最初に「買う」ならこの音源!初心者向け課金ガジェットBest 3とは?
音楽制作ソフトウェア・KORG Gadgetの楽しさの一つに、様々な別売りガジェット(音源)の存在があります。
KORG Gadget for iOSでは、以下の全36種類のガジェットが使用可能です(2018年10月現在)。
- KORG Gadgetに標準搭載のガジェット…18種類
- アプリ内課金で入手可能なガジェット…9種類
- 単体のiOSアプリの購入で使用できるガジェット…9種類
上記のうち2と3は課金が発生するので、「一体どれを選べばいいだろう?」と慎重になりますよね。
そこで当Gadget-Junkies.netでは、このほどTwitter上でユーザーの皆さんにアンケートを実施。今回は、その結果を発表します。
コルガジェ初心者の方は、先輩ユーザーの声を参考にされてはいかがでしょうか?
「初心者に勧めたい課金ガジェット・アンケート」の設問項目について
ところでTwitterの投票機能には制約があり、1アンケートにつき4つの選択肢までしか設けることができません。
そこで、あらかじめ以下の設問項目を決めさせていただきました。
- Module(マルチ音源)
- Darwin(iM1)
- Bilbao(サンプラー)
- その他(リプ欄にて自由回答)
1~3については、筆者が初心者の方にとって、特に有用性が高いと判断したガジェットです。
もちろん他にも多くの課金ガジェットがありますから、それらは4で記入していただく形にしました。
それでは「初心者に勧めたい課金ガジェット・アンケート」行ってみましょう!
第3位 Darwin(iM1)…26%
第3位は、Darwin(iM1)が入りました。
Darwinは、スタンドアロンiOSアプリ「iM1」をガジェット化し、そのサウンドを扱えるようにしたもの。
つまりiM1アプリを購入すると、90年代の音楽シーンを語る上で欠かすことのできないミュージック・ワークステーション「KORG M1」のサウンドを、KORG Gadgetで使うことが可能になるのです。
とにかく「使える」PCM系のプリセット音色が膨大に用意されているのが特徴で、エフェクティブなキラキラ系音色から、M1ピアノや木管楽器など生楽器サウンド、果てはドラムキットまで、様々なジャンルの音をカバーします。
サウンド・ライブラリーをMaxまで拡張(課金が発生します)すれば、なんと3,300もの音色(!)が入手可能とのこと。
シンセサイザーとしての性能も申し分なく、実機M1には搭載されていなかったレゾナンス・フィルターや、合計18系統のエフェクト、カオスパッドによる音色エディットまで対応します。
使い方としては、iM1アプリ側で細かく加工し、その音色をKORG GadgetのDarwinに送って使うことになるでしょう。
PCM系サウンドであれば、必ずや好みのサウンドを入手できる「万能選手」なので、Darwinはコルガジェ初心者の方にピッタリな課金ガジェット(アプリ)ではないでしょうか?
iOSアプリ「KORG iM1 for iPad」は、2018年10月現在3,600円です。
第2位 Module(マルチ音源)…28%
第2位は、iOSアプリのKORG Module。
KORG Moduleは、スタンドアロンで動作する楽器演奏用のiOSアプリで、「アコースティックピアノ」「エクレクトリックピアノ」「オルガン」「クラビネット」それに「マルチ音源」の5楽器が搭載されています。
そしてこれら5楽器を、KORG Gadgetではガジェット音源として扱うことができるんです。
たとえば、アコースティックピアノは「Salzburg」として…
オルガンは、「Alexandria」として動作します。これらの楽器には多数のプリセットが用意されていて、簡単な音色加工も可能。
つまりModuleを購入すれば、「5つのガジェットと多くの音色」を同時にゲット出来るということで、とってもお得なんですね。
またModuleは、多くのエクスパンション・サウンド・ライブラリーがリリースされているので、それらの音色をコルガジェで使うためのプラットフォームとなります。
たとえばModuleの別売拡張ライブラリーに、超高音質グランドピアノIvoryがありますが、KORG GadgetではSalzburg上で演奏されるので、Moduleの導入は必須。
そんな意味でもModuleは、コルガジェ・ユーザーならいち早く揃えるべきガジェット(iOSアプリ)だと言えるでしょう。
iOSアプリ「KORG Module」は、2018年10月現在セール中で、通常4,800円のところ2,400円になっています(10/30まで)。
