はじめてのKORG Gadget for Nintendo Switch。その素晴らしき世界へようこそ!
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/Play-Games.-Make-Music.-_edited-1-1.jpg)
今回から、音楽制作スタジオKORG Gadget for Nintendo Switchの楽しみ方についてシリーズで連載します。1回目は、はじめてGadgetに触れる方にも分かるよう「for Switch」の体験ガイドをお届け。実際に画面を操作しながら、KORG Gadgetでどんな楽しみ方ができるのかを見ていきましょう。かんたんな内容なので、気楽に読み進めてくださいね。
まず「右Joy-Conの+・X・Yボタン」だけ覚えよう
はじめに、Switch版KORG Gadgetの操作方法について簡単に説明します。
結論から言うと、はじめに右Joy-Conの3ボタンの役割を覚えるだけで、ほぼすべての操作ができます。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/IMG_2277-2-1-600x439.jpg)
+ボタン・・・画面切り替え
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042720301300-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
Xボタン・・・メニューの表示
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042720350800-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
Yボタン・・・ソングの再生/停止
……と、これだけです。あとは一般的なカーソル移動と、ABボタンによる決定/キャンセルの組み合わせだけで、曲作りを楽しむことができますよ。
ソフトを起動し、デモソングをプレイしてみよう
基本操作を覚えたところで、さっそくKORG Gadget for Nintendo Switchの世界を体験していきます!
まだKORG Gadgetをゲットしていない方は、Switchのホーム画面からニンテンドーeショップにアクセスし、ダウンロード購入しましょう。5,000円です。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719215600-57B4628D2267231D57E0FC1078C0596D-2-600x139.jpg)
ニンテンドーeショップの検索窓でgadgetと入力すると、すぐに呼び出せますます。PCやスマホからは任天堂のサイトにて購入できます。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719215300-57B4628D2267231D57E0FC1078C0596D-2-600x338.jpg)
準備ができたら、いよいよKORG Gadget for Nintendo Switchを起動!
タイトル画面です。Aボタンを押してください。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719222000-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
メニューが表示されました。左Joy-Conでカーソル移動して、デモソングを選びAボタン。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719222800-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
デモソングが用意されています。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719223100-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
Flip-Flop Gizmoは、Switch版からの新曲ですね。明るく楽しいハッピー・チューン。
ナムコ音源・Kamataだけで作られたasteroidは、KORG Gadgetユーザーにはお馴染みの人気チップチューン・トラックです。
どのソングを選んでも構いませんが、今回はコルガジェのアンセム・ソングGadget World Tourをロードしてみましょう。
すると、こんな画面が表示されました。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719223400-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
これはオーバービュー画面。ソング全体を見渡すことができる、コルガジェの基本となる画面です。そう言われても何が何やら・・・だと思いますので、とりあえず今呼び出しているデモソングを聴いてみましょう。
右Joy-ConのYボタンを押すと・・・デモソングGadget World Tourがプレイされましたね。もう一度Yボタンを押すと曲がストップします。
基本的な操作を体験しよう
今私たちが来ている青っぽい画面を、もう一度見てみましょう。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719223400-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-2-600x338.jpg)
これからオーバービュー画面を説明していきますが、その概念をバンドに例えて考えると分かりやすいと思ったので、それぞれの項目のカッコ内にバンドにおける役割を書いてみました。
ガジェット(演奏楽器そのもの)
一番上に、かわいらしいミニチュア・マシンが並んでいます。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719223400-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-1-600x63.jpg)
これこそがガジェットと呼ばれる、シンセやドラム音源の数々。16種類の中から選ぶことができます。
実際にガジェットの中身をのぞいてみましょう。一番左にある青色のガジェットにカーソルを合わせ、Aボタンを押してください。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719223400-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-3.jpg)
すると、そのガジェットが大きく表示されました。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719224100-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
これは、ドラムマシン音源のLondon。KORG Gadgetのリズムパートを担当するガジェットです。
Londonのキックを鳴らしてみましょう。カーソルを左下のパッドまで持っていきAボタンを押すか、パッドを直接タップ!
