曲作りの流れを知りたい
KORG Gadget 3 for iOSにおける楽曲制作は、大まかに以下の流れとなります。
まずは好きなガジェット(音源)を、いくつか立ち上げてましょう。
今回は、メロディー → ドラム → ベース → コードの順に打ち込んでみましょう。
一通り打ち込んだら、音量バランスやPAN(ステレオ定位)などを調節しましょう。
作ったシーンをコピーしたりミュートして、曲として仕上げましょう。
作ったソングが気に入ったら、必ず保存しておきましょう。
ここからは具体的に、曲作りの進め方を見ていきます。
新規ソングを開き、ガジェットを選択する
KORG Gadgetアプリを立ち上げたら、画面左上にあるファイルアイコンをタップし、続けて新規をタップします。
タイトルを入力する
これから作る曲のタイトルを入力しましょう。アプリが提案するタイトルを使いたければ、そのままOKをタップ。
ここでは「Hello World」と名づけました。
ガジェットを選択する
タイトルを決めてOKをタップすると、ガジェット・ブラウザが表示されます。アプリの購入直後は20種類のガジェットを選択可能。画面上部にあるジャンルボタンで絞り込むこともできます。
ここではSynthから、Helsinkiを選択。
ガジェットを追加する
シンセガジェット Helsinki が割り当てられたトラックが1つ立ち上がりました。
さらにトラックを増やしてみましょう。画面下部にある+ボタンをタップしてみてください。
先ほどと同じようにガジェット・ブラウザが表示されます。今度はDrumから、Londonを選択しましょう。
このようにして、好みのガジェットを追加していきます。今回はHelsinki、London、Dublin、そしてKievの4ガジェット(トラック)を立ち上げました。
エディット画面で演奏データを入力する
実際に演奏データを入力してみましょう。まずはTrack 1の赤枠内をタップしてください。
エディット画面に切り替わりました。画面下部にあるのがガジェットパネル、演奏データを打ち込んでいく上部がピアノロールです。
ガジェットを演奏する
鍵盤をタップすると、ガジェットを実際に演奏することができます。まだ詳しく説明しませんが、デフォルトではCドリアンスケールで鍵盤が並んでいます。
プログラムを切り替える
ガジェットパネル左上にあるSOUND PROGRAMをタップすると、そのガジェットにプリセットされているプログラム(音色)がリスト表示されます。
ここでは、011:TR Bellを選択しました。
ピアノロールにノートを打ち込む
いよいよ演奏データを入力してみましょう。マス目状のピアノロール画面にてタップすると、ノートが入力されます。
ここで、ピアノロール左手にある鍵盤に注目しましょう。ガジェットパネルの鍵盤と同じキーが明るくなっています。これはCドリアンスケールの構成音。最初のうちはこれらのキーを狙って音を配置するのがお勧めです。そうすればスケールから音を外さないので、間違いのないメロディーを作れますよ。
画面下部にあるPlayボタン(▷)をタップすると打ち込んだノートが再生され、入力済みのノートをタップすると消去できます。
ドラムを打ち込む
今度はドラムを打ち込んでいきましょう。エディット画面左上にあるBACKをタップしてください。
メイン画面に戻りますので、Track2の赤枠内をタップ。
エディット画面に切り替わります。ガジェットパネル上部にあるDRUM KITをタップすると、好きなドラムキットに変更できます。
それではドラムスを、好きなように打ち込んでみてください!
ドラムが仕上がったらBACKをタップしてメイン画面に戻り、同じようにTrack3でベース、Track4でコードを打ち込んでいきましょう。
上のように音を伸ばしたい時は、タップした後指を離さず、そのままドラッグしてください。
ミキサーセクションでミキシングを行う
演奏データを一通り打ち込み終えたら、今度はミキシングです。各トラックの音量調節のほか、PAN(ステレオ定位)やリバーブ付加が行え、インサーションエフェクトも適用できます。
ミキサーセクションの表示/非表示
メイン画面にて画面右上の↕️(上下矢印)をタップするとミキサーセクションが表示されます。再度タップで隠せます。
ミキシングを行う
ミキサーセクションの一番左にはマスターフェーダーがあり、ここでトラック全体の調整を行います。
各トラックには、それぞれ音量を上げ下げするフェーダー、音のステレオ位置を変えるPANノブ、リバーブ(残響)量を定めるSendノブ、さまざまなインサーション・エフェクトを適用できるiFXボタンなどが配置されています。
メロディー・ドラム・ベース・コード。それぞれを上手くミックスして、ソング全体のバランスを調整していきましょう。
メイン画面で曲として展開させる
ここからは、これまで作ってきた4トラックを使い曲として展開させていきます。
一般的な音楽制作では、「イントロ」「Aメロ」「Bメロ」「サビ」「アウトロ」といった構成をとりますが、KORG Gadgetではそれらをシーン(局面)と呼びます。
今のところ4トラックのシーンが1つだけある状態。これをコピーしてシーンを増やしていき、曲として成立させていきましょう。
シーンを複製する
メイン画面左下にあるFunctionボタンをタップしてください。
以下の画面になりますので、画面左上「▷ 1」部にある複製をタップしてください。
シーンが複製されました。これはシーン1のコピーなので1 copyと表示されているのがわかります。
この複製を8回繰り返したのがこちら。元々1つだったシーンが、1 copy 8まで増えました。
シーンにさまざまな変化を加える
KORG Gadgetでは、まず展開のベースとなるシーンを作り、それをコピーして変化を加えつつ、さらに曲を展開させるのが基本となります。具体的には、ベースとなるシーンを繰り返しながらも、各トラックのリズムパターンやコードを変えたり、シーンの繰り返し回数を変えたり、トラックそのものをミュートさせるなどして変化をつけていきます。その一例を示します。
さらにベースとなるシーンを「Bメロ」「サビ」用として作り、少しずつ変化をもたらしながら楽曲としてのバリエーションを広げて完成度を高めていく。これが、KORG Gadgetにおける曲作りの流れとなります。
ソングを保存する
気に入ったソングを作ることができたら、忘れずに保存を行いましょう。
メイン画面左上のファイルアイコンをタップし、保存をタップしてください。ここで別名で保存を選ぶと元のソングを残しつつ別タイトルで保存でき、曲名を変更したいときにも使えます。
以上、KORG Gadgetにおける曲作りの流れを紹介しました。
今はまだ「こんなイメージで進めていくのか…」と、漠然と感じていただければ大丈夫。具体的な操作方法やトラックメイク術は、今後取り上げていく予定です。
コメント