アンプシミュレーション・ガジェットRosarioの実力とは?色々なサウンドを突っ込もう!
前回のブログでは、KORG Gadgetのプリセット音だけでエレクトリック・ギターの打ち込みに挑戦しました。
今回は応用編として、前回の打ち込みギタートラックをギターアンプシミュレーターのRosarioに入力させ、さらにギターらしい質感を加えてみたいと思います。
ギターアンプ・ガジェット"Rosario"とは
RosarioはKORG Gadgetがオーディオトラックに対応したのと同時に用意された、ギターアンプシミュレーター・ガジェット。
実際にギターを演奏して、その音をオーディオ・インターフェースを介してMacやiOSガジェットに入力させる…のが、Rosario本来の使い方なんでしょう。
しかし実はWAVファイルのインポートにも対応しているんですよね。
オーディオを扱えるガジェットには、Zurichという万能型もありますが、今回はギター用エフェクトが充実しているRosarioを試してみたいと思います。
ケース1 KORG Gadget for Macでのやり方
それではMalseilleで作ったギタートラックをWAVファイルとしてエクスポートし、Rosarioのギターアンプに取り込むやり方を紹介します。
ギタートラックをWAVファイルにしてDropboxへエクスポートする
ファイル>エクスポート>オーディオファイルを選択します。
表示されたダイアログにてMARSSEILLEでギターを打ち込んだトラックを選択し、Exportボタンをクリック。
エクスポート先を指定するダイアログが表示されます。デフォルトではiCloud Driveが選択されていますが、もしiOS版との連携を行う場合はDropboxの方をオススメ。
理由は、iOS版がiCloud Driveからのインポート/エクスポートに対応していないから(2017年5月現在)。
ということでMac版だけでトラックメイキングを完結される方以外はエクスポート先をDropboxにしておいた方が無難です。
もし Dropbox を使われていない方は、これを機にインストールしましょう。KORG Gadgetをクラウドで扱え、とても便利ですよ!
ともかく、このダイアログのプルダウンメニューからDropboxを選択して「エクスポート先を選択」をクリック。これで打ち込んだギタートラックがWAVファイルとしてDropboxにアップロードされました。
ギタートラックのWAVファイルをRosarioにインポートする
KORG Gadget上で新規トラックを追加(Command + T )し、表示されたガジェット・セレクターにてRosarioを選択。
エディット画面に、Rosarioのトラックができましたね。インポートを開始するシーンを選択します。
Rosarioの波形表示部の左下にあるImportをクリック。
先ほどエクスポートした、ギタートラックのWAVファイルを取り込みます。ダイアログがDropboxの中身を表示していることを確認し、インポートしたいファイルを選択。
そして「オーディオを複数のシーンに続けて取り込む」にチェックマークを入れ、「開く」をクリックしてください。このチェックを入れないと、一つのシーンに全ての波形が取り込まれてしまいます。
これでMarseilleで打ち込んだギタートラックが、Rosarioに波形データとして取り込まれました。あとはRosario自慢のギターアンプをエディットして、好みのサウンドに仕上げましょう!
ケース2 KORG Gadget 2 for iOSでのやり方
for iOSの場合はヘッダー左上にあるファイルボタン>エクスポートとタップし、エクスポートメニューからDropboxを選択してください。
先ほども触れましたが、なぜか"iCloud Drive"という出力先が存在しないんですよねえ。。あとはfor Macと同じ流れでOKです。
まとめ動画
文章だけでは、どんなサウンドになったかをお伝えできないので、動画を作ってみました。
Scene 1〜9まではRosarioのオーディオトラックを鳴らしていて、Scene 6からは別のアンプに変更。Scene 10からはMarseilleのプリセット音色による「素」の打ち込みギターサウンドです。
…どうでしょう。よりギターっぽくなった気がしませんか?
本来はノン・エフェクトのクリーントーンをアンシミュに突っ込むべきなのだと思います。しかしKORG Gadgetのギター音色にそのようなものがないので、やむなくエフェクトを二重にかける形になっています。
ギターに限らず、何でもアリでいきましょう!
以上、KORG Gadgetでギタートラックを作るやり方をお伝えしました。Maeseilleで打ち込んだギタートラックをWAVファイルにし、Rosarioにインポートさせるという試みでした。
しかし、こいつに食わせる音源はギターじゃなくてもいいんです。
たとえばトレモロの効いたエレピをさらに枯れさせるなり、iPhoneにマイク突っ込んでデス声作るなり、あなたの自由な感性で、色々なサウンドを突っ込んで、様々な実験をしてみましょう。
音作りにルールや決まり事なんてないんですから、何でもアリの精神でいきましょう!
それではまた。Have a nice trip. ciao!
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