【2026年版】KORG Module 追加サウンドパックガイド 〜ハイブリッド・シンセ編〜

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今回は、このところ相次いでリリースされているKORG Module (Pro)用追加サウンドパックのうち、KORG Gadget Fairbanks(デジタル・ハイブリッド・シンセサイザー)に対応するパックをガイドします。

鍵盤楽器(ピアノSalzburg、エレピMontreal、マルチキーボードGlasgow、オルガンAlexandria、クラビFirenze)に対応する追加パックは、こちらをご覧ください。

目次

Fairbanksとは?

Fairbanks(フェアバンクス)は、2020年10月にリリースされた、KORG Gadgetに追加可能なガジェット(音源)のひとつです。

KORG GadgetのFairbanks

鍵盤楽器を備えたiOSアプリKORG Module (Pro) をインストールすると、KORG Gadgetでガジェット音源として扱えるようになります。 

KORG Module Pro

今回取り上げるFairbanksは、Moduleの鍵盤楽器のうちハイブリッド・デジタル・シンセサイザーをガジェット化したもの。
呼び出したプログラムに応じて、ノブに割り当てられたパラメーターが切り替わる「ハイブリッド仕様」なのが大きな特徴です。一体どういうことでしょうか?

これは、KORG Gadget Fairbanksのプログラム「Sync Lead」を呼び出したパネルです。

こちらは「Warp Sweept」を呼び出したパネル。各ノブに先ほどとは異なるパラメーターが割り当てられています。

実際のシンセサイザーだと、「Filter Cutoff」や「Filter Peak」といったノブは固定になっています。しかしFairbanksはバーチャル音源なので、そのプログラムに必要なパラメーターだけが自動的にセットされます。これにより、ユーザーは効率よく音色作りを楽しめるのです。

もう一つの大きな特徴は、豊富な別売サウンドパックが用意されることです。今回紹介する追加パックで、ユーザーは好みのサウンドを自由に揃えることができます。

追加サウンドパックの購入方法

個別のサウンドパックを紹介する前に、それらをKORG Gadgetで使う方法を説明します。

ざっくり言うと

  1. アプリ「KORG Module (Pro)」を起動
  2. 画面右上の「Store」をタップ
  3. Store画面で「購入する」をタップ
  4. App Storeで支払い手続き
  5. インストール完了後、「KORG Gadget」を再起動

この記事で紹介するサウンドパックは、すべてKORG Module (Pro)アプリの「Store」から購入できます。

KORG Moduleアプリ画面右上のStore①をタップ。

追加サウンドパックのストアが表示されます。サウンドパックのプレイボタン②をタップすると、そのパックが使われているデモソングを試聴できます。
迷ったらデモ版を試用③で、実際にためしてみましょう。

気に入ったら購入する④をタップして、画面中央に表示されるApp Storeで支払い手続き⑤を行なってください。

手続き完了後にアプリを再起動すると、KORG Moduleにカテゴリ「Far North」が追加され、KORG GadgetのFairbanksにも同じプログラムが追加されます。

新たにリリースされたサウンドパックを購入するには、KORG Module (Pro)とKORG Gadget 3 for iOSをアップデートします。

ハイブリッドシンセ用 追加サウンドパック

ここからは、Fairbanksに対応する追加サウンドパックを紹介します。

Hybrid Synth Pack 2

Hybrid Synth Pack 2¥610
プログラム数30プログラム

今回取り上げる中では、比較的一般的な楽器やシンセサウンドを拡張するサウンドパックです。

収録プログラムは、オルガン系1、クラビ系1、ストリングス系1、シンセ系17、ベル/マレット系3、ピッキング系1、ベース系4、それとノイジーなリズムループが2。
あえて追加購入するか迷うところですが、特にシンセ系は時間的変化に富むアクの強い音色。こうしたサウンドを1から作るのは相当骨が折れると思います。
Fairbanksにプリセットされたプログラムが増強される感じで、そのようなサウンドを好むなら試してみる価値はあります。

Cinematic

Cinematic¥610
プログラム数30プログラム

その名の通り、映画音楽さながらの壮大、かつ迫力あるSFX系サウンドが収録されたサウンドパックです。

とにかく大作映画感あふれるプログラム群。印象的なワンショット効果音から、リリース・タイムを深く取ったドローンサウンドや重厚なトロンボーンなどを豊富に取り揃えます。ストリングスも優美さというより、シリアスな響きがします。
一方で、トリッキーなステップシーケンスを刻めるプログラムもあり、サウンドスケープ的なサウンドも多彩です。

