画面構成を知りたい② エディット画面編

KORG Gadget 3 for iOSでは、メイン画面・エディット画面・ガジェットブラウザを行き来しながら、曲作りを進めていきます。このページでは、エディット画面の役割について覚えていきます。
メイン画面でクリップをタップすると、エディット画面に移動します。ここで演奏データを打ち込んだり、音色をコントロールできます。
エディット画面は、ヘッダー①・ピアノロール②・ガジェットパネル③・フッター④があります。

ヘッダー
エディット画面のヘッダーは、Backボタン①・トラック移動ボタン②・シーン/トラック/ガジェット名表示③・拡大ボタン④・ヘルプボタン⑤があります。

Backボタン

メイン画面に戻ります。
トラック移動ボタン

前後のトラックへ移動します。
シーン/トラック/ガジェット名表示

現在開いているシーンNo・トラックNo・ガジェット名を表示します。
拡大ボタン

ミキサーセクションの表示をON① / OFF②します。


ヘルプボタン

KORG Gadgetに関するヘルプ情報へのリンクです。ネット接続が必要です。

項目 | 説明 |
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マニュアル | ビギナーズガイド・スタジオガイド・ガジェットガイドを表示します。 |
ヘルプセンター | KORG App Help Centerを表示します。 |
バグ報告 | コルグに不具合などを報告するためのフィードバック・フォームを表示します。 |
ピアノロール
ピアノロールでは、演奏データ(ノート)の入力を行ったり、ノートやパラメーターのエディットが行えます。Draw/Selectボタン①・ロケーター②・ノート表示部③・Scaleボタン④・パラメーター表示部⑤・Selectモード専用ボタン⑥があります。


Draw/Selectボタン
Draw/Selectボタン①は、DrawモードとSelectモードの切り替えを行います。

項目 | 説明 |
---|---|
Drawモード | 演奏データを打ち込むモード |
Selectモード | 演奏データを選択するモード |
ロケーター
ロケーター②は、演奏中の位置をリアルタイムで表示します。左右にある▶︎◀︎を長押しタップしながらドラッグすると、その範囲内で再生します。

ノート表示部
ノート表示部③は、演奏データ(ノート)を表示し、自由にエディットすることができます。

Scaleボタン
Scaleボタン④は、スケールに関する表示切り替えを行います。

項目 | 説明 |
---|---|
Scale Off | スケール表示を行わず、スケール外の音を含むすべての鍵盤を表示します。 |
Scale On | スケール以外の鍵盤を非表示にします。 |
In-Use | 現在入力されているノートだけを表示します。 |
パラメーター表示部
パラメーター表示部は、サウンドを変化させるための、あらゆる値(あたい)を定めることができます。パラメーター表示部をタップすると、パラメーターが拡大表示されます。


Selectモード専用ボタン
Selectモード専用ボタン⑥は、Selectモードでノートを選択したときに表示されます。選択中のノートをエディットするためのボタンが並びます。

削除ボタン | 選択しているノートを削除します。 |
コピーボタン | 選択しているノートをコピーし、そのまま別の場所にペーストできます。 |
複製ボタン | 選択しているノートを複製します。 |
すべて選択ボタン | すべてのノートを選択します。 |
Velocity | 選択しているノートの音量を上げ下げします。 |
Transpose | 選択しているノートの音の高さを上げ下げします。 |
Transposeボタンは、-/+で半音分、-12/+12で1オクターブ分、上下移動することができます。
ガジェットパネル
ガジェット楽器本体です。実際のシンセサイザーと同じく、ノブやスライダーといったコントローラーと、演奏を行うための鍵盤があります。ドラムマシンでは、鍵盤ではなくパッドになります。

項目 | 説明 |
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① Gadgetボタン | ガジェットパネルに切り替わります。 |
② Effectボタン | エフェクトパネルに切り替わります。 |
③ Playボタン | プレイパネルに切り替わります。 |
④ プログラムディスプレイ/音色選択ボタン | プログラム(音色)を表示し、タップすると音色切り替えを行えます。 |
⑤ 画面切替ボタン | ガジェットパネルの画面を切り替えます。 |
⑥ コントローラー | ボタンやスライダーといった、サウンドを変えるためのスイッチ群です。 |
⑦ 鍵盤/パッド | ガジェットを演奏することができます。 |
⑧ SCALEボタン | スケールを設定します。 |
⑨ OCTAVEボタン | 鍵盤のオクターブが上下できます。 |
ガジェットパネルのボタンやノブ以外の場所をダブルタップすると、パネルを拡大/縮小できます。
Gadgetボタン
ガジェットパネルに切り替わります。

