画面構成を知りたい
KORG Gadget 3 for iOSは、メイン画面・エディット画面・ガジェットブラウザを行き来しながら曲作りを進めていきます。
このページでは、それぞれの画面の役割について述べていきます。
メイン画面
メイン画面は、トラックやシーンの集合体であるソング全体を見渡すことができる、KORG Gadgetの基本となる画面です。
ヘッダー・ソングセクション・ミキサーセクション・フッターで構成されます。
ヘッダー(メイン画面)
メイン画面のヘッダーには、左からファイルボタン、GadgetCloudボタン、インフォメーション、ソングタイトル、拡大ボタン、設定ボタン、ヘルプボタンと並びます。
ファイルボタン
ソングの呼び出しや保存といったファイル管理を行います。
外部への書き出し(エクスポート)や読み込み(インポート)もこのメニューから行います。
新規…新しいソングを作成します。
開く…保存済みのソングを開きます。
保存…現在開いているソングを保存します。
別名で保存…現在開いているソングを残しつつ、新たに別名で保存します。ソングタイトルを変更したいときも使います。
インポート…外部からSMF(スタンダードMIDIファイル)や、KORG Gadget for Nintendo Switchのデータを取り込みます。
エクスポート…現在開いているソングを、DAWなど外部に書き出します。
GadgetCloudボタン
GadgetCloudが起動します。
これは音楽共有サービスSoundCloudと連携した機能で、KORG Gadgetアプリからアップされた世界中のソングをリアルタイムで聴けたり、再生数や「いいね」などを元にしたウィークリー・ランキングを楽しむことができます。
FollowやLike、ShareといったSNS機能も用意されています。
インフォメーション
アプリのバージョンなどをチェックできます。コルグからのお知らせも。
ソングタイトル
現在開いているソングの曲名を表示します。
変更するにはヘッダーのファイルボタンをタップし、別名で保存を行います。
拡大ボタン
ミキサーセクションの表示をON/OFFします。
設定ボタン
各種設定を行います。
Bluetooth MIDI…外部Bluetoothフィジカル・コントロールを接続するための設定項目です。
MIDI Input…MIDIインプットに関する設定項目です。通常はEasyでOK。各トラックに対しフィジカル・コントローラーやMIDIチャンネルを設定したい場合はAdvancedを選択してください。
MIDI Sync…iOSデバイスに接続されたフィジカル・コントローラーとのMIDIクロックの同期に関する設定項目です。IntはKORG Gadgetをマスターとする場合、Extは外部フィジコンをマスターにする場合、Autoは普段はInt、外部フィジコンからのクロックを受信した時Extに切り替わるモードです。
Ableton Link…Ableton社が開発したテクノロジーで、ONにするとローカルネットワーク内で複数のLink対応アプリと同期演奏を行えます。
Transport CC…トランスポート(Play,Stop.Rec,Loop,Metronome)にMIDI CCナンバーを割り当てることができます。
Note Preview…ピアノロールにノートを置いた時、発音させるか否かを設定します。
Dropbox…Dropboxとの接続切り替えを行います。Dropboxにソングデータをアップロードしたい時に使用します。利用するにはDropboxアカウントが必要です。
その他の設定…KORG GadgetのiOS設定に切り替わります。オーディオ・レイテンシーやバックグラウンド・オーディオといった、よりグローバルな設定が行えます。
ヘルプボタン
KORG Gadgetに関するヘルプ情報へのリンクです。ネット接続が必要です。
マニュアル…ビギナーズ・マニュアルを表示します。
ヘルプセンター…KORG App Help Centerを表示します。
バグ報告…バグ報告を行うためのフィードバック・フォームを表示します。
ソングセクション
ソングセクションでは、ソング全体を見渡すことができます。
トラック
バンドメンバーに例えると、キーボード、ベース、ドラム…といったパートのこと。
したがって、各トラックは一つの楽器(ガジェット)のみ割り当て可能です。
このトラックは行列の列をなし、KORG Gadgetでは好みのガジェット(=トラック)を横へ追加しながら曲作りを行っていきます。
シーン
シーンは、イントロ、Aメロ、サビ…といった局面に置き換えるとわかりやすいです。
