microKEY Air

KORG microKEY Airの使い方。シンプルなワイヤレス接続で快適打ち込みを!

かつて”DTM”といえば、デスクトップPCにMIDIインターフェースを介して接続されたMIDIキーボードが、デスク上にドカンと鎮座していたものです。

パソコンデスクの脇には、エフェクターや音源モジュールなどを、目一杯マウントしたラックが立ち並ぶ。。

そこには、DTM部屋ならではの風景がありました。

個人的に、これはこれで好きな景色ですが…

ケーブルに繋がれたMIDIキーボードは、とても気軽に持ち運ぶことは到底できず、デスク上での固定運用が当たり前でした。
ところが最近、そんなMIDIキーボードにも「ワイヤレス」という波が押し寄せているのをご存知でしょうか。

昨今“MIDI Over Bluetooth LE”というブルートゥース(無線)技術を導入した機材が、続々とリリースされ始めています。
今回は、私たちKORG Gadgetユーザーが注目すべき機材として、MIDI Over Bluetooth LEに完全対応する“KORG microKEY Air”について取り上げます。

microKEY Airで何ができる?

さきほども触れましたが、最新のワイヤレス技術(MIDI Over Bluetooth LE)を駆使した、MIDI入力用キーボードです。

鍵盤を弾いたりジョイスティックを操作すると、その演奏情報が直ちに「無線」で、iPadやiPhone、それにBluetoothに対応したPCへ送信されます。

なので、これまでのように、外部入力や給電のために様々なケーブルを接続する必要が一切ありません(単3電池2本で駆動)。

とても軽く(25鍵モデルは670g)、自宅からカフェや公園のベンチ、旅行先、スタジオやステージまで、気軽に持ち出し、演奏することが可能となります。

KORG Gadgetでの設定方法

当然ながらKORG microKEY Airは、GadgetをはじめとするKORG社製アプリとの相性が抜群に良いです。

購入してすぐに使うことができますが、一応セットアップの手順を述べておきますね。

以下、すべてiPhoneやiPadでワイヤレスに使うときの手順になります。

電池を入れる

箱から本体を取り出し、本体裏側にある電池ケースを開け、単三電池2本をセット。

電源を入れる

本体の左サイドにあるスイッチを、“WIRELESS”に切り替えます。

本体左のLEDが青く点滅し、電源が投入されました。Bluetooth接続待ち状態です。

iPhoneやiPadと接続する

KORG Gadgetを起動し、ヘッダー右にある設定(歯車)アイコンをタップ。

設定メニューの一番上にある、Bluetooth MIDIのSettingボタンをタップ。

すぐにiOSデバイスがmicroKEYを認識しますが、まだ未接続です。

接続するために、ここをタップしてください。

microKEY Airと、iOSデバイスのワイヤレス接続が完了しました!

接続されると本体左のLEDが青く点灯します

もし上記の方法で接続できない場合は、iOS設定から“Bluetooth”がONになっているかを確認してみてくださいね。

電源を切る

本体の左サイドにあるスイッチを、“USB”に切り替えます。

本体左のLEDが消灯し、電源が切れます。

実際に弾いてみよう

microKEY Airのセットアップが完了したので、早速KORG Gadgetで演奏してみましょう。

まず、演奏したいトラックのMIDIボタンが、ONになっている必要があります。

たとえばあるソングで、このようにLexingtonとMontrealの2トラックがある場合、演奏したい方のトラックのエディット画面に入れば自動的にONされますが…

このメイン画面上でMontrealを弾きたい場合は、そのトラックのMIDIボタンをタップしてONにしてください。

注意点としては、これくらいですね。

ミニ鍵盤ではありますが、柔らかめのタッチで、なかなか弾きやすいと思いますよ。

もちろんベロシティ対応なので、生演奏にもしっかり応じてくれます!

演奏するオクターブを変える

microKEY Airは、25,37,49,61鍵の、4モデルがラインナップされています。

鍵盤数以外の基本性能は、どれも変わりません。

筆者が所有するmicroKEY Airは、最もコンパクトな25鍵(2オクターブ分)で音域が狭いので、鍵盤外の音域を弾くための“OCTAVE”ボタンが搭載されています。

DOWNまたはUPボタン一回押せば上下1オクターブ、四回押せば上下4オクターブまで移動します。

移動したオクターブに応じ、ボタンのLEDの色が無灯→緑(±1Oct)オレンジ(±2Oct)赤(±3Oct)赤点滅(±4Oct)と変わります。

ジョイスティックについて

MicroKEY Airの37鍵モデル以上には、モジュレーション用とピッチ・ベンド用のホイールコントローラが、2基搭載されています。

microKEY Airの25鍵モデルについては、おそらく設置スペースの関係上、モジュレーションとピッチベンドの操作を一度にできるジョイスティックが備わります。

上下に倒すとモジュレーション左右に倒すと最大全音分のピッチ・ベンドが、連続的にかかります。

斜めに操作すると、その両方をかけることも可能。

iOSデバイスのタッチパネル操作でパラメータを変えることも可能とはいえ、やはり物理的な操作ができるフィジカルコントローラーは、演奏時の表現力を高める大きな強みです

