KORG Gadgetの選びかた 〜iOS版とNintendo Switch版の違いについて〜

  • URLをコピーしました!

音楽制作アプリKORG Gadgetには2026年現在、以下のエディションが存在します(無料版のLeを除く)。

  • KORG Gadget 3 for iOS:iPhoneやiPad用
  • KORG Gadget 3 for Mac:Mac用
  • KORG Gadget 3 Plugins for Mac/PC:DAW用プラグイン集
  • KORG Gadget for Nintendo Switch:Nintendo Switch用
  • KORG Gadget VR:Meta Questシリーズ用
  • KORG Gadget for PlayStation:PlayStation 5用

この記事では、KORG Gadgetに興味を持ったあなたへ、iOS版とSwitch版の違いを解説していきます。

目次

作曲アプリとしてのワークフローは同じ

KORG HPより

どちらもKORG Gadgetゆえ、作曲を行うためのフロー自体は変わりません。はじめに「ガジェット」と呼ばれるシンセやドラムマシンを選び、演奏データである「ノート」をピアノロールに打ち込み、楽曲を組み立てて行きます。
アプリを動作させるためのデバイスはiPhone/iPadとNintendo Switchで、カジュアルに曲作りが楽しめる点も同じです。

プロダクトとしては、まず2014年にiPad専用アプリとしてデビューし、その約4年後にSwitch版が登場します。しかしSwitch版は単なる「iOS移植版」では決してなく、ビデオゲーム・プラットフォームならではの工夫が盛り込まれています。一方で、iOS版でしか実現しない機能もあります。

ここからは、それぞれの違いを見比べていきます。どちらにしようか迷う方は参考にしてください。

タッチパネルか?Joy-Conか?

やはり最大の違いは、操作を行うデバイスです。

iOS版はタッチパネルで、すべての操作を画面をなぞって行います。

Nintendo Switch版は、標準コントローラーのJoy-Conを使います。

どちらが良いかは一概に言えませんが、やはりあなたが慣れ親しんでいるコントローラーが良いでしょう。
またSwitch版はパネルに触ることが少なく、Joy-Conで押す、捻る、傾けるといった、空間的なジェスチャーでコントロールすることになります。

iOS版は使えるガジェット数が豊富

まずは、使用できるガジェット音源の数から(2026年現在)。

デバイスデフォルト+アプリ内課金ガジェット合計
iOS版202747
Switch版16218

標準搭載されているガジェット数はiOS版の方が多いのですが、これはiOS版でのみ可能な「オーディオトラック」を扱うためのガジェットと、演奏データをMIDI出力するためのガジェットが含まれるため。

しかしSwitch版は、iOS版だとアプリ内課金ガジェットのKamataが最初から付いてきます。これはお得。

そのアプリ内課金ガジェットの数はiOS版が豊富で、コルグ往年の名シンセをガジェット化したものを始め、グランドピアノやクラビネット専用音源、ラウドネス・マキシマイザーまでとても多彩。一方のSwitch版で追加購入できるのは、「セガ音源」Otoriiと、「タイトー音源」Ebinaとなります。

詳しくはこちらの表をご覧ください。

Switch版はコストを低く抑えることができる

次に、KORG Gadgetアプリの価格を比べます(2026年現在)。

デバイス価格(税込)
iOS版¥4,800
Switch版¥5,000

ほぼ同じですが、Switch版は「アプリ内課金ガジェット」が2つだけ。つまりSwitch版は、追加課金することがほとんどありません。つまり一度ソフトを購入すれば、ずっと無料で楽しむことができます。
一方のiOS版は、ガジェットの単体販売に加え、そのガジェットにだけ対応する追加ライブラリーも非常に豊富です。そんな「課金沼」にはまる心配もなく、未成年のユーザーや親御さんにとっては、安心できる要素ではないでしょうか。

くらんけ

Nintendo Switchがビデオゲーム・プラットフォームということもありますが、開発元のDETUNE社も、そのようなプロモーションを打っていますね。

ネット共有や外部連携はiOS版。Switch版ならではのネット機能も。

ほかのiOS版とSwitch版の違いは、ひとことで「開放的なiOS版」「箱庭的なSwitch版」なことでしょう。

主な機能iOS版Switch版
プレイ人数11~4
ローカル/ネット通信プレイ人数11~8
SoundCloudへのダイレクトアップ×
外部DAWへのデータエクスポート×
外部DAWからのデータインポート×