KORG Gadgetにおける曲作りは、ベースとなるシーンをいくつか作って複製しつつ、それに少しづつ変化を加えて曲として展開させることが基本となります。
シーンは行列の行をなし、行の左にあるシーンナンバーをタップすることで、そのシーンが再生されます。
なお、KORG Gadgetではシーン…言い換えれば時間軸は、一般的なDAWと異なり上から下へと流れていきます。
クリップ
クリップは楽譜にも例えられ、実際のノート(音符)が格納された演奏データをひと固まりにしたもの。
ユーザーは、このクリップ内にあるピアノロールで打ち込みを行っていきます。
クリップをタップすると、後述するエディット画面に移動します
ミキサーセクション
トラックやソングに対し、音量バランスやステレオ定位、各種エフェクトなどを適用できます。
各トラックごとに用意されたフェーダーモジュールと、それらを束ねるマスターフェーダーモジュールで構成されます。
フェーダーモジュール
トラック一つ一つにはフェーダーモジュールが用意され、トラック個別のバランス調整を行います。
Panノブ…ステレオ定位を設定します。
Sendノブ…リバーブ(残響)量を設定します。
フェーダー…音量レベルを設定します。右側にはレベルメーターがあります。
Soloボタン…そのトラックのみ音を出します。
Muteボタン…そのトラックの音を消音します。
MIDIボタン…点灯中のトラックに割り当てられたガジェットを、外部MIDIコントローラーで制御できます。
IFXボタン…インサーション・エフェクトを5つまで設定できます。
マスターフェーダーモジュール
各トラックからの音がすべて入力される、音声出力の最終段階です。トラック全体のバランス調整を行います。
Limiterスイッチ…リミッターをOFF、ON、DeeMax(追加課金アイテム)のいずれかに切り替えます。
Reverbスイッチ…リバーブのOFF、ONを切り替えます。
Limiter Depthノブ…リミッターの深さを設定します。
Reverb Timeノブ…リバーブタイムを設定します。
マスターフェーダー…トラック全体の音量レベルを設定します。右側にはレベルメーターがあります。
Solo/Mute OFFボタン…各トラックに適用したSolo/Muteを一括OFFします。
フッター(メイン画面)
メイン画面のフッターには、さまざまな機能を呼び出すためのFunctionボタンに加え、トランスポート(Rec,Stop,Play,Loopボタン)、Tempoボタンが並びます。
Functionボタン
Functionボタンをタップすると、メイン画面で用いるさまざまなファンクションをオーバーレイ表示します。
トランスポート
録音や再生、停止、ループ再生のON/OFFといった、最も基本的なコントロールを行います。
Recボタン…画面上部が赤色に発光し、レコーディングのスタンバイを行います。
STOPボタン…演奏を停止します。
PLAYボタン…演奏を開始します。あらかじめRecボタンをタップした場合はレコーディングを開始します。
Loopボタン…選択中のシーンをループ演奏します。
Tempoボタン
ソングのテンポやスウィング量などを設定します。クリック音のON/OFFもここで行います。
Tempo…ソングのテンポ(BPM)を設定します。
Swing…ソングをスウィングさせる度合いを設定します。上げると跳ねた感じになり、0にすると機械的な感じになります。
Tap…Tapボタン上でタップを繰り返すと、その速度のアベレージがそのままソングのテンポになります。DJプレイ時など、他の音源とテンポを合わせたいときにも使えます。
Metronom…クリック音をON/OFFでき、演奏時のガイド機能を果たします。
エディット画面
メイン画面でクリップをタップすると、エディット画面に移動します。
ここでは実際に演奏データを打ち込んだり、音色をコントロールすることができます。
エディット画面は、ヘッダー・ピアノロール・ガジェットパネル・フッターで構成されます。
ヘッダー(エディット画面)
エディット画面のヘッダーには、左からBackボタン、切り替えボタン、シーン/トラック/ガジェット名表示、拡大ボタン、ヘルプボタンと並びます。
Backボタン
メイン画面に戻ります。
切り替えボタン
前後のトラックへ移動します。
シーン/トラック/ガジェット名表示
現在開いているシーンNo、トラックNo、ガジェット名を表示します。
拡大ボタン
ガジェットパネル表示のON/OFFを行います。
OFFにするとパネルが消える代わりに、ピアノロールの表示領域を拡大できます。
ヘルプボタン
KORG Gadgetに関するヘルプ情報へのリンクです。ネット接続が必要です。