Effectボタン
エフェクトパネルに切り替わります。エフェクターを5個までかけることができます。

各エフェクターを通る音は、上から下へと流れます。
Playボタン
プレイパネルに切り替わります。アルペジエーターとスケール機能に絞った、演奏に特化した画面です。

プログラムディスプレイ/選択ボタン
プログラムディスプレイ/選択ボタンは、ガジェットにプリセットされているプログラム(音色)を呼び出すことができます。ディスプレイ部分をタップすると、プログラムがリスト表示されます。

画面切替ボタン
画面切り替えボタンは、ガジェットパネルの画面を切り替えることができます。


コントローラー
コントローラーには、ノブやスライダーなど、さまざまなパラメーターが用意されます。

鍵盤/パッド
ガジェットを演奏することができます。シンセ系ガジェットでは鍵盤、ドラム系ガジェットではパッドが表示されます。


Scaleボタン
Scaleボタンをタップすると吹き出しがあらわれ、スケール(音階)やアルペジエーターに関する設定を行うことができます。

項目 | 説明 |
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Chord Off/On | Onにすると鍵盤がコードモードとなり、一本指でセブンスコードを演奏できます。 |
Scale Type | 鍵盤のスケール(音階)を設定します。スケール外の鍵盤は表示されなくなります。 |
Key | 鍵盤のキー(調)を設定します。キーの鍵盤には「・」が表示され、鍵盤の一番左に表示されます。 |
Oct Position | 鍵盤のオクターブ位置を設定します。 |
Oct Reage | 鍵盤のオクターブ範囲を設定します。 |
Scale Step | スケール内における鍵盤の数を設定します。 |
Arpeggiator | アルぺジエーターに関する設定を行います。 |
スケールを適用せず、すべての鍵盤を表示したいときは、以下のとおりに設定しましょう。
・Scale Type…Chromatic
・Key…C
・Scale Step…12
Octaveボタン
鍵盤のオクターブ移動を行います。

フッター
エディット画面のフッターは、Functionボタン①・トランスポート②・Tempoボタン③・Quantizeボタン④・ヘルプボタン⑤があります。

Functionボタン(エディット画面)

エディット画面のFunctionボタンをタップすると、エディット画面で用いるファンクションをオーバーレイ表示します。

① 左上のファンクション
項目 | 説明 |
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ノートを削除 | すべてのノートを削除します。 |
オートメーションを削除 | すべてのパラメーターを削除します。 |
コピー | 今いるBar(小節)のノートとオートメーションを、他のBarにコピーします。Barが複数あるクリップで行えます。 |
② 右上のファンクション
項目 | 説明 |
---|---|
小節数 | Bar(小節)の数を増減できます。 |
演奏モード | 「Loop」は全Bar再生後に最初のBarへと戻り(ループ再生)、「1-Shot」は全Bar再生後そのまま停止します。 |
ミュート | 今いるクリップをミュートします。 |
グリッド | ピアノロールのグリッド(マス目)を、音符単位で設定します。「Triplet」で3連符にできます。 |
③ 右下のファンクション
項目 | 説明 |
---|---|
MIDI CC# Assign | ガジェットに搭載されているノブやボタン、スライダーに、MIDIコントロール・チェンジ・メッセージを割り当てます。外部コントローラーを使う時に用います。 |
トランスポート

トランスポートは、録音・再生・停止・ループ再生のON/OFFができます。

項目 | 説明 |
---|---|
Recボタン | 画面上部が赤くなり、録音のスタンバイを行います。 |
STOPボタン | 再生を停止します。 |
PLAYボタン | 再生を開始します。あらかじめRecボタンをタップすると、録音を開始します。 |
Loopボタン | 選択中のシーンをループ再生することができます。 |
Tempoボタン

曲のテンポや、スウィング量を設定します。クリック音のON/OFFもここで行います。

項目 | 説明 |
---|---|
Tempo | ソングのテンポ(BPM)を設定します。 |
Swing | ソングをスウィングさせる度合いを設定します。上げると跳ねた感じになり、0にすると機械的な感じになります。 |
Tap | Tapボタン上でタップを繰り返すと、そのペースがソングのテンポになります。 |
Metronom | クリック音をONにすると、演奏時のガイド機能を果たします。 |
Quantizeボタン

Quantize(クォンタイズ)をOnにすると、演奏が設定中のグリッド(音符)単位で補正されます。発音タイミングがジャストになるので、より自然な演奏を行いたい場合はOffにしましょう。

