
KORG Gadgetと他のiOSアプリを連携させる方法 …AudioCopy
今回は”AudioCopy”という機能を通じ、KORG Gadgetと他のiOSアプリとの連携について探っていきましょう。
あなたの音楽制作の幅を広げるために、ぜひAudioCopyの使い方を覚えておくことをオススメします!
目次
AudioCopyとは?
私たちはコンピュータで文章や画像などを扱う時、よくマウスを右クリックして「コピー」や「ペースト」をしますよね。
文章や画像を、一旦コンピュータのクリップボード(メモリ)に置き、他のアプリに貼り付けて使うわけです。
AudioCopyも同じ考え方で、「サウンド版クリップボード」と捉えれば分かりやすいかもしれません。
つまりAudioCopyを使えば、一時的にiPad/iPhoneのメモリに格納したサウンドを、他のアプリに貼り付けて扱うことができるのです。
対応iOSアプリは?
KORG Gadgetは、AudioCopyによるインポート(取り込み)とエクスポート(書き出し)の両方に対応。
また、あなたが使っているiOSアプリ(シンセやDAWなど)がAudioCopyに対応しているかは、この後ご紹介する“Compatible Apps”リストで確認することができます。
かなり膨大な数(ざっくり数えたら300アプリ以上ありました)ですね。
メジャーどころは、ほぼ対応しているとみて間違いないでしょう。
CubasisやFigure、BeatMakerなんてのも。
もちろん、当ブログですべての対応アプリを解説するわけにはいきませんので、今回はKORG iKaossilatorを例に説明します。
Gadgetで作ったトラックを、iKaossilator自慢のx-yパッドで、過激に捻じ曲げることができますよ!
KORG Gadgetで作ったサウンドをコピーし、他のiOSアプリにペーストする(エクスポート)
それでは、GadgetからiKassilatorへサウンドを貼り付けるやり方を説明します。
Gadgetのサウンドをコピーする
Gadgetで作成したソングが開いている状態で、メイン画面のヘッダーにあるファイルアイコン→エクスポート→AudioCopyとタップ。
AudioCopyメニューにて、ソング全体をコピーしたければMaster、任意のトラックのみのコピーはTrackをタップします。
今回はTrack 3 / Bassを選択しました。
なお”Tail”は、トラックの最後に「5秒間の空白時間」をもうけるか否か?を、指定するためのものです。
今回の例ではTrack 3のみのランダマイズが行われました。
処理が完了すると、下のダイアログが表示されますのでCopy Audioをタップしましょう。
iKassilatorにペーストする
iKaossilatorのアプリを起動し、赤い四角で囲んだ所をタップして「サウンドリスト」へ。
sound list画面で、左上にあるimportをタップ。
import loop画面で、AudioPasteをタップ。
AudioPaste画面にて、AudioPaste From Pasteboardをタップし、ペーストを実行しましょう。
これで、Gadgetで作成したトラックがiKaossilatorにコピペされました。
あとはx-yパッドで、思う存分エディットしてください!
他のiOSアプリで作ったサウンドをコピーし、KORG Gadgetにペーストする(インポート)
今度は、iKaossilatorで作ったエディットしたトラックを、Gadgetに戻してみましょう。
この操作は、サンプラーガジェットのBilbao、またはAbu Dhabiで可能です。
今回は、Bilbaoでのやり方をご紹介。
iKaossilatorのサウンドをコピーする
iKaossilatorの左上にあるファイルボタンをタップし、Export Audioを選択してください。
Audio Exportメニューより、AudioCopyを選択。
すぐにクリップボードへのコピーが完了するので、OKをタップします。
Gadgetへペーストする
Gadgetを起動し、Bilbaoのトラックを作成します。
Bilbaoのエディット画面にて、まずコピーしたサウンドを割り当てたいパートのボタンをタップし、続いてSAMPLEボタンをタップ。
サンプルリスト右下にあるインポートをタップ。
インポート可能な方法の中から、AudioPasteをタップ。
最後にAudioPaste From Pasteboradをタップして、割り付けます。
これで、Bilbaoのパート1に、iKaossilatorでエディットしたサウンドがペーストされました!
早速、このサンプルを鳴らしてみてください。
BilbaoのLENGTHノブを上げることで、最大5000ms(5秒間)まで再生することができます。
サンプルをループ再生し、しっくりくる長さに調節しましょうね。
他のアプリとの連携で、音楽制作に幅を!
今回紹介した「AudioCopy」を使えば、すでに何百とあるiOS音楽制作アプリ間で、横断的にサウンドを扱うことができます。
個人的には、KORG Gadgetで作成したトラックやシンセサウンドを、外部アプリで加工→差し戻すという、エフェクティブな使い方がハマると思います。
あなたの音楽制作の幅を広げるために、ぜひAudioCopyのご活用をお勧めします!
Have a nice trip!
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