作った楽曲をネット上で公開するとき、まず思いつくのがYouTubeやSoundCloudといった共有サービスだと思います。
iOS版はSoundCloudに直接アップできますが、Switch版はプラットフォームの制約上、「通常の方法では」ネット上への楽曲共有を行えません。

その代わりSwitch版では、以下の方法でネット公開することが可能です。

  1. 楽曲データのQRコードをiOS版に読み込ませ、iOSデバイスからアップロード
  2. ゲームキャプチャーマシンで動画を取り込み、そのファイルをネットにアップする。
  3. Nintendo Switchのイヤホン端子から音声を出力し、そのファイルをネットにアップする。

もっとも簡単なのは①ですが、当然iPhoneやiPadと、iOS版KORG Gadgetが必要です。やりかたはこちら。

また②と③は、キャプチャーマシンや、オーディオインターフェースが必要で、すこし敷居が高いです。

そして、KORG Gadgetで作ったトラックを外部のDAWへ渡したり、外部からMIDIやオーディオファイルを取り込む外部連携も、 iOS版だけの機能です。
しかしこれらは、KORG Gadgetで作曲そのものを楽しみたい方にとって、あまり関係ありません。

一方で、曲作りを最大4人まで楽しめるマルチプレイモードや、それをオンラインで実現するインターネット・マルチプレイモードが搭載されます。

KORG HPより

これこそがSwitch版のストロングポイントで、最大の持ち味です。次の項目でくわしく解説しましょう。

「大画面での四人同時作曲」「時間制限モード」…Switch版独自の楽しみ方がいっぱい

KORG HPより

KORG Gadget for Nintendo Switchは音楽制作ソフトでありながら、一種のパーティーゲーム的でもあります。
最大4人で協力しながら作曲を行う「マルチプレイモード」や、逆に「対戦型DAW」として時間制限つきで作曲できたりします。
一種のコミュニケーション・ツールといえ、作曲ソフトとしては今までにないユニークで斬新なコンセプトです。ネット共有だの外部連携だのといった弱点を払拭する魅力です。

Nintendo Switch版の強みはまだあります。それは、リビングの大画面テレビやプロジェクターに投影して、作曲やライブパフォーマンスを行える点。
これはiOS版の小型タッチパネルでは実現できず、大きな画面で楽しむことができます。

Nintendo Switch Liteは、映像をテレビに出力する機能はありません。

結局、どちらがオススメ?

結論としては、あなたが「マルチプレイモード」や「Joy-Conによるフィジカル操作」「大画面での作曲」といった、Switch版だけの楽しみ方をしたいか、そうでないかで決めると良いでしょう。
それらにあまり魅力を感じない方や、ストイックに打ち込みたい方は、ガジェット数や機能が豊富なiOS版を選びましょう。よりカジュアルに楽しみたい方は、やさしいガイド機能も充実したNintendo Switch版で決まりです。
作曲アプリとして出来ることはiOS版の方が多いのですが、出来ることのベクトルそのものが異なるため、その辺りにフォーカスして選ぶことが肝要です。

iOS版がオススメのユーザー

  • 一人でじっくり作曲したい
  • タッチパネルや外部MIDIコントローラーで演奏・操作したい
  • 豊富なガジェット音源を、購入ながら使いたい
  • 自作曲を気軽にアップしたり、DAW等との外部連携したい
  • 音楽制作アプリとして、より本格的な機能が欲しい

Switch版がオススメのユーザー

  • 一人に加え、複数人でパーティー感覚で作曲したい
  • Joy-Conでのカーソル移動&モーション操作で、直感的に作曲したい
  • 「時間制限モード」「4人同時作曲」など、Switch版ならではの機能を楽しみたい
  • ポータブルに加え、大画面テレビでのびのび作曲したい
  • あまりお金をかけずに曲作りをしていきたい。
  • アプリ内課金アイテム「Kamata」をタダでゲットしたい。
  • Androidユーザーだが、作曲を楽しみたい。

最後の「AndroidユーザーならSwitch版」は大きなポイントです。Android上で動作する本格的な音楽制作アプリは、iOSより圧倒的に少ないからです。

最後に、KORG Gadgetユーザーのシェア率を紹介しておきましょう。

※ Gadget-Junkies.net調べ

この記事が、あなたのプラットフォーム選びの参考になれば幸いです!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次