Soloボタン

SoloボタンをOnにすると、今いるクリップだけ音が出ます。

Muteボタン

MuteボタンをOnにすると、今いるクリップだけ音を消します。

Undoボタン

Undoボタンは、直前の操作を取り消して元に戻すことができます。エディット画面を抜けるとアンドゥできなくなります。

Undoボタンを長押しすると編集した履歴が表示され、目的の操作までさかのぼることができます。

Redoボタン
Redoボタンは、Undoボタンで取り消した操作をやり直すことができます。長押しすると、目的の操作までやり直せます。

📖 KORG Gadget 逆引きマニュアル
1.はじめに(イントロダクション)
3.トラック操作/ミキシング

- トラックの基本操作
- トラックを追加したい
- トラックを複製したい
- トラックを削除したい
- トラックのガジェットを変更したい
- ガジェットの並び順を変更したい
- 特定のトラックを消音したい(Mute)
- 特定のトラックだけを鳴らしたい(Solo)
- Mute/Soloをオールリセットしたい(Mute / Solo Off)
- トラックにエフェクトをかけたい(IFX)
- トラックのボリュームを調節する(Track Fader)
- トラック全体のボリュームを調節する(Master Fader)
- ノブ(ツマミ)の回し方を選ぶ(Rotary / Linear)
- トラックのステレオ定位を設定する(Pan)
- トラックにリバーブをかける(Reverb Send)
- トラック全体のリバーブタイムを調節する(Reverb Time)
- トラックのフェーダーやパンの動作を記録する(Automation)
- トラックのオートメーションをリセットする
- トラック全体の音圧を上げる(Limiter / DeeMax)
- トラック負荷を軽減してプチノイズを防ぐ(Freeze)
5.ガジェット楽器の演奏&操作

- ガジェット(音源)の選び方
- どんなガジェットがあるかを知りたい
- ガジェットパネルはどこにあるの?
- 新たなガジェットを追加する
- 今使っているガジェットを変更する
- ガジェットを一覧リストから選ぶ(List表示)
- お気に入りのガジェットをすぐに呼び出す(Favorite機能)
- 目的の音色を検索する(Search表示)
- プログラム(音色)に関する基本操作
- ガジェット内蔵のプログラムを呼び出す
- ガジェット内蔵のプログラムを「音色番号順」に呼び出す
- エディットしたプログラムを保存する
- 保存したユーザープログラムを呼び出す
- ユーザーフォルダ内の全プログラムをエクスポート/インポートする
- ガジェットの演奏と基本操作
- シンセサイザー・ガジェットを演奏する
- 演奏する音域を上げ下げする(Oct Position)
- 演奏する時の音階を設定する(Scale Type)
- 鍵盤で発音する「調」を設定する(Key)
- 鍵盤の数を増減する(Oct Range)
- 演奏するスケールの鍵盤数を増減する(Scale Step)
- ガジェットが小さく演奏しづらいので、表示を拡大させる
- ドラム・ガジェットを演奏する
- ノブの操作方法を変更する(Liner/Rotary)
7.MIDIレコーディング&編集

- ピアノロール/ノート/オートメーションとは?
- ピアノロールの基本操作
- 「リアルタイム入力」と「ステップ入力」の違いとは?
- リアルタイム入力でMIDIレコーディングを行う
- リアルタイム演奏時のズレを防ぐ(Quantize)
- クリップの一部だけを繰り返して再生・録音する
- ステップ入力でMIDIレコーディングを行う
- ノートの削除方法を知る
- ノートの長さを変える
- 複数のノートをまとめて移動or削除orコピーor複製or全選択する
- ノートを一発で全選択する
- コピーしたノートを、別のトラックやプロジェクトにペーストして使う
- 選択したノートを1オクターブずつ上下させる
- 選択したノートのベロシティー(音量)を変更する
- ピアノロールを全画面表示させる
- ピアノロールのマス目(グリッド)数を変更する
- ノートを3連符で入力したい
- ピアノロール画面を一本指、または二本指でスクロールさせる
- ピアノロール画面を拡大/縮小表示させる
- 小節数(Bar)を変更する
- オートメーションの基本操作
- オートメーションをリアルタイム入力で適用する
- オートメーションを手作業で適用する
- オートメーションをより滑らかに変化させる
- 記録済みのオートメーションをリセットする
- 直前の操作を取り消す/やり直す(Undo/Redo)
9.Tips & テクニック

- 音が途切れたり、プチノイズを解消する
- 動作の軽いガジェットに置き換える
- トラックをフリーズさせる
- オーディオ・レイテンシー値を見直す
- オートメーションを滑らかに描く
- メトロノームの音量を調節する
- ヘッダーのバーが点滅するのを防ぐ
- 小さくて使いづらいガジェット・パネルを拡大表示する
- ピアノロールやガジェットの鍵盤を、通常の並び(ドレミファ…)にする
- グリッドに依存せず自由に録音する(Quantize Off)
- アンドゥを直前だけでなく、任意の場所から行う(Undo長押し)
- シーンを任意の位置から再生する
- トラックのカラーを変える
- iPad専用アプリのガジェットをiPhoneでも使う(リモート・インストール)
- 曲作りの息抜きに「ブロック崩し」で遊ぶ
11.設定とカスタマイズ
近日公開予定
2.プロジェクト操作
4.楽曲展開に関わる操作
6.エフェクト操作(内蔵FXとiFX)
8.Audioレコーディング& 編集
10.外部プロダクトとの連携
近日公開予定