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コルグ、Gadget PluginsでWindows対応を果たした「KORG Gadget 2」を発表。6つの新作ガジェット&機能強化で、いざ次世代へ。

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コルグは2019年1月18日、iOS / Mac用音楽制作ソフトウェア「KORG Gadget」の第2世代となるKORG Gadget 2」(コルグ・ガジェット2)を発表しました。

2019年2月にリリース予定とのことです。

いきなりソフトの名称自体を変えるという、大胆なアップデートが予告されましたが、今回はコルガジェが、具体的にどう変わっていくのかを見ていきたいと思います。

① 「Gadget Plugins」がWindowsに対応。

世間のDTMer的には、これが一番のトピックではないでしょうか。

これまではガジェット音源を、MacのDAW上で「プラグイン」として扱うことができましたが、いよいよWindowsのDAWでも使えるようになります。

KORG Gadgetの強力な音源群を、Windows版のCubaseやStudio Oneなど、あらゆるDAWで鳴らせるようになりますね。

さらにWin版Ableton Liveでは、iOS版コルガジェで作成したプロジェクトの「完全再現」が期待できます。

[clink url="https://gadget-junkies.net/?p=3080"]

これがもし実現すれば、今まで不可能だったiOSデバイスとWindows PCの連携が行えることになり、極めて画期的。

「出先でiPhone→自宅でWindows PC」という新たな作曲ワークフローが確立し、Windows DTMerへのシェア拡大に寄与してくれるのではないでしょうか?

② 6種類の新作ガジェットがデビュー。

KORG Gadget 2では、新たにガジェット音源6つが追加投入されます。

一体どんなガジェットなのか、筆者の予想を交え見ていきましょう。

目次

Memphis(メンフィス)

セミモジュラー・アナログシンセサイザー。

KORG GadgetではDublin以来となる、待望のパッチシンセが登場します。

セミモジュラー・シンセ「Dublin」

ミュージシャン自らが音声信号の流れを自由に決めることができ、シンセの醍醐味を味わい尽くせるセミモジュラー。

真っ先にコルグ伝説の名機MS-20が思い浮かびますが、Memphisが一体どんなシンセに仕上がるのか、とても楽しみですね。

KORG MS-20

Pompei(ポンペイ)

ポリフォニック・アナログシンセサイザー。

6ボイスということで、こちらはPolysixではないでしょうか?

KORG Polysix

ちなみに、以前ツイッターで行なった「コルガジェに欲しい実機シンセ・アンケート」では、PolysixとMS-20がワンツー・フィニッシュでした。


まだ新作ガジェットの正体は分かっていませんが、もしPolysixとMS-20ならコルガジェユーザーのみならず、世のDTMerにとっても魅力的だと思います。

前述のGadget Pluginsによって、すでにあるWAVESTATIONやMono/Poly、M1と合わせ、自分のDAWに導入できますからね。

Taipei(台北)

MIDI-OUT コントロール・モジュール。

MIDIメッセージを外部に送信し、コントロールするためのガジェット…でしょうか?

もしかしたら、Bluetooth MIDI対応かもしれませんね。コルグさんの続報を待ちたいと思います。

Durban(ダーバン)

ベースエフェクト・プロセッサー。

こちらは、ギターアンプ・ガジェットRosarioのベース版だと思われます。

ギターエフェクト・プロセッサー「Rosario」

残りの2つのガジェットは「近日公開」とのことです。

Switch版コルガジェでのリリースが予告されているビデオゲーム音源OtoriiEbinaが、iOS&Mac版にも投入される可能性はあるのでしょうか…?

③ 「曲中のテンポチェンジ」に対応。

これまでのコルガジェでは不可能だった、曲途中でのテンポチェンジができるようになります。

ソングの展開に起伏をもたらし、表現力が劇的に高まるでしょう。

④ ソングのフェードイン・アウトが可能に。

こちらも、かねてよりコルガジェ・ユーザーからの要望がとても多かったフェードイン・アウトに対応。


「曲中のテンポチェンジ」と同様、コルガジェのウィークポイントでしたから、これらが改善されたのは意義深いです。

それにしてもコルグさんは、ユーザーからのフィードバックをよく吸い上げてくれますね。

⑤ メイン画面の「見た目」が変わる。

これについて、公式のニュースリリースでは、

メイン画面のカラーを見直し、各トラックの状況を一目で確認できる新デザイン

とあります。

現バージョンのメイン画面は、このように基本ブルーで、アクティブな部分はイエローがあしらわれています。

この「青x黄」が、言うならコルガジェのイメージ・カラーとなっているわけですが、これが変わるとなるとかなりのインパクト。

他社製DAWのように、トラックごとに好きな色をつけることが出来たりするのでしょうか?

