4.オーディオを録音しよう

4.1 KORG Gadgetで、ボーカルや楽器演奏をオーディオ録音しよう。

iOS/Mac用音楽制作アプリ「KORG Gadget」は、歌やギター演奏などを録音することができます。

さらには、外部からオーディオ・ファイルをインポートできますし、ボーカロイドの歌声を取り込んだりすることまで可能なんですね。

今回は、KORG Gadgetのオーディオ・トラックを用いたレコーディング方法について、基礎知識を交えながら簡単に解説していきます。

コルガジェでボーカル曲を作りたい方、そして自身の楽器演奏をトラック・メイキングに生かしたい方は必見ですよ!

※ KORG Gadget for Nintendo Switchは、今のところオーディオトラックに未対応です。

「MIDI」と「オーディオ」の違いについて。

当Gadget-Junkies.netは「初心者向け”超”入門サイト」ですから、まずは「MIDIとオーディオって何が違うの?」という所から説明しましょう。

MIDIは「音程」や「音の強さ」「音の長さ」などを定める、いわば楽譜のような意味合いをもつデータのこと。

MIDIトラック(ピアノロール)

このようなピアノロール画面で「ドレミファ」を入力したり、音の強さや長さを書き込んで、シンセやドラムなどのガジェット音源を演奏させます。

ですからMIDIは、それ自体は音じゃなくて「演奏データ」なんですね。

それに対してオーディオは、マイクなどで録音された実際の「音」そのもの。

オーディオ・トラック(波形表示)

さらにいうとオーディオは、上のように「音の波形データ」なので、たとえば一旦「ドレミファ」と歌って録音したら、MIDIのように「ファミレド」と変更することはできません。

そんなときは歌い直し、つまり録音し直しです。

しかし、ボーカルや生楽器といった「生音」を扱うことができるので、オーディオは楽曲を作る上で大きな武器になります。

ぜひMIDIに加え、オーディオ録音もトラックメイキングに取り入れたいですね。

オーディオを録音するためのガジェット「Zurich」と「Rosario」。

では、実際にKORG Gadgetでオーディオ録音してみましょう。

オーディオを取り扱うことのできるトラックをオーディオ・トラックといい、その画面は通常のピアノロールではなく、以下のようなオーディオ波形が表示されます。

そしてオーディオ・トラックは、こちらの万能レコーダー・ガジェットZurich(チューリッヒ)か…

ギターアンプシミュレーター・ガジェットRosario(ロサリオ)で扱うことができます。

Rosarioは、ディストーションなどの歪み系エフェクトが充実しているのでエレクトリック・ギター用、Zurichはボーカルやアコースティック・ギターなどの通常録音用と、それぞれ使い分けるといいですね。

オーディオの録音方法

ここからはZurichを使って、基本的なレコーディング手順を覚えていきます。

iPadの画面で説明しますが、iPhone、そしてMac版コルガジェでも同じ操作でOKですよ。

Zurichを起動し、オーディオトラックを立ち上げる

まずは新規トラックを作成し、ガジェット・セレクターでZurichを選んでください。

Track 1に、Zurichが立ち上がりましたね。

クリップか、Zurichアイコンをタップしてください。

この画面でレコーディング作業を行います。

録音前にオーディオ・トラックをミュートする(スピーカーON時)

いざ、iPadの内蔵マイクでRec…と行きたいところですが、もしヘッドホンなどを使わない場合はこのトラックから音を出さなくする必要があります。

その理由は、iOSデバイスのマイクとスピーカーの間で音がループするハウリングを起こすから。

あの「キーン!」という耳障りな音ですね。

ハウリングを起こすとマトモに録音できないばかりか、スピーカーや耳にも良くないので、必ず防ぐ必要があります。

その方法は以下の2つ。

  1. 録音時、Zurichのトラックを「ミュート」する
  2. 録音時、iPadやiPhoneを消音(音量ゼロ)する

まぁ録音するたびにデバイス本体のボリュームを上げ下げするのは面倒なので、ここはミュートのオン・オフで対応するのがいいでしょう。

ということで、これから録音を行うオーディオ・トラックのMuteボタンをタップし、点灯させてください。

なお、iOSデバイスの音量を大きく絞ればハウリングを防ぐことは一応可能ですが、筆者としてはミュートするのが無難だと思います。

ヘッドホンを使用すれば必然的にスピーカーがOFFになるので、Muteの必要はありません。

オーディオ・トラックをRecモードにする

続いて、Recボタンをタップして点灯させます。

INPUT / OUTPUTのVUメーターが光りました。これで録音準備完了!