マニュアル…ビギナーズ・マニュアルを表示します。
ヘルプセンター…KORG App Help Centerを表示します。
バグ報告…バグ報告を行うためのフィードバック・フォームを表示します。
ピアノロール
演奏データ(ノート)の入力を行ったり、入力済みノートやパラメーターのエディットを行う画面です。
上からロケーター、Draw/Selectボタン、ノート表示、パラメーター表示、Scaleボタン、ノート選択時だけ表示されるSelectモード専用ボタン群で構成されます。
「Selectモード専用ボタン群」は公式な呼称ではありません。ご了承ください。
ロケーター
演奏中の位置をリアルタイム表示します。
2 Bar以上の小節数をもつクリップでは、そのBarをタップすると、そこへ移動できます。
また、左右にある▶︎◀︎を長押しタップ→ドラッグすると、そのBar間において範囲指定再生を行えます。
Draw/Selectボタン
ドローモード/Selectモードの切り替えを行います。
ドローモード…主に演奏データ(ノート)の入力を行うモード。マス目をタップするとノートを置くことができ、ノート上でドラッグすると移動、ノート上タップで削除が可能。パラメーターエディットもドローモードで行います。
Selectモード…複数選択が行えるモード。選択されたノートは、まとめて移動、コピー、削除することができます。
ノート表示
実際に入力された演奏データ(ノート)を表示し、自由にエディットすることができます。
ノートの濃い部分で音量(ベロシティ)を表現します。
パラメーター表示
ピアノロール画面下部のパラメーター表示をタップするとパラメーターが拡大表示され、自由にエディットすることができます。
Scaleボタン
選択中のスケールに関する表示切り替えを行います。
以下の例では「Cドリアン・スケール」を表示しています。
Scale Off…スケール表示を行わず、スケール外の音を含むすべての鍵盤を表示します。
Scale On…現在選択されているスケール以外の鍵盤を非表示にします。
In-Use…現在入力されているノートのみを表示します。
Selectモード専用ボタン群
前述のDraw/SelectボタンでSelectモードに切り替え、ノートを選択した時に表示されます。
選択中のノートをエディットするためのボタンが並びます。
削除ボタン…選択中ノートを削除します。
コピーボタン…選択中ノートをコピーし、そのまま別の場所にペーストできます。
すべて選択ボタン…現在のクリップ内にあるノートを全選択できます。
Velocity…選択中ノートの音量を上げ下げします。
Transpose…選択中ノートの音の高さを上げ下げします。-/+ボタンで半音、-12/+12ボタンで1オクターブ上下移動することができます。
ガジェットパネル
ガジェット楽器本体です。実際のシンセサイザーと同じく、ツマミ(ノブ)やスライダーといったパラメーターと、演奏を行うためのキーボードで構成されます。ドラムマシンでは、キーボードがパッドに置き換わります。
ガジェットパネルのボタンやノブ以外の場所をダブルタップすると、パネルを拡大/縮小できます。
画面切替ボタン
ガジェットパネルの画面を切り替えることができます。
以下のガジェットKievではこのように、OSCILLATOR画面とFILTER/AMP画面の行き来が可能です。
プログラムディスプレイ/選択ボタン
あらかじめガジェットにプリセットされているプログラム(音色)を呼び出すことができます。
ディスプレイをタップするとプログラムがリスト表示され、右手にある選択ボタン(<>)で1プログラムずつの切り替えが可能です。
パラメーター
ガジェットごとに、プログラムを加工するためのパラメーターが用意されています。
ノブやスライダーなど様々なコントローラーを駆使し、パラメーターをエディットしてユニークな音色を作り上げましょう。
こちらのKievでは一般的なノブ群のほか、独自のインターフェースであるX-Yパッドが用意されています。
Scaleボタン
Scaleボタンをタップすると吹き出しが現れ、ガジェットのキーボード表示に関する様々な設定を行うことができます。
Chord Off/On…Onにすると鍵盤がコードモードとなり、一本指でセブンスコードを演奏できます。
Scale Type…鍵盤のスケール(音階)を設定し、選択したスケール外の鍵盤は表示されなくなります。
Key…鍵盤のキー(調)を設定します。キーとした鍵盤には「・」が表示され、常に一番左に表示されます。
Oct Position…鍵盤のオクターブ位置を、8段階から設定します。
