!

HEIGHT(-10.00~+10.00)

「音の高さを連続的に可変」(スーパーマ○オがジャンプした時の「ピョ〜〜ン」という感じの音)させます。いわゆる”スウィープ”機能。

この値が「マイナスだと音程が連続的に下降」し、「プラスだと上昇」。0だと変化しません。

この時、ENVELOPEのDECAY値が「早ければ素早く下降(上昇)」し、「遅ければゆっくり下降(上昇)」します。

Jump!ボタン

音の高さを連続的に可変させるためのON/OFFです。

EFFECT画面

EDIT画面で作ったサウンドを、11種類のエフェクタの中から一つ選択し、加工することができます。

TYPE(11種類)

エフェクトのタイプを設定します。一つのKingstonにつき一種類だけ有効化できます。

各エフェクト・タイプは以下のとおり。

OFF

エフェクトを無効化します。

EQ

イコライザを有効化します。

COMP

コンプレッサを有効化します。

LOFI

ノイズ混じりになります。ビット落とし?

RING

リングモジュレータを有効化します。

CHORUS FLANGER

フランジャーを有効化します。

ENSEMBLE

アンサンブルを有効化します。

PUMP

LFOをかけたかのような効果を有効化します。

SHORT DELAY

ショートディレイを有効化します。

BPM DELAY

BPMと同期したディレイを有効化します。

HALL REVERB

ホールリバーブを有効化します。

GATE REVERB

ゲートリバーブを有効化します。

EDIT 1(0~127)

選択したエフェクトの「パラメータ1」を設定します。エフェクトによって効果が異なります。

EDIT 2(0~127)

選択したエフェクトの「パラメータ2」を設定します。エフェクトによって効果が異なります。

LEVEL

LEVEL(0~127)

Kingstonの「出力レベル」を設定します。

“Kingston”サウンドメイキングのポイント

このガジェットはエディットできるパラメータの数が少なく、あまり音作りの幅が広いとは言えないと思います。

なので、たとえばダンストラックにKingstonの電子音を乗せこむなど、積極的なサウンドメイクをしたい場合、ご紹介した”Run!”(オクターブ・アルペジエータ)や”Jump!”(スウィープ)に加え、各種エフェクトを最大限に駆使して行うことになるでしょう。

Kingston単体で扱えるエフェクトは11種類と、他のガジェットよりも充実しています。

しかし、いわゆるチップチューンのピコピコサウンドを目指す場合、素性の良い?基本波形を尊重し、あえてノン・エフェクトで攻めてみるのもアリかなと。

ノイズパーカッションや、三角波のスウィープ・ダウンを活用して作るタムなど、ファミコン実機同様「制約」の中でどこまでできるか試してみるのも面白そうですね。

Have a nice trip!

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