KORG Gadget 2 for iOSには「お試し版」としてKORG Gadget Leが用意されています。
iOS屈指のオールイン音楽制作アプリとはいえ、App Storeで取り扱われるアプリとしては比較的高価格帯なため、購入前に実際の使い勝手を体験できます。
このページでは「無料版」のまま使い続けることができるのかを含め、KORG Gadget 2 for iOS(以下「正規版」)との違いについて見ていきましょう。
価格について
KORG Gadget 2 for iOS | KORG Gadget Le | |
---|---|---|
価格 | 6,400円 | 無料 |
Leはデモバージョンなので無料で試すことができます。
いきなり未知のiOSアプリに6,400円を投入するのは勇気がいるでしょうから、筆者としてもまずLeを試してから、気に入ったら正規版を購入することをお薦めします。
作成できるソング数は?
KORG Gadget 2 for iOS | KORG Gadget Le | |
---|---|---|
ソング数 | 無制限 | 無制限 |
ソングとは文字通り曲のこと。正規版もLeも作ることのできる曲数に制限はありません。
ここまでは、なかなか太っ腹な感じですね。
使えるガジェット数は?
KORG Gadget 2 for iOS | KORG Gadget Le | |
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ガジェット数 | 標準20(MAX44) | 3(条件により5) |
ここからは、無料試用版ならではの厳しい制約が出てきます。
Leで使えるガジェット音源は3。ドラムガジェットLondon、アナログシンセDublin、そしてマルチPCM音源のMarseilleのみです。
しかしドラム・ベース・上モノにフォーカスして曲作りができ、かえってわかりやすいと思います。このあたりの配慮はお見事。
とりあえず、KORG Gadgetに搭載されたシーケンサーやミキサーの使い勝手を試すには十分だと思います。
使えるトラック数は?
KORG Gadget 2 for iOS | KORG Gadget Le | |
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トラック数 | 無制限 | 3(条件により5) |
Leで使えるトラック数に関しても、ガジェット数と同じく3。実質ドラム・ベース・上モノを1つずつという極めてミニマムな環境といえましょう。
その代わり時間数の制約はなし。トラックをどこまでもつなげることができるので、コルガジェを思う存分試すことができます。
エフェクトは使える?
KORG Gadget 2 for iOS | KORG Gadget Le | |
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エフェクト | マスターエフェクト3(リバーブ、リミッター、別売ラウドネスマキシマイザー) インサーションエフェクト14(コンプレッサー、サイドチェイン、EQ、フィルター、オート・ワウ、フェイザー、フランジャー、デシメーター、ディレイ、リバーブ、フィードバック・リバーブ、エンハンサー、エキサイター、サーチュレーター) | - |
Leでは、リバーブやEQといった各種エフェクトを試すことができません。この辺りは仕方がないところ。
他の制約事項も教えて
ここからは、その他の違いを一気にお伝えします。
KORG Gadget 2 for iOS | KORG Gadget Le | |
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GadgetCloud対応 | o | o |
MIDIファイルへの書き出し | o | - |
Abletonプロジェクト・エクスポート | o | - |
iCloudへのアップロード | o | - |
Dropboxへのアップロード | o | - |
iTunesへのエクスポート | o | - |
Ableton Live Liteバンドル | o | - |
AudioCopy対応 | o | - |
Inter-App Audio | o | - |
Audiobus | o | - |
Ableton Link | o | - |
AudioShare対応 | o | - |
Leでは、ほぼ正規版の付加機能を使うことはできませんが、唯一GadgetCloudだけは対応します。
GadgetCloudは、メジャーな音楽共有サービスSoundCloudの仕組みを利用することで、KORG Gadgetから自作曲をダイレクトアップできたり、ユーザー同士のウィークリーランキングにも参加できるコミュニティーサービス。
たとえ無料試用版といえど、未体験ユーザーにKORG GadgetというオープンワールドDAWの可能性を提示してくれます。
結論:Leを入れる意味って?
特に、これからトラックメイキングをやろうとする初心者ユーザーにとって、いきなり正規版に6,400円を支払うのは抵抗があると思います。
そこで用意されたのが無料体験版Leであり、ユーザーはフリーならではの制約下の中で思う存分試してみて気に入り、納得してから正規版を購入することができます。
このあたりはコルグの良心…であるのと同時に、巧みな販売戦略と言えるでしょう。
そんなLeで、ぜひKORG Gadgetの世界を体感してみましょう!
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