iOSデバイスの内蔵マイクで録音を開始する

そしてリアルタイム・レコーディングと同じ要領で、フッターの録音ボタン→再生ボタンをタップすると録音が開始されます。

録音中のZurich。

録音を終了する

録音を止める場合はフッターの停止ボタン、録音状態の解除は録音ボタン、一時停止は再生ボタンをタップ

自動的にRecモードが解除されますので、再生ボタンをタップして、さきほど録音したオーディオ・トラックをプレビューしてみましょう。

おっと、トラックをミュートしている場合は、MUTEボタンタップで解除してくださいね。

録音レベルを調節する

さきほど、筆者が録音したオーディオ波形です。

確かに録音はされていますが…この波形、どう思います?

これはレコーディングした状況が適切でなかったため、異常に小さな音で録音されてしまった失敗例です。

このまま後から無理やり音量を上げることもできますが、きっとノイズも一緒に持ち上がって、ヒドイ音質でしょうね。

こうなってしまう主な要因として、以下の2点が挙げられます。

  1. Zurichのインプット・レベルが低すぎる
  2. そもそも音源の音が小さすぎる

このうち1については、ZurichのINPUTノブを上げることで、ある程度改善できます。

録音する音を鳴らしながらINPUTノブを調節し、INPUTのVUメーターがしっかり振れた状態で録音を始めてください。

しかしあなたの歌声や、ギター演奏の音そのものが小さすぎる場合、そちらの方をどうにかした方が良いでしょう。

録音する対象物が、iOSデバイスの内蔵マイクから遠すぎたのかもしれません。

いずれにしても、せめてこれぐらいの波形になるまで頑張ってくださいね。

逆にINPUTレベルが大きすぎると音が歪んでしまうので、VUメーターをチェックしながら「振れすぎず、振れなさすぎず」といったレベルを探ってください。

アナログ時代のようなシビアな調節は必要ないと思いますが、録音レベルはノイズや歪みの発生に注意しながら、適切に設定しましょうね。

外付けマイクや、オーディオ・インターフェースの活用について。

今回は、iPhoneやiPadだけでオーディオ録音するやり方を解説しましたが、より高音質でレコーディングしたい場合や、普段使っているマイクで録音したい時もあることでしょう。

そのような要望に応えてくれる、iOSデバイスに接続して使う専用マイクや、オーディオインターフェースを紹介しておきます。

iPhone・iPad専用マイク

各社から、Lightningコネクタに直接接続することができる専用マイクがリリースされています。

たとえばZOOM iQ7はコンパクトなステレオマイクで、iPhoneに接続すると高品位レコーダーに変身。

このような専用マイクは、KORG Gadgetなど音楽制作アプリでのレコーディングにはもちろん、外出先でのフィールドレコーディングにも使えるので、楽曲に使える音ネタ集めにも便利です。

サウンドハウスさんの「iPhone/iPad用マイク」一覧

iPhone・iPad用オーディオ・インターフェース

DAWで本格的に音楽制作をされている方は、普段から高品質なコンデンサーマイクなどをお使いではないでしょうか。

また、愛用のエレクトリック・ギターや外部シンセなどを、ライン録りしたいこともあるでしょう。

そんな時は、IK MULTIMEDIA iRig Pro I/Oのようなオーディオ・インターフェースの導入を検討してください。

こちらはiPhoneだけでなくDAWでも使用可能ですから、もちろんKORG Gadget for Macでも使えます。

MacBookに接続するなどしてライブにも使えますし、かなり汎用性の高い逸品だと思いますよ。

サウンドハウスさんの「iPhone/iPad用オーディオ・インターフェース」一覧

今回は、Gadget-Junkies.net新チュートリアル「オーディオを録音しよう」編の第1回目として、ボーカルやギターなどをレコーディングする方法を解説しました。

次回からも「波形のエディットテク」や「オーディオ・ファイルのインポート」など、ZurichやRosarioを用いたオーディオ・トラックの活用術についてお伝えする予定です。

それではまた。Have a nice trip!

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