【KORG Gadget】「リバースシンバル」でトラックにアクセントを付けよう

今回は、トラックに劇的なアクセントを生み出す超便利技リバースシンバルを紹介します。
リバースシンバルとは?
クラッシュ・シンバルなどを叩いた音を逆再生させたサウンドです。元の波形を反転させて作るので、現実的にはありえない響きです。
リバースシンバルという用語は知らなかったとしても、このサウンドは絶対に聴いたことがあると思います。
アクセントとしてトラックの単調さを回避できたり、サビ前の盛り上げなどで使えるので、とても重宝します。
リバースシンバルを"London"で作る
ここからは、KORG Gadgetのドラムマシン音源Londonでリバースシンバルを作るやり方を解説します。
まずはLondonのトラックを立ち上げ、お好きなパートをタップ①。そこにクラッシュシンバル系のサンプルをセットします②。

ガジェットパネルの上にあるMODE SELECTIONの、IFXをタップ③。

さきほどクラッシュシンバルをセットしたパートのREVボタンをタップ④。リバースが有効になったことを示すランプが点灯します。これで準備完了。

パッドをタップしてみましょう⑤。クラッシュシンバルを逆回転させたリバースシンバルがプレイされます。

よりオリジナリティーを出すなら、TUNE(音の高さ)を調整してもいいでしょう。
MODE SELECTIONのEDITをタップ⑥。

TUNEノブ⑦を回して、音の高さを調整します。

TUNEを上げるとサンプルの響きが短くなり、下げると長くなります。
リバースシンバルを使う時のコツ
リバースシンバルの鳴り終わりが、Barの最後でピタッとなるようにノートを配置することです。ループさせながらグリッドを1/32や1/64にして、ノートを置く位置を探りましょう。
たとえば、この128.0 BPMのトラックでは…

3 Barのあの位置でノートを置くと、4 Barの最後でうまく鳴り終わります。
シンバルに限らず、あらゆるワンショットサンプルで面白い効果が!
下のトラックでは、シンバルではなくキックとスネアのサンプルをリバースさせ、少しズラして鳴らしています。

これもよく聴くサウンドです。リバースサンプルは6秒過ぎのところで鳴らしています。
このように、トラックの隠し味的な疾走感を出すことができるリバーステク。簡単なのにとても効果的です。
あらゆるサンプルを逆回転させて、あなただけのユニークなトラックに仕上げましょう!