【6月のアップデート】KORG Gadget for iOSのサンプル・ブラウザが大進化し、Plugins for PC のガジェットコンプリートは最終段階に。期間限定セールも!
コルグは2019年6月27日、KORG Gadget 2 for iOS および、ガジェット音源部のみのプラグイン・コレクションKORG Gadget 2 Plugins for PCを、それぞれアップデートしました。
これで3ヶ月連続のアップデートとなったKORG Gadget 2。今回は、どんなブラッシュアップが実現したのでしょうか?
「Plugins for PC」に "Montpellier" & "Stockholm" が追加実装。残る未対応ガジェットは1つだけに。
KORG Gadget 2のガジェット音源のみを「プラグインの詰め合わせ」としてセット販売するKORG Gadget 2 Plugins for PCが、バージョン 2.3.0にアップデート。
これまで未対応だったMontpellierと、Stockholm by Reasonの2ガジェットが追加されました。
Montpellierは、ご覧の通りKORG Mono/Polyをガジェット化したもの。
伝説の4VCOアナログシンセが、いよいよプラグインとしてお好きなDAWで使えるようになります。
Mono/Poly譲りの分厚いディチューン・サウンドだけでなく、8系統のバーチャルパッチや2系統のマルチエフェクターで、幅広い音作りを行えるのも魅力。
先ごろ当サイトにて実施したKORG Gadget総選挙2019では、39ガジェット中2番人気となったMontpellier。ユーザーからの熱い支持のほどがうかがえます。
[clink url="https://gadget-junkies.net/?p=10958"]
Montpellierについて詳しく知りたい方は、こちらのシリーズ記事をどうぞ。
また、数あるガジェット音源の中でも一際異彩を放つループプレーヤー・ガジェットStockholm by Reasonが、満を持して登場しました。
Stockholmは、Propellerhead社の古豪DAW・Reasonでおなじみの「Rexファイル」を取り扱う、Dr. Octo Rex Loop Playerをガジェット化したもの。
Stockholm1台につき、最大8つのループ素材(Rexファイル)を取り込むことができ、それらを切り替えるだけで様々なアレンジが行えます。
また、取り込んだループ波形をスライスして千切り、それらをMIDIとして並べ替えることで、フレーズに無限のバリエーションを与えることが可能。
具体的にStockholmで何ができるのかは、こちらの記事でご確認ください。
[clink url="https://gadget-junkies.net/?p=7842"]
そしてStockholmの見逃せないポイントは、Reasonの専売特許であるRexファイルを、CubaseやLogic、Ableton Liveなど、あらゆるDAWで取り扱うことができるようになる点。
標準でRex形式のファイルを取り扱うDAWもありますが、KORG Gadgetのプラグインコレクションで実現するとは、なんとなく不思議な感じがしますね。
以上、今回のアップデートで追加された2ガジェットの解説でした。これで全40ガジェット中で未対応なのは、KORG WAVESTATIONをガジェット化したMilpitasのみとなりました。
2019年2月にデビューし、ガジェット音源のWindows対応を果たしたKORG Gadget 2 Plugins for PC。
リリース当初は、対応するガジェットを揃えることができませんでしたが、その後のアップデートで順調に追加されていきました。
おそらく次回2019年7月のアップデートでMilpitasも追加されるでしょうから、そうなればWindowsのDAW上で、すべてのガジェット音源が使えるようになります。
サンプル・ブラウザの使い勝手が大幅に向上した「for iOS」。
一方、KORG Gadget 2 for iOSは今回のアップデートにより、バージョン 4.2.2となりました。
アプリとしての安定性を向上させるチューニングがメインですが、特筆すべきはBilbaoやAbū Dhabīといった「サンプル」を取り扱うガジェットにおいて、サンプル・ブラウザの使い勝手が大きく向上したこと。
iOS 11から実装された「ファイル」アプリとの連携強化がなされたのです。
これまでのサンプル・ブラウザでは、プリセットのサンプルが格納された「ファクトリー」、ユーザーオリジナルのサンプルをデバイス内に格納する「ユーザー」、そしてDropboxやAudioShereなどからサンプルを取り込む「インポート」の中から、呼び出すサンプルを指定していました。
それが今回のアップデートで「Factory」「Local」「iCloud」に刷新。
まず「Factory」については、従来からの「ファクトリー」と変わりませんが…
「Local」または「iCloud」をタップすると、ブラウザの上部に見慣れないアイコンが表示されます。
左の「✓」アイコンをタップするとサンプルを複数選択でき、そのあとで選択したサンプルに対し「Move」「Copy」「Delete」のいずれかのアクションを行えます。
「Move」や「Copy」を選ぶと、選択したサンプルを「Local」(デバイス内)または「iCloud」(クラウド上)へ移動やコピーをすることができ、「Delete」を選ぶと選択したサンプルが直ちに削除されます。これは便利!
KORG Gadget for iOSがアップデートされて、BilbaoやAbū Dhabīなんかのサンプル・ブラウザがすごく使いやすくなった。具体的には「ファイル」アプリとの連携強化。サンプルの保存先をLocalかiCloudかを選べるようになったし、更新日orアルファベット順でソートもできる。なかなか小粋な改修だと思う。 pic.twitter.com/pNUPf4Sidl
— くらんけ@Gadget-Junkies.net (@Gadget_Junkies) June 30, 2019
また、サンプル・ブラウザにて右側の「↓」アイコンをタップすると…
このようなメニューが表示されます。
「Sort」はサンプル表示の並べ替えで、アルファベット順、または更新日順のソートが可能。
「import from Files」をタップするとブラウズ画面が起動し、このデバイス内やiCloud Drive、Dropboxなど、任意のロケーションに格納されたサンプルを取り込むことができます。まるでMacにおけるFinderのような操作感ですね。
他にも、AudioCopyやAudioShereへのインポートや、サンプル格納用の新規フォルダを作成することも可能。
劇的に使いやすく、自由度が高まったサンプル・ブラウザ周りの操作。間違いなく今回のアップデートの目玉機能と言えましょう。
アップデート記念セールについて。
最後に、恒例の「アップデート記念セール」情報です。
KORG Gadget 2の全シリーズが、MAX 50% OFFになっています。
セール期間は2019年6月27日(木)〜7月18日(木)まで。この機会をお見逃しなく!
◆
今回は、2019年6月に実施されたKORG Gadget 2 Plugins for PC、およびfor iOSのアップデート情報をお伝えしました。
それではまた。Have a nice trip!
コメント