実際に映画音楽や劇伴制作に使えるのはもちろん、オリジナル動画作成時のアタック素材にも最適。トラックにアクセントをもたらすSE集としても便利です。

このパック単体でも、抽象的で非音楽的な即興演奏を楽しめます。そういう意味では、オーガニックなアンビエント作品でも活躍します。

Lo-Fi House

Lo-Fi House¥610
プログラム数31プログラム

何度もテープ・ダビングが繰り返されたような、ローファイでザラついた質感がクールなサウンドパックです。どのサンプルもワルっぽさや煙っぽさを感じる「くぐもった」音色です。

アッパーなハイファイ・サウンドが目立つKORG Gadgetで、まったく異質な存在感を放ちます。個人的には初期エイフェックス・ツインを彷彿とするアングラさを感じます。

ロービット・サンプリングなノイジーさはBilbaoを思い起こしますが、このパックはシンセサウンドがメイン。ダークでオールドスクールなアシッド・ハウスに特化したパックです。

80s Dance Pop

80s Dance Pop¥610
プログラム数35プログラム

ローファイとは対極にあるド派手でツヤのあるサウンド。80年代に一世を風靡したユーロビートサウンドが収録されています。

アナログシンセによる、ファットなヴィンテージサウンドが持ち味。底抜けに明るく煌びやかなブラス系音色は、ハイエナジーなリードやバッキングにピッタリです。

もちろん今風なエレクトロにも完全対応します。もしあなたが、ポリフォニック・シンセ・ガジェットLisbonをお好みなら、こちらのサウンドも気に入る可能性が高いでしょう。

他にも力強いシンセベースや、FM系デジタルシンセ・サウンドも。まさにディスコ大好きっ子にとって至れり尽くせりなサウンドパックです。

Far North

Far North¥610
プログラム数30プログラム

Far Northは、まさに極北の冬景色を想わせる幻想的なサウンドパックです。

アタックが甘めでヒンヤリとした感触のシンセパッドをはじめ、ベルやフルート、オルガン、クワイヤといったプログラムは、どこか寂しげな雰囲気をたたえます。

ドリーミー・ガジェットHelsinkiを更に突き詰めた雰囲気ですが、こちらはウォームな音色や、ウェーブ・シーケンス的に蠢(うごめ)くプログラムもあって多彩。サウンドの傾向としては、往年のデジタルシンセKORG M1(KORG Gadget Darwin)的だと感じました。

輪郭のはっきりしない抽象的で陰鬱な音色が多く、アンビエントやチルアウトに大きく振ったサウンドパックです。

Synth Drum

Synth Drum¥610
プログラム数34プログラム

あらゆるシンセサイザーで作られた、ユニークなドラムサウンドを集めたパックです。

生ドラムとは正反対なシンセキックやスネアをはじめ、派手にスイープするシンセタム、ノイジーなハット、巧みにデザインされたリバース・サンプルといった、あらゆるパーカッシブ・サウンドを網羅。

LondonRecifeBilbaoといったドラムガジェットとは一味違ったサウンドです。ほかにも珍妙な打楽器音を生むTokyoがありますが、こちらのSynth Drumsは、よりリアルなシンセドラムといった感じです。

このサウンドパックを試していて改めて思うのは、ドラムサウンド作りにおいてノブに最適なパラメーターを割り当ててくれるFairbanksは、極めて優れたデザインであること。リアルタイムにディケイが変化するトリッキーなドラムなど、複雑な音作りが簡単に楽しめます。

Neo Soul

Neo Soul¥610
プログラム数30プログラム

ソウル・ミュージックを基軸とし、ヒップホップやファンク、ジャズなどあらゆるジャンルが融合する「ネオ・ソウル」向けにデザインされた、ユニークなコンセプトのサウンドパックです。

どのプログラムもおしゃれ度が高く、とりわけブライトな感触のシンセリードが魅力的。捻りの効いたエレピやオルガンも面白い音です。
それゆえネオ・ソウルだけでなく、モダンなエレクトロ・ミュージックに幅広く対応する、即戦力なプログラム群に仕上がっています。

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