アルペジエータについて

microKEY Airそのものの機能として、アルペジエーターが搭載されています。

アルペジエーターは、同時に弾いている音を自動的に分散和音にしてくれる便利機能。

ためしにこのボタンをONにし、CM7(ド・ミ・ソ・シ)を弾きながらジョイスティックを左右方向に倒してみてください。

左に倒していくと、あるポジションから下降する分散和音に…

右に倒していけば、上昇する分散和音で演奏されます。

中央のポジションに戻せば、弾いている和音が同時にTrigger、つまり連弾されます。

またジョイスティックを上下方向へ倒すと、発音する音の長さ(ゲートタイム)を調節できます。

斜めに倒すと「アルペジオタイプ」と「ゲートタイム」を同時に可変できるので、思いがけない多彩な表現が可能になるでしょう。

レイテンシー(遅延)について

性能が上がっているとはいえ、ブルートゥースのMIDIキーボードが「デジタル無線機」である以上、エンコード処理や、変調/復調による「レイテンシー」は避けられません。

特にmicroKEY Airは「MIDI演奏用のキーボード」ですから、打鍵してどのぐらい遅れて発音するかは、誰もが気になるところ。

この懸念に対し、KORGさんは以下の通り答えています。

「数ミリ秒〜数十ミリ秒」・・・たとえば「1ミリ秒」というのは1000分の1秒。すなわち0.001秒。

つまり「USB接続時に比べて、0.001秒から0.099秒程度の遅延が発生します」と、KORGさんは述べています。

ですが、実際の演奏感は、USB接続のMIDIキーボードと(それほどは)変わらないと筆者は感じます。

ネット上での評判も概ね問題ないようですし、あまりレイテンシーについて心配する必要はないでしょう。

実際にプレイしている公式動画です。

ただしあまりデバイスから距離を置くと、遅延しやすくなるようですね。

環境にもよりますが、無線接続できるのは5mまでとの事なので、その点は注意が必要です。

10もの購入特典

microKEY Airを購入すると、数々の特典をゲットできます。

1.KORG Gadget Le

音源内蔵DAW音楽制作アプリ「KORG Gadget」の体験版「Le」が手に入りますが、「もう完全版持ってるよ!」というツッコミが聞こえて来るような。。笑

microKEY AirはPC用としても使えるので、iOSに誘導するための施策かもしれませんね。

2.KORG Module Le

iOS上で動作する「ピアノやキーボード音源詰め合わせアプリ」の体験版。

microKEY Air単体では音を出すことができないので、こういった音源アプリが必要になるわけですね。

弾いてみるとわかる通り、iOS上で鳴っているとは思えないほどの高音質

ただしKORG Module Leは体験版ゆえ、いくつかある音源のうち「ピアノ音源」しか使えません。

しかしmicroKEY Airを接続すると、使える音源が拡張されるという、裏ワザ的な特典が。

試しに演奏してみて気に入ったら、ピアノ・エレピ・オルガン・クラビ・マルチ音源詰め合わせの「完全版」の購入を検討してはいかがでしょう?

しかも、これらの音源はそのままKORG Gadgetのガジェットとして使えるので、筆者としてはかなりオススメですよ!

さて、ここからの特典は、Mac/Win用ソフトウェアとなります。

3.KORG Legacy Collection – M1 Le

80年代後半から90年代前半にかけて一斉を風靡した、ミュージックワークステーションの名機KORG M1のソフト音源版です。

4.UVI Digital Synsations

KORG M1やEnsoniq VFXなど、これまた80年代後半から90年代前半にかけて活躍したシンセをモデルにした、ソフトシンセ4つの詰め合わせ。

ちなみに、これを単体で購入すると199ドルしますから、タダで使えるのはかなり美味しいです。

5.AAS Ultra Analog Session

簡単操作でクリアなサウンドが持ち味のバーチャル・アナログシンセ。

6.AAS Strum Session

シンプル操作でキーボードでもリアルなアコギ・エレキギターサウンドを。

7.AAS Lounge Lizard Session

ローズ・ピアノをシミュレートしたエレピ音源。

8.Propellerhead Reason Limited

なんと、DAW「Reason」のリミテッド・エディションが付いてきます。

ReasonをリリースしたスウェーデンのPropellerhead社は、KORGが日本における代理店を務めますから、その関係で実現したものかもしれません。

9.Ableton Live 50ドル割引クーポン

そして、おなじみのAbleton Liveが50ドル安く買えるクーポン券。

Liveはスタンダード版が49,800円、スイーツ版が83,800円ですので、KORG Gadgetと相性のいいDAWであるAbletonを検討されている方には嬉しいですね。

以上ですが、相当ゴージャスな特典だと思いませんか?

これらのオマケ欲しさに、microKEY Airを買っちゃうのもいいかも。

気になるお値段は・・・?

さて今回ご紹介したmicroKEY Air。

25,37,49,61鍵の4モデルともオープンプライスですが、Amazonでの販売価格は以下の通りです。

サウンドハウスさんの購入ページも紹介しておきます。

KORG ( コルグ ) / MICROKEY2-25 AIR(サウンドハウスさんへのリンク)

これなら、思ったよりも手軽に導入できそうですよね。

どのモデルにするかは、デスクの大きさや持ち運ぶ頻度など、あなたが実際に使うシーンをよく考えて選びましょう!

それではまた。Have a nice trip!

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