「リバースシンバル」でトラックにアクセントを付ける。
今回は、極めて簡単な手法ながら、トラックに劇的なアクセントを生み出す「リバースシンバル」というテクニックについて取り上げます。
リバースシンバルとは?
クラッシュシンバル等を叩いた音を、逆再生した音です。元波形を反転させて作るので、現実的にはありえないサウンド。
リバースシンバルという言葉は聞いたことがなくても、このサウンドは絶対に聴いたことがあると思いますよ。
こんな音です。
アクセントとしてトラックの単調さを回避できたり、サビ前の盛り上げなどで使えるので、とても重宝します!
リバースシンバルを"London"で作る
KORG Gadgetのドラムマシン音源"London"で、リバースシンバルを作るやり方を説明します。
まずはLondonのトラックを立ち上げ、お好きなパートにクラッシュ系シンバルのサンプルをセットします。
Londonのガジェットパネルの上にある、MODE SELECTIONからIFXを選び…
セットしたパートのREVボタンをタップ。
リバースが有効になったことを示すランプが点灯します。
これで完了です。早速、下のボタンをタップして鳴らしてみましょう!
よりオリジナリティーを出すなら、TUNE(音の高さ)を調整してもいいですね。
MODE SELECTIONからEDITを選び…
TUNEノブを回して調整します。
ただ、TUNEを上げるとサンプルの長さが短くなり、TUNEを下げると長くなります。
一応、気に留めておきましょう。
使う時のコツ
リバースシンバルの最後の切れ目が、Barの最後でピタッと止まるようにノートを配置することです。
ループをプレイさせながら、グリッドを1/32や1/64にして、ノートを置く位置を微調整するのがポイント。たとえば、この"127.0 BPM"のトラック。
3 Barのあの位置でリバースシンバルを鳴らすと、うまく4 Barの最後で音が切れました。こんな感じですね。
その場合は、ノート位置の再調整が必要です。
シンバルに限らずワンショットものでも面白い効果が!
下のトラックでは、シンバルではなく「キック」と「スネア」のサンプルをリバースさせ、少しズラして鳴らしています。
これもよく聴くサウンドですよね。
リバースサンプルは、トラックの途中で鳴らしています。
トラックの隠し味的存在というか、疾走感が出たような気がします。
簡単なのに、とても効果的なリバーステク。
ぜひ、様々なサンプルをリバースさせて新しいサウンドを作り、ユニークなトラックに仕上げましょう。Have a nice trip. ciao!
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