Oct Reage…鍵盤のオクターブ範囲を、4段階から設定します。
Scale Step…選択したスケール内における鍵盤表示数を設定します。
なお、すべての鍵盤を表示したい場合は、以下の通りに設定しましょう。
・Scale Type…Chromatic
・Key…C
・Scale Step…12
他はお好みで。
Octaveボタン
鍵盤のオクターブ移動を行います。
キーボード/パッド
キーボードを弾くことで、そのガジェットを演奏することができます。
LondonやRecifeといったドラム系ガジェットではパッドが表示され、タップするとそこに割り当てられた音を鳴らすことができます。
フッター(エディット画面)
エディット画面のフッターには、さまざまな機能を呼び出すためのFunctionボタンに加え、トランスポート(Rec,Stop,Play,Loopボタン)、Quantizeボタン、Solo/Muteボタン、Undo/Redoボタン、Tempoボタンが並びます。
Functionボタン(エディット画面)
エディット画面のFunctionボタンをタップすると、エディット画面で用いるファンクションをオーバーレイ表示します。
【左上コーナー】
ノートを削除…現在のクリップに表示されている全ノートを削除します。
オートメーションを削除…現在のクリップで設定されている全パラメーターを削除します。
コピー…あるBar(小節)の全ノートおよびオートメーションを、他のBarにコピーします。Barが複数あるクリップで設定できます。
【右上コーナー】
Bar数設定…現在のクリップにおけるBar(小節)数を増減できます。
演奏モード…「Loop」は全Bar再生後に最初のBarへと戻り(ループ再生)、「1-Shot」は全Bar再生後そのまま停止します。
ミュート…現在のクリップをミュートします。
グリッド…ピアノロールのグリッド(マス目)を音符単位で設定します。「Triplet」で三連符を適用できます。
【右下コーナー】
MIDI CC# Assign…ガジェットに搭載されているノブやボタン、スライダーといったコントローラーに、MIDIコントロール・チェンジ・メッセージを割り当てます。iOSデバイスにMIDIコントローラーを接続し、ガジェットをコントロールすることができます。
トランスポート
録音や再生、停止、ループ再生のON/OFFといった、最も基本的なコントロールを行います。
Recボタン…画面上部が赤色に発光し、レコーディングのスタンバイを行います。
STOPボタン…演奏を停止します。
PLAYボタン…演奏を開始します。あらかじめRecボタンをタップした場合はレコーディングを開始します。
Loopボタン…選択中のシーンをループ演奏します。
Tempoボタン
ソングのテンポやスウィング量などを設定します。クリック音のON/OFFもここで行います。
Tempo…ソングのテンポ(BPM)を設定します。
Swing…ソングをスウィングさせる度合いを設定します。上げると跳ねた感じになり、0にすると機械的な感じになります。
Tap…Tapボタン上でタップを繰り返すと、その速度のアベレージがそのままソングのテンポになります。DJプレイ時など、他の音源とテンポを合わせたいときにも使えます。
Metronom…クリック音をON/OFFでき、演奏時のガイド機能を果たします。
Quantizeボタン
Quantize(クォンタイズ)をオンにすると、演奏が設定中のグリッド(音符)単位で補正されます。発音タイミングがジャストになるので、より自然な演奏を行いたい場合はオフにしましょう。
Soloボタン
オンにすると、現在いるクリップのみ発音します。
Muteボタン
オンにすると、現在いるクリップを消音します。
Undoボタン
直前の操作を取り消して元に戻すことができます。ただし、エディット画面を抜けてしまうとアンドゥできなくなります。
なお、Undoボタンを長押しすると編集履歴がリスト表示され、任意の場所まで遡ることができます。
Redoボタン
前述したUndoボタンで取り消した操作をやり直すことができます。
Redoボタンも長押しすると、任意のところまで操作をやり直せます。
ガジェットセレクター
ガジェット音源を選択する画面です。List表示とGrid表示に対応し、ジャンルごとに絞り込むことも可能。
ガジェットセレクターを呼び出す方法は以下の通りです。
① 新規ソングを開いた直後
② メイン画面にて、トラック追加ボタンをタップした時
③ エディット画面にて、ヘッダーのガジェット名をタップした時
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