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719224100-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-2-600x338.jpg)
さらに右へカーソルを動かしてAボタンを押す(タップする)と、8つのパートを鳴らすことができます。
他のガジェットも見てみましょう。Bボタンを押してオーバービュー画面に戻り…
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719223400-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
すぐ右にある、ビデオゲーム・マシンっぽいガジェットにカーソルを合わせて、Aボタン。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719223400-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-2-1.jpg)
今度はKingstonという、チップチューン作りにマッチするピコピコ・ガジェットが大きく表示されました。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719232100-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
ここでも同じように、鍵盤上でAボタンを押したり、鍵盤を直接タップすると、ガジェットを自由に演奏できますよ。
トラック(担当パート)
ガジェット楽器の演奏を楽しんだら、Bボタンを押して再びオーバービュー画面に戻りましょう。
ガジェットの下にはトラックが並んでいます。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719565300-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-2-600x338.jpg)
トラックは、いわばソングを構成するパート。ひとつのトラックに、ひとつのガジェットだけが割り当てられます。
「ドラム・ガジェットのトラック」「ベース・ガジェットのトラック」「シンセ・ガジェットのトラック」・・・といった具合に、トラック=バンドメンバーを好きなだけ増やしながら、ソングを作っていくイメージですね。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/concert-838259_1280-600x338.jpg)
クリップ(楽譜)
四角い枠はクリップで、そのトラックを演奏させるためのデータが入っています。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719565300-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
クリップをのぞいてみましょう。シーン 1の一番左にあるLondonのクリップにカーソルを合わせ、Aボタンを押してください。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719565300-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-1.jpg)
すると、クリップが大きく表示されます。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719224700-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
なにやらマス目に、ブロック状のものが置かれていますね。この画面はピアノロールといい、実際に演奏データを打ち込むための画面です。ひとマス16分音符分の長さなので、いわゆる「4つ打ちキック」が、ドン・ドン・ドン・ドンと入力されていることが分かります。このブロックのことを、正しくはノートと呼びます。
ノートにカーソルを合わせてAボタンを押すと、ノートが消えます。Yボタンを押して再生してみると、その部分は演奏されないのが分かります。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719230000-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
今度はクローズ・ハイハットを打ち込んでみましょう。「CH Stereo」という行の空いているマス目にカーソルを合わせ、Aボタンです。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719231200-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
ちなみに今はドラムトラックのピアノロールで打ち込んでいますが、シンセ系のピアノロールでも全く同じやり方でノートを入力できます。このようにピアノロール画面は、バンドメンバーが演奏するために頼りとする楽譜のようなものだと覚えましょう。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/music-sheet-1326999_1280-600x400.jpg)
シーン(イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ・・・)
再びBボタンで、オーバービュー画面に戻リましょう。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042719565300-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-3-600x334.jpg)
横の行はシーンといって、Yボタンを押すとその行のトラックが一斉に演奏されます。
ためしにシーン 7のどこでもいいのでカーソルを持っていき、Yボタンを押してみてください・・・シーン 7のトラックが同時に演奏されましたね。この曲のサビに当たる場面です。そしてシーン 7の演奏が終わると、その下にあるシーン 8の演奏に移ります。
このように、オーバービュー画面での時間経過は「上から下」へと流れていくことを覚えておきましょう。
ソングをミキシングしてみよう
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/mixing-desk-351478_1280-600x399.jpg)
この記事の締めくくりとして、デモソングのミキシングを体験していただきます。
ソングの全体を見渡せるオーバービュー画面で、右Joy-Conの+ボタンを押してください。すると移動先を選択してください画面が呼び出されますので、ミキサーを選んでAボタン。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042720301300-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
スライダーがズラリと並ぶミキサー画面に変わりました。ミキサー画面では、マスタートラックや各トラックの音量バランスとステレオ定位、それにリバーブ・タイムを定めることが可能です。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018042720302300-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-600x338.jpg)
スライダーやノブ(ツマミのこと)にカーソルを合わせて右Joy-Conのスティックを上下に倒せば、画面上でも上げ下げできます。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/IMG_2277-3-269x600.jpg)
もうひと通りの操作として、Joy-Conのモーション・プレイでスライダーとツマミを操作してみましょう。
どのトラックでもいいので、スライダーにカーソルを合わせてください。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018050306292600-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D-339x600.jpg)
その状態で右Joy-ConのAボタンを押しながら奥へ倒すとスライダーが上がり、Aボタンを押しながら手前に倒すとスライダーも下がります。
今後はノブを回してみましょう。Panにカーソルを持っていき・・・
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/2018050306294700-26E3C1128E5D6B6CEF5EEC9CC6E1D59D.jpg)
右Joy-ConのAボタンを押しながら左右方向にひねると、ノブをクルクル回す事ができます。
この操作感覚は、優れたセンサーを用いたNintendo Switchならでは。とても直感的で、細かいエディットが可能です!
Congratulations! あなたはコルガジェの基本をマスターしました!!
これで「KORG Gadget for Nintendo Switch」第1回目のレクチャーは終わり。
この記事を最後まで読み進めたあなたは、ほぼKORG Gadgetの基本操作をマスターしたことになります!
これからあなたは、今回覚えた基礎知識をもとに、コルガジェを「あっ」という間に使いこなすことができるでしょう。
次回からは、KORG Gadgetの使い方をチュートリアル形式で紹介します。
![](https://gadget-junkies.net/wp-content/uploads/2018/04/London_edited-1-300x169.jpg)
コメント
コメント一覧 (3件)
はじめまして、コメントしつれいします。
ニンテンドー3DSの「大合奏バンドブラザーズP」で音楽を作っていて、最近発売されたこちらを買って見たものです。(なのでコンピュータの音楽を作る機材の専門用語(?)は余りよく分かってないですゴメンナサイ…)
こちらのツールを初めて触れて、この記事を見ながら操作してなんとなく使いかたは理解できたのですが、たとえば、「1〜3小節目まで音量を30にし、4小節目以降の音量を55にする。」「16小節から32小節までの間、初めは音量15の音がだんだん大きくなり終点で80になる。」みたいな1つの楽器(トラック?)で小節ごとに音の大きさを変える方法が分からなくて、調べても見つからなくて…このツールでもそれに似たことができるのならば紹介していただけますでしょうか…。いきなり質問してすみません…。長文のコメントしつれいしました。。
>中級バンプラー さん
こんにちは。
バンブラユーザーの方でらっしゃるのですね。コルガジェも楽しいですよ!
さて、ご質問の件は「オートメーション」で解決できそうです。
そのガジェットの「Output Level」パラメーターを徐々に上げていく事で、音量をフェードインさせる事ができます。
やり方としては2通りあって、まずピアノロール画面でメニューを表示し、「オートメーションを編集」から「Output Level」パラメーターをエディットする方法が一つ。
しかし、Yボタン長押しで録音状態にしてから、ガジェットの「マスターボリューム」にあたるツマミをJoy-Conで回す方(Aボタンを押しながら右Joy-Conをひねる)が、より細かく直感的に操作できるでしょう。
ご参考になさってください。それではまた!
ありがとうございます、
録音しながらやる方は何回も撮り直しになりそうなのでオートメーションからの方式でやってみることにします。
数字を入力して等間隔でだんだんと大きく…ができないみたいなのでちょっと大変かもですががんばります!ありがとうございました!!