KORG Moduleの拡張ライブラリーについて知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。
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第1位 Bilbao(サンプラー)…30%
そしてコルガジェ・ユーザーが選ぶ「最初に買うべき課金ガジェット」第1位は、ワンショット・サンプラーのBilbaoが選ばれました。
筆者はこの結果にとても共感していて、さすがコルガジェ・ユーザーは分かってるなあ…と思ってしまった次第です。
Bilbaoは、ガジェットとして2つの顔を持っています。
まずは、KORG Gadgetに標準搭載のドラムマシーンLondonを大きく拡張してくれる、豊富なプリセットを持つビートメイキング・マシーンという側面。
傾向としては、ザラッとしたローファイ・サウンドが得意で、楽音のみならず効果音や、vox系のサンプルも多く取り揃えています。
それらを16パート分あるパッドにアサインして、即座に楽曲制作へ活かすことができます。
そしてBilbaoが何より重大なのは、外部からオーディオ・ファイルをKORG Gadgetにインポートできる「サンプラー」であるという事実。
iTunesやDropboxを介し、この世にある無数のビートや環境音など、あらゆるサンプルを取り込み、トラックメイキングに取り入れることが可能になるのです。
ぜひBilbaoで、あなたオリジナルのサウンドセットを無限に拡張して、作曲の真の醍醐味を味わってください!
BilbaoはKORG Gadgetのアプリ内課金となり、2018年10月現在1,200円です。
番外編 その他の別売ガジェット…16%
ということで「初心者が買うべきガジェットアンケートベスト3」は、このような結果となりました。
KORG Gadgetユーザーに質問!コルガジェ使いの先輩として、初心者の方に「まずはコイツを入れるべし!」と伝えたい"別売"ガジェットは?
— くらんけ@gadget-junkies.net (@Gadget_Junkies) 2018年10月24日
3日間で53もの投票をいただきました。ありがとうございました!
さて、ここからは少数意見を紹介していきましょう。
- Lisbon(宇宙シンセ)…3票
- Madrid(リアルベース)…2票
- Montpellier(iMono/Poly)…2票
- Stockholm(スライサー)…1票
- Kamata(ナムコ波形メモリ音源)…1票
- DeeMax(ラウドネス・マキシマイザー)…1票
- 敢えて素のまま使う…1票
次点はLisbonでした。
シンセとしてはEDM映えする派手で分厚い音なのに、直感的な音作りを行えるのが素晴らしい。
2017年11月デビューと比較的新しくもあり、複雑なサウンドにも関わらずUIがシンプルに練られていて、筆者としても極めて優秀なガジェットだと思います。
生ベースのMadridも、複数の方から支持されました。
ピッキングやフレットレスなど、ベースの様々な奏法がシミュレートされた、コルガジェでは稀有な「楽器としてのベース音」を扱うことができるのがポイントですね。
KORG Gadgetでバンドサウンドをやるためには、リアルドラム音源GLADSTONEと共に不可欠なガジェットと言えましょう。
そして、iMono/Polyのガジェット版Montpellier。
4VCOの分厚いリードサウンドに、オシレーター・シンクとクロス・モジュレーションの奇音は、他では決して出せないユニークで魅惑的なサウンド。
オールマイティーなサウンドを作れる万能アナログ・シンセとして、たしかに初めての課金アプリとして導入に相応しいと思います。
最後に、筆者が膝を叩いたのはDeeMax。
「レバーひとつで音圧アップ」というこの上なく最小の手間で、最大の効果をもたらしてくれるDeeMaxは、もしかして真っ先に課金すべきキラー・ガジェットかもしれませんね。
◆
今回はKORG Gadget初心者の方に向け、ユーザーの先輩である皆さんから「最初に買うべき課金ガジェット」を伺ってみました。
この記事を、楽しいガジェット選びにお役立ていただけたらと思います。
最後になりましたが、以下の記事で各ガジェットの特徴をまとめてありますので、よろしければ参考にしてくださいませ。
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それではまた。Have a nice trip!
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