「Switch版コルガジェ発売」「Allihoopaの閉鎖声明」…ユーザーが選ぶ「2018年 KORG Gadget重大ニュース」発表!

コルガジェ・ジャンキーズの皆さん、あけましておめでとうございます。
KORG Gadgetがデビューして早6年目となる2019年も、当ブログをよろしくお願いします。
さてGadget-Junkies.netでは、昨年末ツイッター上において、コルガジェ・ユーザーの皆さんに向け「あなたが思う "2018年 KORG Gadget重大ニュース" はどれですか?」アンケートを実施しました。
年末アンケやります!「あなたが思う "2018年 KORG Gadget重大ニュース" はどれですか?」#GadgetSwitch #コルガジェ
— くらんけ@gadget-junkies.net (@Gadget_Junkies) 2018年12月29日
ツイッターの投票システムは設問が4つまでなので、選択肢を筆者が決めさせていただきました。
2019年最初の記事は、このアンケート結果を踏まえつつ、2018年のコルガジェ・シーンを振り返るという趣向です。
意表を突かれた「KORG Gadget for Nintendo Switch」の登場。ゲーム&DTM業界に新風を吹き込む。
アンケートの第1位は、「Nintendo Switch版が遂にデビュー」。
最高のモバイル音楽制作アプリ KORG Gadgetが、iOS、Macの次に活路を見出したフィールドは、なんとビデオゲーム・マシン Nintendo Switchでした。
4月にKORG Gadget for Nintendo Switchがリリースされると、ネットニュースやSNS上でたちまち話題に。
ゲームフリークはもちろん、普段からNintendo Switchに親しむ子供たちに「ガチな作曲体験」をもたらしました。
このSwitch版コルガジェですが、決してiOS版のベタ移植ではなく、「最大4人同時作曲対戦」「Joy-Conを活かしたフィジカルなトラック・メイク」「Twitter上(#GadgetSwitch)での楽曲動画共有」などなど、ゲーム機というプラットフォームを活かした様々な工夫が凝らされています。
リリース後も「Joy-Conでのおすそ分けプレイ」「QRコードを用いたiOS版へのデータ転送」「ネット対戦機能」といったバージョンアップが、矢継ぎ早に実施。
さらに、KORG Gadget for Nintendo Switchを盛り上げるべく、夏場の公式楽曲コンテストガジェ1や、初のイベントKORG Gadget Home Partyの開催など、数々の施策が行われました。
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このプロダクトにかける、KORG社とDETUNE社の並々ならぬ情熱が伝わってくるようです。
そして今年の春には、新作ガジェット「OOTORII」(セガ音源)&「EBINA」(タイトー音源)のリリースも控える、KORG Gadget for Nintendo Switch。
今年もどんな話題を振りまき、そしてNintendo Switchにおける「唯一無二の作曲ソフト」として定着させるのか、目が離せませんね。
コルガジェ非公式コンペ「#GadgetSonic2018」開催。大いに盛り上がる。
アンケートの第2位は、GadgetSonic 2018(通称「ガジェソニ」)の開催が選ばれました。
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ガジェソニとは、KORG Gadgetユーザーの有志3名による「iOS&Mac版コルガジェ・ユーザーのための、草の根コンペティション企画」。
先に述べましたが、2018年夏、KORG Gadget for Nintendo Switchのリリースを記念して、「ガジェ1」という、コルグ社主催の楽曲コンテストが行われます。
ところがそのガジェ1によって、iOSおよびMac版のKORG Gadgetユーザーは、毎年恒例だった楽曲コンテストに参加できなくなってしまいました。
そんなiOS&Mac版コルガジェ・ユーザーに向け、作曲の腕前を披露する機会を提供すべく企画されたのが、GadgetSonic2018です。
ガジェソニには、なんと138楽曲ものエントリーがあり、そのどれもがハイレベル。
イベントの最後には、優秀3楽曲「BEST of SONIC」、および入賞作品「SONIC OF THE YEAR」の発表が行われ、ガジェソニは大成功をもって閉幕しました。
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2018年のコルガジェ・シーンを語る上で、GadgetSonic 2018の開催は(主催者の一人として僭越ながら)欠かすことができないトピックだと感じるので、このアンケート結果はとても嬉しく思いました。
Allihoopa 閉鎖の衝撃。「ミュージシャン同志のコラボ文化」は、このままついえてしまうのか?
2018年の終わりに、悲しいニュースが舞い込んできました。
スウェーデンのアリフーパ社は、自らが運営する楽曲共有サービスAllihoopaのサイト上において、2019年1月17日をもってサービスを終了するという声明を発したのです。
このバッドニュースが、アンケートの第3位に選ばれました。
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しかも声明には、Allihoopa社がリリースするiOSアプリ FigureとTakeのディスコンをも示唆する、ショッキングな内容が含まれています。
さて、そのAllihoopaは、コラボレーションに特化した極めてユニークな楽曲共有サービス。
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このサービスを利用するユーザーは、KORG GadgetやFigureなど数々の音楽アプリで作成したソングデータを、それぞれのアプリから直接Allihoopaへアップしたり、好みのソングを取り込むことで異なるユーザー間のリミックス・ワークが実現するというわけです。
こうして刺激的で熱いコラボ・シーンが形作られ、当ブログでもたびたび話題にしてきたAllihoopaが放った、突然の「終了アナウンス」に対しツイッターは騒然。ユーザーの悲痛なコメントが相次ぎました。
「ミュージシャン同士によるコラボレーション文化」という、偉大な足跡を残したAllihoopa。
その意志を継いだ新たなサービスの出現に、私たちユーザーは、ただただ期待するばかりです。
新作ガジェット「Stockholm by Reason」がリリース。
2018年は、KORG Gadget for iOS、およびMacにおいて「Rexファイル」を扱うことを可能にするガジェット・Stockholm by Reasonが登場しました。このニュースが第4位。
Rexファイルは、今やどのDAWでも行え、ブレイクビーツ作りに欠かすことのできないスライスという概念を打ち出した、画期的なフォーマットです。
Stockholmは、そのRexファイルをKORG Gadget上でエディットするために用意されたループ・プレーヤー。
Propellerhead社の老舗DAW・Reasonに実装されているDr.OctRexの移植版となります。
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こうした他のプロダクトを大胆に取り入れるコルグ社の姿勢は、私たちKORG Gadgetユーザーにとって頼もしい限り。
かつてバンダイナムコ・ゲームズとのコラボで実現した、波形メモリ音源ガジェットKamataもそうでしたが、他社とのコラボは、コルガジェのお家芸になりつつありますね。
ちなみに、2018年にリリースされた新ガジェットは、このStockholmのみでした。
KORG Gadget for Nintendo Switchでは、今春「OOTORII」と「EBINA」のリリースを控えています。
この後も、どんな新作音源が繰り出されるのか、とても楽しみですね。
話題が尽きないコルガジェ・シーン。2019年の新たな動向にも期待!
今年最初のブログは、2018年に起こったKORG Gadget関係の出来事を「重大ニュース形式」で振り返ってみました。
こうして見ると、よくこれほど多くのトピック(良くも悪くも)が生まれたものだと感心させられます。
ビデオゲーム・マシンでのDAWリリースなど、こんなに破天荒な話題を提供し続けるプロダクトは、DTM界広しといえど他に存在しないのではないでしょうか?
2019年の今年、コルグ社はどんな驚きと興奮を世間に放つのか。ますます期待したいですね!
それではまた。Have a nice trip!