Ableton Live。

筆者的には、今のシンプルなビジュアルが気に入っているので、この「カラーの見直し」は少々気になりますね。続報を待ちたいところです。

KORG Gadget 2は、製品ラインナップが3つに。

2019年2月に発売されるKORG Gadget 2は、3つのラインナップで展開されます。

  • KORG Gadget 2 for iOS
  • KORG Gadget 2 for Mac
  • KORG Gadget 2 Plugins for Mac/PC

それでは、個別に見ていきましょう。

KORG Gadget「1」

KORG Gadget 2 for iOS

iPhoneやiPadで、iOS版コルガジェをお使いの方は、KORG Gadget 2に無償で移行することができます。

ただし、前述した新作ガジェット6つはアプリ内課金とのこと。

KORG Gadget 2 for Mac

Mac版のコルガジェ・ユーザーは、KORG Gadget 2へのバージョンアップは有償となりますが、新作ガジェット6つと、このあと紹介する「Plugins」を入手できます。

2019年1月20日現在、バージョンアップ料は発表されていません。

KORG Gadget 2 Plugins for Mac/PC

こちらはKORG Gadgetを含まない、ガジェット音源プラグインの詰め合わせ。

前述した通り、晴れてWindowsにも対応しました。

コルガジェの音源部分だけを、お好きなDAWで使いたい…という方向けの製品です。こちらも価格は未発表。

これまで、他のDAWユーザーがガジェット音源を使うには「for Mac」をパッケージで購入する必要がありましたから、良心的な措置だと思いますね。

タイトルのナンバリング化は、コルグが「Gadget」にかける想いだ。

今回は、突如発表された「KORG Gadget 2」について見ていきました。

いきなりのタイトル変更…というか、「Cubase10」「Live10」など他のDAWと同じく、KORG Gadgetもナンバリング・タイトルの仲間入り。ということでしょう。

そしてこれは、コルグがKORG Gadgetというプロダクトを、今後も末長く続ける決意の表れだと、筆者としては好意的に捉えています。

コルガジェの1ユーザーとして、これからもKORG Gadget 3、4と、どんどん進化・発展を続けて欲しいです!

それではまた。Have a nice trip!

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この記事を書いた人

KORG Gadgetエヴァンジェリスト。 http://www.Gadget-Junkies.net 運営。ロックなダンスビートにピコピコサウンドを乗せ、昔のビデオゲームっぽい音楽も作ってます!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • これだけてんこ盛りのバージョンアップに驚きと嬉しさ、楽しみに期待したいところです。
    テンポチェンジやFI・FOの機能、アプリ内課金ではありますが、新音源等の追加。
    名称にも「2」が付くなど、本当にKORGの本気度が伺えますね。

    ただ、個人的にはステップ入力でのシーンを跨いでの音色の持続(シンコペーション)機能も
    追加して欲しいところでした。
    例えば、カシオペアの楽曲などによくあるフュージョン系楽曲のバンドスコアを打ち込む場合、
    終始シンコペーションしている場合や、ロングトーンが得てして多いので、
    現在絶版のバンドスコアが手に入ったとしても、泣く泣く諦める場合が非常に多いのです。

    それから、win版のDAW、PCでのDTMに関しては全く分からないのですが、
    Pluginsということは、それだけを買ってもPCでガジェットを楽しむことは出来ない、
    もっと平たく言うと、これを買えばガジェットをwinPCで楽しむことが出来ず、
    あくまでも音源としてのものと言う解釈でよろしいのでしょうか?

    • >Magic Rhodesさん

      こんにちは。シンコペーションについては、ある意味「曲中のテンポチェンジ」よりも音楽的に必須な表現だけに、早急に対応してもらいたいですね。
      また、今回はGadget PluginsのWindows対応ということで、残念ながら「KORG Gadget for Win」ではないんです。
      Windows版CubaseなどのDAW上で、コルガジェ音源が楽しめる…といった感じですね。
      ただ、コルグさんも限られたリソースの中で「Win対応」への歩みを着実に進めていると思うので、その日を楽しみに待っていましょう!

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